page 1 2 3 4 5 6 7


4 2006 東日本チャレンジカップ 第7戦  〜 昼休み 〜



静かなパドック・・・。 サーキットの動と静のコントラストが大好きです。

(写真:Tsuchy-san)

予選が終わり、パドックにも静けさが訪れている。
応援隊は、一足お先に休憩タイム。
いつものように「レストラン折鶴」に行き、まずはコーヒーを注文(← セルフサービスですが)。
予選レースの写真の確認などをすることにした。





この時間は、まだレストランはガラガラだ。




(写真:Marizoh-san)

熱いコーヒーをすすりながら、カメラの背面モニターで、撮ったばかりの写真をチェックするが、僕の20Dの背面モニターは、ツッチーさんの30Dの約2/3の大きさである。
こういうときはホントに大きい液晶は良いなあ、と思うのだ。

一通り、さーっと写真に目を通して、こんどはレストランの中をブラブラして、さっきから気になっていたF1マシンに近づいてみた。
ここ富士スピードウェイは、トヨタ自動車の100%子会社が運営するサーキットである。
そして、2007年からはF1日本グランプリが開催されることが決まったのだ。
もともと、F1開催を視野に入れた改修工事が行われたのだから、念願かなったというところだろう。
逆に、F1開催がなくなった鈴鹿の地元は落胆しただろうが、「8時間耐久」とか、名物レースの行われるサーキットであり、レーサーたちの聖地であり続けるのだろう。

TOYOTAのF1マシン



(写真:Marizoh-san)


11時を回ったら昼食タイム。
僕らの業界は、基本的に昼が早い。食べ始める時間も早いし、食べてる時間も短い。
こういう場所に来たときぐらい、ゆっくりと食べれば良いようなものだが、習慣というものは簡単には治らないのだ。
それはともかく、注文コーナーに並んだ。
メニューに悩んだが、ここはやはり、げんを担いで「勝つカレー」かな。
ツッチーさんも同じくカツカレー。まりぞーさんは、前回の富士で、ツッチーさんが注文しておいしそうだったという理由でエビフライ。
茂木でも思ったけど、サーキット飯って、結構うまいんだよね。

撮影隊、おなかいっぱいで満足

(写真:Tsuchy-san)

チームの皆さんも昼食タイム

(写真:Tsuchy-san)


11時半を過ぎた頃、若ちゃんたちも昼食をとりに現れた
決勝レースまでは時間があるので、しっかりと腹ごしらえ。
腹が減っては戦はできないのだ。

しかし、腹が満たされすぎても、戦にならないようだ。
撮影隊の様子がおかしいぞ。
どうやら、体中の血液が、お昼ごはんを消化するために、胃のほうに集結し始めたらしい。
午後の決勝での撮影ポイントを考えながら、表彰台に立つ姿を写真に撮っているところを夢見ながら zzz

長考に入りました

(写真:Tsuchy-san)
長考 Part2

(写真:Marizoh-san)




撮影スポット探しの旅!



@ コカ・コーラ・コーナー



一眠りしてすっきりしたT-FLATは、寝てるフリをしながら考えていた撮影スポットを、実際に自分の足で歩いてみることにした。

@ コカ・コーラコーナー
レストラン折鶴を出て、第1コーナーに向かうと見せかけて右手にそれると、歩行者用通路がある。
ここでは、第1コーナーを過ぎてきたバイクの隊列がまっすぐにこちらに向かってくる姿を見ることができ、なかなかのビュースポットだ。
そのためか、既に先約が歩行者通路の脇にレジャーシートを広げて、お弁当を食べていた。しかも、ビール付き。
盛り上がっているその横で、僕が写真を撮っていてもまるで気にせず、ビールを飲んでいる。
うさ公さん向きの撮影スポットかな。

A 178R付近


A 178R付近、B 100R付近
歩行者通路から外れて、林の中に足を踏み入れると、原っぱが広がっている。
芝生というほど手入れされたものではないけれど、特に歩くのに不自由するような草むらでもない。
歩を進めると、ときどき足元からトノサマバッタが飛び立っていくのが、小さい頃の、家の近くの原っぱを思い出させてくれる。
やっぱり、土のにおいとか草いきれとか、田舎で育ったT-FLATには懐かしくて仕方がない。
いいな、ここ。
しかも、ここはコースまでの距離がとても近い。
もちろん、二重フェンスに囲まれているのだが、標準ズーム一本だけでも、十分に撮影できそうだ。

このような「カーブの内側」という撮影場所は、サーキットでは実はあまり多くない。
自分の体を中心に、回転しながら写すことができるので、撮影距離が大きく変わらず、ピントが合わせやすい。
もちろん、被写体が近いということは、それだけ体感速度というか、視野角上の移動速度が速いため、望遠レンズで撮ることは難しくなるのだが。
このときは、サーキットのイベントで一般のライダーが走っていたので、わりと簡単に写すことができたのだが、本当のレースだと、やっぱり難しいんだろうな。
しかも、フェンスが目立ちすぎる。
ここも、レジャーシートを広げて、撮影抜きで観戦するときのための場所かな。

