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LAP5

快調に周回を重ねている


8位から、73番、4番をかわして6位に上がってきた。
いや、5位のようだ。1台足りないぞ。
ゼッケン11番、88番、5番、25番・・・
あれ?59番のブルーサンダー井上選手の姿が見えない。
どうしたのだろう。
これは後で分かったことだが、ジャンプスタートにより、STOP&GOのペナルティを受けたらしい。
「ジャンプスタート」というから、僕はてっきり、スターティンググリッドからヒューン!と飛び上がって、落下する勢いで加速するスタートかと思った。(そんなことできるかいっ!)
結果として、井上選手は大きく後退。
5位に浮上した若ちゃんは、上位4台のホンダ勢の追走に入った。





5位に浮上


(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)



(写真:Yukiopapa-san)






LAP6

必至の追い上げが続くが、なかなか4位を捕らえられない。
ペースが上がらないのだろうか。
いやそうでもないか。若ちゃんと6位以下との差はどんどん開いている。
1位から5位の若ちゃんまでの先頭集団は、全員がほぼ同じラップタイムで周回しているかのようだ。
決勝レースも後半戦。
1〜4位までが混戦しているうちに差を詰めたいところだ。
しかし、離されるわけではないが、テールを突っつくところまでいかない。


(写真:Yukiopapa-san)






(写真:Yukiopapa-san)


(写真:Yukiopapa-san)





LAP7




1位争いは今もなお11番と88番で接戦となっているらしい。
一方、3位以下については、やや順位が膠着してきただろうか。
若ちゃんと4位との差は1秒ぐらい。
すぐ前に見えているのだが、差がなかなか縮まらない。
「う〜ん、このままでもポイントは獲得できるわけだし、まずは完走を目指すのかな」
僕のような素人的発想では、つい安定志向になってしまうのだが、そもそもバイクのレースは「安定」という言葉とは対極にあるようなものである。
常に全力で、ギリギリのところでの真剣勝負なのだ。
まだ残りは3周もある。
ほんの一瞬のミスでも、あっという間に順位が入れ替わるのだ。
チャンスはいっぱい残されている。
ここからの追い上げを期待しながら7周目を見送った。


(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Tsuchy-san)






LAP8

8周目に入ったが順位の変動はない。
若ちゃんと6位以下との差はかなり開いたようだ。そういう意味で調子は悪くないのだろう。
しかし、前との差もなかなか詰まらない。1秒と言う時間が、これほど大きく感じられるなんて・・・



第4〜第5コーナーへのストレート(上の写真)





(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)


コントロールタワーからの実況が聞こえてきた。
「トップグループの4台のマシンは全てホンダCBR600RR。
ホンダ同士の戦いとなっています。」
おいおい、待て待て。トップグループは5台だろ?
なにがホンダ同士の戦い・・・はっ!
ここ、ツインリンクもてぎはホンダのサーキット。
ヤマハに乗っている若ちゃんを除いて実況したのか。
これは意識的か無意識か分からないが、スポンサーがホンダである以上、ホンダ勢で上位を占めるみたいな話の展開にしたのだろう。
くそっ。なんとか、この4台を蹴散らしてくれい。
現在1位から8位までのマシンの中で、若ちゃんだけが唯一ヤマハであり、他は全てホンダである。
確かに、ホンダに乗っている選手は多いかもしれないが、ここまで偏るのも珍しいのではないか。

ちなみに、撮影隊においては、キヤノンとニコンの勢力が拮抗している。
しかし、なんとなく、そう遠くない将来において、チームニコンのうさ公さんがキヤノンに寝返りそうな気もする。
いっそのこと、もう1台買っちゃえばどうですか?


(写真:Yukiopapa-san)

LAP9




第3〜第4コーナー付近 400mmのレンズでも遠い
なんども写してきたS字カーブ

(写真:Yukiopapa-san)


ほんの1秒の差なのに

(写真:Tsuchy-san)


順位に変動がないまま9周目を過ぎていった。次に来るときはファイナルラップだ。
レースは最後まで何が起こるか分からない。あきらめないぞ。
順位を上げて現れるのを待っている。


To be continued

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