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2005年度の東日本チャレンジカップも第5戦。今年度は、全部で9戦行われるので、この大会がちょうど折り返し地点だ。

我々、大手町一眼レフ友の会が応援する「天才ライダー若ちゃん」こと若松選手は、現在のところポイントランキングで第8位につけている。

第1戦
もてぎ
第2戦
SUGO
第3戦
筑波
第4戦
富士
合計
1 津田 一磨 20 20 11 9 60
2 井上 哲悟 17 15 20 52
3 國川 浩道 13 15 20 48
4 佐藤 靖視 11 17 2 15 45
5 河原 英実 15 17 32
6 原田 貴史 6 9 10 25
7 下田 賢一 13 10 23
8 若松 宏 8 13 21
9 丸山 美由貴 3 5 13 21
10 古畑 博志 3 17 20
11 清水 郁巳 10 7 17
12 小島 康孝 7 10 17
13 加藤 啓介 5 1 11 17
14 中村 知雅 11 11
15 金子 朋弘 9 9

トップの津田選手とは39ポイントの差があるが、今大会を含めてあと5戦もあるので、十分に巻き返しは可能である。

「まずは怪我の無いように」ということが、応援する皆の願いであるわけだが、できればもっと上位に食い込んでいってほしいという期待も強い。

そんな、いろいろな願いを胸にしながら、サーキットに向かった。





第5戦は、ツインリンクもてぎでの開催。ここに来るのは、今年度の初戦である3月19日以来のことだ。

初戦のときは、猛烈なスギ花粉の襲来に悩まされ、こんな格好を余儀なくされたわけだが、今の季節に花粉はない。
代わりに、「猛暑襲来」って感じ。
もちろん、昨日、今日、急激に暑くなったわけではないし、覚悟もしていたが、だからと言って暑いものは暑い。
しかし、「レーシングスーツ+ヘルメット+ブーツ+手袋」のライダーは、もっともっと大変なのだ。
弱音を吐いてちゃいけない。気合を入れて応援だ。

雲ひとつない晴天に恵まれた。今日は31番パドックだ。

(写真:Yukiopapa-san)


暑くてもレーシングスーツに身を包む


そして、8時10分頃、ツインリンクもてぎに到着。
ところが、入場ゲートで止められた。
「一般客の入場は9:30からです」
なぬっ!しかし、ここは冷静に。
「私たちは、レース関係者です。まもなくフリー走行が始まるので急いでいます。」
「あ〜、分かりました。大人ひとり1,000円で、車が1台につき500円です。」
そうだよ。関係者なんだよ。と話ながら、一般駐車場ではなく、パドック駐車場に
まっしぐらに向かうが、ここでも警備の人に止められた。
さすがに、富士SWとは事情が違う。
「レース関係者でーす。」と言ったところで、「証明書を見せなさい」
う〜ん、普通そうだよな。しかし時間がない。
もうすぐフリー走行が始まってしまう。
「いや、だから、SP忠男で31番パドックのフリー走行が74番のマシンで8時20分から若松選手なんです。」
思いつく単語を全て並べてみた。
勢いに気おされたか、日本語が不自由で通じないと思ったか。
「まあ、今日はいいや。でも、1パドは場所が決まってるから、2パドに停めなさい。」
ふう、何とか通過した。
車を停めて、機材を入れたバッグを持って、パドックに向かう。


「ひょっとして、幸男パパさんも早めに来られるかもしれませんね」と話ながら歩いていると、
「あっ!おはようございます。」
幸男パパさんだ。早いですねー。もう来られていたのですか。無事に車を停められましたか?
「8:20に集合と聞いています、と答え、なんとなく通過しました」
さすがに、冷静だ。しかも、後で分かったことだが、全くの偶然で、幸男パパさんのすぐ隣に僕の車を停めていた。
さっそく合流して、31番パドックに向かった。



パドックでは、すでにフリー走行に向けた準備が行われていた。


(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)




フリー走行であるためかどうかは分からないが、カウルを見ると、以前に使っていたものを装着している。
この傷だらけのカウルは、激しいバトルを繰り広げてきたことを物語っているのだ。
その昔、まだ金属ボディのカメラの頃には、多少擦れて傷がついた方が「名誉の負傷」としてハクがついたものだ。
もちろん、カメラとバイクは一緒ではないから、転倒がないに越したことはない。