B 100R付近



C 歩行者用地下通路
さらに歩いていき、ヘアピンコーナーをぐるっとまわって通り過ぎる。
このあたりはかなり高い位置になるので、フェンスの上からコースを見渡すことができる。
しかし、コースまではかなり遠い。
これまでの観戦記でもよく使われたスポットなので、ここはスルーしてさらに歩いていく。
すると、コースの下をくぐる地下通路があった。
ちょっと怖いけど、今はまだ真昼間だし、通ってみることにした。
実際には短いトンネルだけれども、中は暗く、その向こうの明るさがやけに眩しかった。
このトンネルの写真が、今回の観戦記のイントロで、冒頭に使った写真である。
このときは、こういう使い道があると思って写したわけではなかったが、何か予感が
あったのかもしれない。

C 歩行者用地下通路
D トイレのそばの案内板











A


トンネルを抜けると、きっとそこには栄光が待っている!
そう考えながら、元気よく歩いていく。
そして、トンネルの向こうには・・・・
綺麗に掃除が行き届いたトイレがあった。
そこで用を済ませて、もと来た道を戻ることにした。

E 300R

E 300R付近
トンネルの入り口まで戻り、さらに歩行者用通路を歩いていくと、再びコースに近いところを歩くことができる。
しかし、ここでもフェンスが厳重である。
基本的に、報道陣以外には、そんな簡単には写真を撮らせないぞ、という強い意気込みが感じられる。
いや、もちろん、本当の理由は安全上のことであろう。
F1開催に向けて、安全対策もアピールポイントなはずだから。
しかし、少しぐらい抜け道みたいなものがあってもいいんじゃない?
筑波のように、ベストポジションにフェンスの穴があっても、保安上の問題はなさそうなんだけどなあ。
とブツブツ文句を言いながら歩いていると、予選レースの撮影場所であったダンロップコーナーまで来てしまった。
ありゃりゃ、あまり収穫がなかったなあ・・・






撮影スポット探し 終焉の地は・・・




12:30から歩き始めた撮影スポット探しの旅であるが、かれこれ1時間が過ぎようとしていた。
トップライダーが走れば1分50秒のコースであるが、人間の足で、きょろきょろよそ見しながら歩いていると、1時間かかって、ようやく半周しただけだ。
しかし、ようやく終点にたどり着いた。
行き止まりなのだ!これ以上はいけない。
いや、そういうことではなく、フェンスがかぶらず、しかも、コースまでそんなに遠くない、そんな都合のいい場所があったのだ。
そこは、ネッツコーナー付近。
ヘアピンコーナー並にきついコーナーであり、ほどよく減速してくれる。
こりゃいい、と思ったが、ダンロップコーナーと同じ向きのカーブであり、出来上がりの写真に大差なないことは後で分かった。
それでも、1時間歩いたことは、、脂肪を燃焼させただけでなく、それなりの収穫をもたらしくれたのである。
心地よい汗をかいて、満足感に浸っていると携帯電話が鳴った。
まりぞーさんからだ。
「ツッチーさんが探してますよ」
いかんいかん。そろそろもどらなくては。




パドックに戻ると、決勝レースまでは1時間あることもあり、閑散としていた。
レース前の昼下がり。まだ静かだね。
キョロキョロとしながらパドック内を通過し、ピットレーンに出てきた。
この時間は、ちょうどJSB1000クラスの決勝が始まろうとしているところだった。
スターティンググリッドにスーパーバイクが整列している。
ところが、1台ピットレーンに残っていて、それを取り囲むように結構な人だかりができている。
どうしたんだろう?と、野次馬根性むき出しで覗いてみた。
どうやら予選で上位の選手だったらしい。




JSB1000クラス 予選2位だった#29高橋選手


結局、この選手はスタートに間に合わなかったが、それでも2周ほど過ぎた頃にコースに復帰することができた。
JSB1000は、予選トップの中村選手が、ポールポジションからずっと首位を守り続け、そのままゴール・・・と思いきや、11周目で転倒リタイヤ。
予選の1位、2位がトラブルで離脱するという波乱の決勝レースとなった。
そして、いよいよST600クラスの決勝だ。






(写真:Tsuchy-san)

時刻は14時20分。
ST600クラス決勝レースに向けて、準備は整っていた。
若ちゃんは既にレーシングスーツに着替え、バイクにはタイヤがセットされている。
もう間もなくすると、スタート前チェックだ。


(写真:Tsuchy-san)




(写真:Tsuchy-san)

スタート前チェックのために、ライダーとピットクルーが、6番ピットに続々と集まってきた。
若ちゃんやTaka-san、Yuki-chanさんの表情にも、緊張感が漂っている。
決勝レースが始まる前は、応援隊もドキドキと心臓が高鳴ってくるのだ。


(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


ここでT-FLATは、お昼休みに決めておいた撮影ポイントであるネッツ・コーナーに移動を開始。
しかし、その場所まで歩いていくとなると、けっこう時間がかかる。
すっかり体力が衰えたT-FLATは、まりぞーさんの車でNo.17駐車場まで送ってもらうこととした。
そこからは徒歩で移動する。といっても徒歩は50mぐらい。へへっ、楽チン。

ブリヂストン・ブリッジが近い




(写真:Tsuchy-san)


残ったツッチーさんは、ピットレポートを続けている。
今は、スタート前チェックを終えて、8番ピットの前で待機中。
サイティング・ラップの合図まで、タイヤを暖めながら待っている。

手分けしながら手早く準備

(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


時間は刻々と過ぎていき、現在14:40。 決勝スタートまで、あと10分。



To be continued

page 1 2 3 4 5 6 7





Copyright © 2006 H.Kawada All Rights Reserved