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3 2006 東日本チャレンジカップ 第2戦  〜 予選-2 〜



予選が始まって5分ほど経過した。
まだ序盤であり、順位に一喜一憂する必要はないが、気になるところではある。
幸いなことに、幸男パパさんが陣取っている第1ヘアピンサイドからは、電光掲示板を見ることができる。
おおっ!トップじゃないか。
実際には、T-FLATはかすかに聞こえる放送でしか、状況が分からない。
「現在のところトップはゼッケン74番 若松選手 タイムは・・・」
よく分からない。
仕方ないので、あとで確認するとして、再び撮影に専念だ。
1分ちょうどで戻ってくるため時計を見ながらカメラを構える。
だいたい50秒たった頃、遠く第1ヘアピンを通過する赤いマシンが見えてくる。
フェンスの向こうを走り抜け、ダンロップコーナーに差し掛かり、見る見るうちに近づいてきて、あっという間に通り過ぎてしまう。


(写真:Yukiopapa-san)

DUNLOP CORNER

EOS 20D + EF300mm F4L IS  F14 1/200 (-1/3EV) シャッター優先AE



この予選レースでT-FLATが使用しているレンズはEF300mm F4L IS。
最近のレース撮影においては、ズーム(EF100-400mm F4.5-5.6L IS)を使うことが多かったのだが、
幸男パパさんに触発されて、久々に単焦点レンズを持ってきたのだった。
明るくてファインダーが見やすいメリットはあるが、近づいてきたときに引けない。
やっぱり難しいな。
それなのに、400mmの単焦点(EF400mm F5.6L)を使って、ナイスショットを連発している幸男パパさんの技量には目を見張るものがある。
レース観戦記ではあるが、僕のHPにはカメラ好きの方々も遊びにきてくれている。
撮影機材情報や撮影データも、ときどき載せておきます。
全て載せられればいいのですが、それはそれで大変だし、見た目もうるさくなるし。
観戦記を読むにあたって邪魔にならない程度に載せていきます。

EF300mm F4L IS USM



EF400mm F5.6L USM





僕の場合、撮影した写真(自分が撮った写真や、PCに取り込んでもって帰ってきたツッチーさんや幸男パパさんの写真)のチェックには、キヤノンのデジタル製品に付属されるZoomBrowser EXというソフトを使っている。
これを使うと、撮影時刻や使用機材、絞り・シャッタースピード・露出補正などといった撮影データが全て分かるのだ。
ただし、キヤノンのカメラ・レンズの場合は、という限定。
他社製品を使っている場合、撮影データは出るが、機材情報は残らない。当然ではあるけど。

これから大手町一眼レフ友の会に加入しようと思っている皆さん。
撮影情報は共有したいでしょ?
やっぱりカメラはキヤノンですよ。
Y神君、新婚生活に一眼レフは必須です。
まりぞーさん、写真好きなんだから、一眼レフをもってもいいのでは?
大手町一眼レフ友の会は、随時会員募集中です。
チームキヤノンもメンバー募集中です。

EOS 5D + EF400mm F5.6L  F5.6 1/500 (-1/3EV) 絞り優先AE

(写真:Yukiopapa-san)


EOS 5D + EF400mm F5.6L  F13 1/100 (-1/3EV) シャッター優先AE

(写真:Yukiopapa-san)


EOS 5D + EF400mm F5.6L  F11 1/100 (-1/3EV) シャッター優先AE

(写真:Yukiopapa-san)



さて、予選レースはというと、さらに数分が経過している。
各撮影隊員がそれぞれの持ち場で撮影に専念する中、アクシデントが起きた。
今シーズンのNewアイドル、ゼッケン18番の高杉奈緒子選手がMCコーナーで転倒したのだ。
大丈夫だろうか。
不安な面持ちで状況を見守っていたが、どうやら怪我はないようだ。
しかし、これ以上はレースを続けず、予選はここまでということになった。10周目のことだった。
なおちゃんについては、改めて紹介するつもりだが、大変な苦労をされてきたようだ。(同姓同名の別人でなければ)


(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)



(写真:Yukiopapa-san)

概ね、各選手とも10周、11周を回ったところだろう。
順位の変動があった。
ゼッケン5番の川原選手がトップに立ったのだ。
若ちゃんもヘアピンカーブを回ったところで、コントロールタワーを振り返って順位を確認したようだ。


(写真:Yukiopapa-san)


予選の順位はポイントには関係ない。
ここで無理をする必要はないとも言える。
しかし、今日は調子が良いから、決勝に向けた調整の意味でタイムアタックをするという選択もあるだろう。
難しい選択を迫られることになった。



MCコーナーを通過

EOS 20D + EF300mm F4L IS  F5.6 1/400 (-1/3EV) 絞り優先AE


そのことに全く気がついていないT-FLATは、MCコーナーを駆け抜けていく若ちゃんの後ろ姿を見送ったあと、1分以内に次のスポットに移動すべく、すかさず自転車に飛び乗った。
到着した場所は、第1コーナーの出口。
場所はさほど離れていないのだが、フェンスを回りこんで入らなければならず、時間を食ってしまった。
そのため、1分で移動することは出来ず、1周逃してしまった。

