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フリー走行が終わって、ひとまずパドックに戻る。

「お疲れ様でした。暑いから余計に疲れるのではないですか?」

「体よりもタイヤがまいりそうですね。触ってみてください。」

Takaさんにそう言われ、触ってみると、熱い。アチチ・・・

この晴天だと、気温もさることながら、路面温度は相当なものだ。

これはかなりタイヤに厳しいようだ。

このあと予選、決勝とあるが、この気温の高さは、

体力の消耗だけではなく、タイヤの消耗も激しく

させる。

真夏のレースは、まさに耐久戦だ。


(写真:Tsuchy-san)

ん?スノコ?



「車検は10:15AMからなので、朝食をとりに、いったんホテルに戻ります。」
「お疲れ様でした。」
今の時刻は9:05AM。そろそろツッチーさんと幸男パパさんも戻ってくるだろう。
携帯電話で連絡をとり、2班に分かれていた撮影隊も合流した。



(写真:Yukiopapa-san)


幸男パパさん曰く

「熱くてクラクラですよ。今日は帽子がないと死にますな。」
確かにそうだ。

井上選手と雑談。 「どお、調子は?」

近くに、売店&喫茶があるので、帽子を買いましょう。ついでに冷たいものでも飲んで休憩しましょう。
建物に入ると、いやあ、涼しい。クーラーって本当にありがたい機器である。
テーブルにつくと、さっそくカメラ背面の液晶画面で、撮影した写真のチェックが始まる。
はたから見ると変な光景だろう。3人とも下を向いて、カメラの背面を見ては、ぶつぶつ喋っているのだ。
周りに人が少なくて良かった。
チームキヤノンの管理人と幸男パパさんは、互いにレンズを取り替えたりできるので、ちょっとレンズを貸してもらう。

EF17-40mm F4Lで撮影。室内には広角が必要だ

幸男パパさんが持っているEF17-40mm F4Lは、管理人が狙っているレンズ。
いや、このままネコババしちゃおうという意味で狙っているのではなく、お金がたまれば買いたいなという意味ね、もちろん。
8:20AMのフリー走行で10:15AMの車検だから、時間が相当あって、撮影場所の下見もかなりできるかなと思っていたが、あっという間に時間が過ぎている。
そろそろ車検が始まる。さて、行きましょうか。






10:00AM過ぎ、パドックに戻ってきた。
Yuki-chanも加わって、3人で準備作業の真っ最中だった。
若ちゃんのマシンには、新しいピカピカのカウルが取り付けられて、本番に向けたドレスアップがなされている。
レーシングマシンというものには、美しさも必要なのだ。

ゼッケン番号がついていないカウル
Yuki-chanも合流

(写真:Tsuchy-san)

丁寧にナンバーシールを貼っていく



真新しいカウルには、まだゼッケン番号がついていない。これからつけるところだった。
ああ、こうやって番号シールを貼るんですね。
シートのゴムパッド(何か正式名称があるのかな?)も、これから貼るところだ。
なるほど。
こうやって少しずつ外観が仕上がっていくのか。




黙々と作業中

(写真:Tsuchy-san)





後ろの方のゼッケン番号を貼っているときだった。
下から覗きこむと、いつもの場所にいつものように、スポンサーであるツッチーさんのステッカーが貼っているのだが、新しいステッカーが増えている。
ツッチーさんのお知り合いで、しかもYSP三鷹のお世話になったこともあると言うあるお方が、クレデリの本の出版を記念して新たにスポンサーとなられたのであった。

「クレジット・デリバティブのすべて」好評発売中!


クレジット・デリバティブといい、財投機関債といい、およそサーキットになじみの薄そうな文字ではある。
しかし、このアンバランスがいいのだ。
色々なジャンルからの応援があることが、レーサーを育てていくことになるのだから。
若ちゃんの応援のため、ひいてはレース業界の発展のためにも、スポンサー募集中です。








(写真:Yukiopapa-san)
準備もできたところで、車検場に向かう。

そういえば、10:15AMからの車検のはずが、今は10:25AM。

車検の時刻が変わったのだろうか?

とりあえず、僕らも車検場に向かおう。


車検場では既に行列ができている。

この炎天下。待っている方も、検査をする方も汗だくだ。

こう暑いときは、やはりアイスが食べたくなる。

もてぎのオフィシャルの人も、アイスを食べながら検査をしている


(写真:Tsuchy-san)

・・・と思ったら、そうではなかった。(アタリマエか)

チェック終了済みであることを示すためのペンキを塗っているのだった。

排気音などのチェックが、車検ハウスに入る前に行われているのだ。


(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)


(写真:Yukiopapa-san)











順番待ちの列は順調に進んで行く。

車検場の中には入れないから、今度は反対側に回ろう。


(写真:Tsuchy-san)





反対側に回り、若ちゃんたちが出てくるのを待つ。
もうすぐ出口というところで、何か引っかかったようだ。
どうしたんだろう?
覗きこんで写真を撮っていると
「写真撮らないで!」とオフィシャルの声が!
え?なんで?なぜ怒られたのだろう?

  

(写真:Tsuchy-san)


どうやら、ツッチーさんは確信犯だったらしい。
車検場の入り口に「撮影禁止」と書いてあるのだ。
でも、今まで筑波でも富士でも写真を撮って怒られたことないけどなあ。
まあ、ここでモメてはご迷惑をおかけすることになるので、スゴスゴと退散した。
それはさておき、なかなか若ちゃんたちが出てこない。
他の選手たちがどんどん出てくるのに、どうしたのだろうか。

車検場を後にする丸山選手
唯一の女性ライダーだ。


手持ち無沙汰な管理人とツッチーさん


(写真:Yukiopapa-san)


何かの作業を行っているということは分かるのだが、何をしているのか。
若ちゃんが一度パドックに戻って、工具を持って車検ハウスに入っていった。
待つこと30分。ようやく出てきた。




ご主人様のお帰りを待つ自転車くん


「どうしたんですか?」
ビスなどが緩まないように細いワイヤーで繋ぐ必要があるそうなのだが、忘れていた箇所があったらしい。
それを指摘され、その作業が終わるまで出れなかったそうだ。


(写真:Yukiopapa-san)

ちょっと時間がかかったけど、まずは無事に終わって、よかったよかった。
再びパドックに戻ろう。
今、11:15AM。
予選の開始が1:00PM過ぎだから、ちょっと早いけど昼食にしようかな。




To be continued

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