僕らはギリギリの時間に到着したので、若ちゃんはレーシングスーツに着替えている。
もう間もなく、コースに出て行くところだ。
さあ、撮影隊の戦いもこれから始まる。
管理人は、もてぎでは初めてとなるパドック上から狙う。
ツッチーさんと幸男パパさんは、前回撮影したポイントに自転車で向かった。
そこは130RからS字コーナーが見渡せて、迫力のある写真が撮りやすい場所だ。
しかし、ここからだと、第4コーナーから第5コーナーに向かう直線の下をくぐる格好になるので、アップダウンはかなりある。
自転車ではかなりきついだろうな、と心配になったが、すぐにフリー走行が始まる。
ノンビリしていられるほど余裕もない。
僕も急いで移動しなくては。



まず、管理人のいるパドック上からは、最終コーナーを見ることができる。
さっそくレンズを向けるが、「意外と遠いなあ・・・」
小さくしか写らないし、いやにブレる。
やっぱり、ある程度流し撮りの素振りをしておかないと、体がスムーズに回転しない。
動体視力というのか、速い動きのものへの反応も、慣らしておかなくてはならないようだ。
「う〜ん、うまく写せないなあ。本番前に練習しておけばよかった・・・」って、これはフリー走行だから、そういう意味ではこれが練習とも言えるはず。


ということで、序盤はピンぼけ、手ブレ写真の山を築くことになった。

しかし、せっかく若ちゃんが走っているのに、いい写真を残さないともったいない。

欲は尽きないものなのだ。

最終コーナーをクリア



最終コーナーからメインストレートへ




一方、ツッチーさんと幸男パパさんは、大変だった。
車で行くと近いのに、思ったよりも遠い。
厳しいアップダウンを自転車で乗り越えて、撮影ポイントに向かう途中
「あ!今の若松さんですね」
ひいひい、ぜえぜえ言いながら自転車を漕いでいるのに、幸男パパさんはコースを通過していく選手たちを冷静に見ていたようだ。
ようやく130Rに到着し、さっそく撮影。
しかし、ツッチーさんは、このとき既に息が上がっていた・・・


(写真:Yukiopapa-san)


130Rの出口

(写真:Yukiopapa-san)


幸男パパさんは、EOS20D+EF70-200mm F4L。
前回の富士SWでは品切れのため、同レンズを販売店からレンタルしての撮影だったが、今回は自分のレンズで撮影に臨んでいる。
いきなりだというのに、ばっちり撮れていますね。




(写真:Yukiopapa-san)



もてぎのコースは、1周約2分で回るため、撮影隊にも2分間の移動時間があることになる。
二人は撮影しながら、この2分間を利用して少しずつS字コーナーに向かって移動していく。
最初のうちは、手ブレやピンぼけが多くなるのは管理人と同じようだ。
しかもツッチーさん、まだ呼吸が整わないのか、やや苦戦。
そんな中でも、少しでもいい写真を残そうと、撮影隊も必死の戦いである。





再びパドック上の管理人。
少し、落ち着いてきたところで、こちらも徐々に移動する。
とは言っても、建物の上なので、移動できる範囲は限定されている。
結局、あまり変わり映えがしないが、最終コーナーからメインストレートに入るところを狙ってみる。
それにしても、暑い。
眼鏡に汗が流れてきて、ファインダーが見えにくい。
シャッターを切っては汗を拭き、すでにバテ気味。
他の撮影場所を探そうかと思っていたのだが、この場所で、まだうまく撮れていないことと、走る勇気が無かったことで、この場所に居座ることに決めた。




もてぎのメインストレート

マフラーのあたりは綺麗に写ってるんだけど・・・

メインストレートでは、あたりまえだが速い。
MFでフォーカスを固定したり、いろいろ試すがうまくいかない。
かろうじてフレームに入ったものがこれぐらい。
本番では、この場所はリスクが高いかな。撮った写真が全滅している可能性がある。
他の場所への移動も困難なこの場所に固執するのもどうだろうか。
悩ましいところだ。

Takaさんも暑そう



全開で疾走する姿を見ると、なんか嬉しい!



場所は変わって、ツッチーさんと幸男パパさんのいるS字コーナー。
やはりバイクの写真では、マシンをググッと傾けた姿が格好いい。
うまいライダーであればなおさらだ。流れるようなコーナーリングを見ることができる。
この場所の写真できっちり決めていきたい。


(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)





フリー走行の時間もそろそろ終わりに近づいている。
管理人は、もとの場所に戻って最終コーナーを見通す場所に来た。
若ちゃんが現れて、そしてあっという間に駆け抜けていく。


約2分経過。再び現れたときは、減速していた。

後続車がいないか確認して、ピットレーンに入る合図を出しながら、こちらに向かってくる。


フリー走行は終わったが、暑い一日はこれから始まるのだ。



To be continued

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次回は、27日(土)に更新予定


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