次にこのコーナーに現れるべき時刻、つまり秒針の位置はダンロップコーナーのときと異なる。
全く気を抜けない。
緊張してカメラを構えていると、意外にも減速して現れた。
しまった!予選は終了か?
いや、時間はまだあるはずだ。
どうしたのだろう。
このままでいけば、2位は維持できそうだし、少なくともフロントローは確保だろう。
あえて無理をせずに、好位置をキープするという戦略だろうか。
いずれにしても、この場所でもう少し待とう。







(写真:Yukiopapa-san)

しかし、1分経過しても現れてこない。
そのままピットインしてしまったのだろうか。
マシントラブルでないことだけを祈りながら、待ちつづけた。
そして、再び赤いマシンが現れた。
腕時計で時間を確認。
予選終了まで1〜2分しか残っていない。
あと1周か2周ということになる。
この周回はタイムアタックではないはずなので、次に現れる最後の1周が最後のタイムアタックなのだろう。

そんな中、現在予選トップのゼッケン5番の川原選手が、更にタイムを詰めてきてコースレコードを更新したようだ。
これまでのコースレコードは、昨年4月のこの大会の予選で、SP忠男レーシングの國川選手が出した1'00.040だった。
そのときの予選は、トップの國川選手から5位の清水直樹選手までがコースレコードをマークするというハイレベルな戦いであった。
なお、そのとき若ちゃんは1'00.368で予選4位だった。
もちろん、当時のコースレコードを更新するタイムだ。
それが、今回の川原選手のタイムは、筑波でのエリア選手権で初めて59秒台に突入する0'59.961。敵ながら天晴れな記録だ。
若ちゃんの筑波での公式戦における最高タイムは、0'59.943。
昨年5月の全日本選手権第3戦(筑波)で、予選B組の2回目で出したものである。
これに100分の2秒差までせまるタイムを出してきたのだ。

予選でコースレコードの#5 川原選手



1周のアタックでタイムを競う予選と、20周のトータルタイムを競う決勝では走り方が違う。
無理をしてポールポジションを狙わず、2番手グリッドであっても、十分に優勝できるチャンスはあるのだ。
決勝に向けた調整を行う周回という位置付けで、残りの周回を終わらせるのだろうか。
それとも・・・。
さきほど74番のマシンが通過して50秒が経過したが、第1コーナーは遠くを見渡せない。
55秒、6、7・・・来た!
マシンを深くバンクさせ、第1コーナーをクリア。
攻めまくっている。



First Corner

EOS 20D + EF300mm F4L IS  F5.6 1/400 (-1/3EV) 絞り優先AE


バリバリ伝説では、グンちゃんはいつも予選の最終ラップでタイムアタックをする。
そして、そのときはエグゾーストノイズや、風を切る音がそれまでの周回と全く違い、「ああ、スーパーラップに入ったな」と、あいちゃんたちが分かる。
ということになっている。
しかし、素人のT-FLATには、恥ずかしながらその違いが分からなかった。

観戦記としては、そのときに分かった風に書きますけどね。
現実は厳しい・・・


(写真:Yukiopapa-san)

Hairpin Corner
EOS 5D + EF400mm F5.6L  F7.1 1/320 (-1/3EV) 絞り優先AE

(写真:Yukiopapa-san)



1コーナーを駆け抜けていくと、S字が待っている。
S字とは言っても緩やかなカーブであるため、直線的なラインどりをおこなって減速を防ぐ。
そして、筑波サーキットの難所。
幸男パパさんの待つ第1ヘアピンだ。
ここでも攻めに攻めて、素早く立ち上がってダンロップコーナー。
そしてMCコーナーへ。
そこにはツッチーさんが待っている。
撮影隊のチームワークによってなされる、三元実況中継だ。

MCコーナーを駆け抜けていく

(写真:Tsuchy-san)


NIKON D70 + AF-S VR Zoom Nikkor ED70〜200mm F2.8G  F7.1 1/500

(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

ツッチーさんの前をあっという間に通り過ぎて、第2ヘアピンの方へ去っていった。
MCコーナーの撮影を終えたツッチーさんは、すばやく場所を移動して、最後のバックストレッチを狙いに行く。

それにしても、予選2位、フロントローのグリッドが確実だった最終ラップで、ここまでのタイムアタックを仕掛けるとは・・・
何が彼をそこまで駆り立てたのだろうか。
その秘密は・・・
つづく。

このあと、バックストレートと最終コーナーが待つだけだ。
そして、おそらくチェッカーフラッグが振られているであろうコントロールラインを通過する。
さあ、タイムはどうだ!



Back Stretch
NIKON D70 + AF-S VR Zoom Nikkor ED70〜200mm F2.8G  F8 1/500

(写真:Tsuchy-san)



To be continued

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