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2 2006 東日本チャレンジカップ 第2戦  〜 予選-1 〜



9:05AMから、ST600クラスの予選レースが始まる。
予選開始に先立って、撮影隊は本日の配置について打ち合わせを行い、上図のようにそれぞれ異なる撮影ポイントから攻めることとした。
各隊員の持ち場と、コースの見所は以下のとおりだ。

Yukiopapa-san (1st Hairpin Curve)


筑波サーキットで一番カントのきついコーナーである第1ヘアピン。
コーナー進入では、このカントを利用した鋭い寝かしこみが求められる。
第1ヘアピン・スタンドからは、1コーナーの立ち上がりから1ヘアの通過、ダンロップコーナー進入までじっくり見られる。
また、後ろを振り返ると、バックストレッチを駆け抜けてきた選手たちが、最終コーナーに向かう姿を見ることができる。
前面に低速コーナー、背後に高速コーナーと、筑波なのらではの絶好のビューポイントだ。
今回、幸男パパさんは、スタンドではなく、スタンド右横から脚立を使い、フェンスの障害を排除して撮影を行っている。

第1ヘアピン

(写真:Yukiopapa-san)


Tsuchy-san (MC Corner & Back Stretch)


MCコーナーは、ダンロップコーナーから続くタイトなコーナーである。
ダンロップからの切り返しのタイミング要(かなめ)となる。
走行ラインは狭く自由度は少ないが、立ち上がり加速の良し悪しが、第2ヘアピンでの攻防につながるためミスの許されないポイントとなっている。
勝負どころとして攻めた結果、転倒事故が起きることも多い場所である。
このスタンドからもバックストレッチを見ることができる。
筑波サーキットでは最も長い437mのストレート。
バックストレッチのスピードの差が、レースの展開を左右するといっても過言ではないため、2ヘアからのすばやい立ち上がりが求められる。

MCコーナースタンドで撮影結果を確認するツッチーさん


T-FLAT (Dunlop Corner & 1st Corner)


ダンロップコーナーも、ひとつの勝負どころだ。
第1ヘアピンの立ち上がりでスピードをうまく乗せ、ダンロップ進入で前方のライダーをかわすシーンがよく見られる。
昨年10月のエリア第8戦の筑波。その決勝の6周目。
そこまでトップを走っていた若ちゃんが川原選手にかわされたのが、このダンロップコーナーだったことは、記憶に新しいところである(←みんな覚えてる?)
第1コーナーは、入口が55Rで出口が35Rの複合コーナー。
出口に行くほど湾曲が強く、しかも下りになっているため、ライダーにとっては「なかなか出口が見えない」という印象を与える。
攻略法が難しいだけに勝負どころでもあり、特に決勝時のスタート直後は、多くのライダーにとって鬼門となっている。

ダンロップブリッジ




Yukiopapa-san (1st Hairpin Curve)


(写真:Yukiopapa-san)

1ヘアの進入 フルブレーキだ

(写真:Yukiopapa-san)


タンポポの黄色いドット模様が春らしい

(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)


東日本チャレンジカップ第2戦の予選が始まった。
撮影隊員は、それぞれの持ち場にすでに到着している。
あっ!
いつもであれば、予選が始まる前のピットの状況や、ピットレーンなどを撮影していた。
しかし今回は、隊員全員が出払ってしまった。
すっかり本陣の対応ができていない。
うーん。やはりあと一人撮影隊員が必要だったか。
うさ公さん、オペラもいいけど、早くレースに来てください。
まりぞーさん、携帯カメラではなく、一眼レフもいかがですか?

そう言っている間にも、レースは進んでいく。
ここは撮影隊員が、各持ち場での仕事をしっかり遂行することが求められる。
予選は9:05AM〜9:20AMまでの15分間。
筑波サーキットは、1周を1分で周回するため、最大で15周できることになる。
もっとも、最初から飛ばすわけではないので、実際には13〜14周と言ったところだろう。
しかも、タイムアタックをするためには、他のライダーと接近していない状況を作る必要がある。
うまく、クリアラップを作ることも、テクニックのひとつなのだ。

他のライダーをかわしながらタイムアタック

(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)



Tsuchy-san (MC Corner & Back Stretch)


(写真:Tsuchy-san)

ダンロップコーナーからMCコーナーへのテクニカルセクション

(写真:Tsuchy-san)


赤いコーンが流れていく

(写真:Tsuchy-san)


バックストレッチ 筑波サーキットで最長の直線区間

(写真:Tsuchy-san)


ツッチー隊長は、第1ヘアピンのさらに奥。芝生観戦席を越えたところにあるMCコーナースタンドに陣取っている。
筑波サーキットは全般的にそうなのだが、ここも同じ場所からいくつかの観戦(撮影)ポイントを見渡すことができる。
また、ここはコースに近いこともあって、200mmのレンズ(デジカメであるため銀塩にすると300mm換算)のレンズでも十分な大きさを確保することができる。
ただ残念なことに、コントロールタワーが見えないため、現在の順位が分からない。
決勝と違って、他の選手との位置関係だけでは順位を推測することができない。
予選の序盤は、まだ全力でのアタックはしていないことが多いが、それでも力のある選手は早い段階から上位に来ることが多い。
やはり順位は気になるのだ。
爆音が響き渡るサーキットで、耳を澄まして、順位のアナウンスを聞き取りながら撮影を行うのである。


(写真:Tsuchy-san)




(写真:Tsuchy-san)



T-FLAT (Dunlop Corner & 1st Corner)












T-FLATは第1コーナーの出口に向かったのだが、その撮影スポットには既に観客がいた。
フェンスの一部が切り取られ、写真を撮りやすくしてある箇所は、たった2箇所だけ。
しかし、エリア選手権ではそんなに多くの観客がいるわけではないので、少し時間を置けばあくだろう。
そのため、まず最初にダンロップコーナーに向かった。
ここは、ダンロップ〜MCコーナーのコースをはさんで、ちょうどツッチーさんの対面にあたる。
最近はすっかり日が長くなったため、朝の9時だというのに既に太陽は高いところにある。
僕の方からはやや逆光となるが、わずかに雲が出て来ているおかげで、極端なコントラストに悩まされることなく撮影ができる。
ここにいると、MCコーナースタンドにいるツッチーさんと同様に、現在の順位が分からない。
1分ごとに通過していく姿を追いかけては、順位が気になる。
今日はポールを取れるだろうか・・・
僕らが応援している若松選手は、常に優勝争いに絡むトップライダーである。
贅沢なことに、僕らの関心は「ポールポジションを取るかどうか」であり、ポールを取れないときでもフロントローに並ぶことを期待する。
しかも、その期待に若ちゃんは見事に応えてしまう。
考えて見れば、これはすごいことなのだ。
こんなすごい選手を応援できる僕らは幸せ者だな、とつくづく思う。
そして、これから上位を目指して頑張っている他のライダーたちにとって、いい目標であってもらいたいと思う。
突然だが、ツッチーさん、うさ公さん、まりぞーさん、T-FLATは同じ会社に勤めている。
そして、今年から筑波ロードレース選手権のST600クラスへの参戦となったNKYくんも、部署は違うが同じ会社である。
彼にとって、2004年の筑波選手権シリーズチャンピオンの若ちゃんは高すぎる目標かもしれないが、目標は高いほうがいいものだ。
ぜひ頑張って、上を目指してください。
その前に、早く怪我を治してね。



ダンロップ・ブリッジの下を通過




T-FLATは、レース観戦においてひとつの所にじっとしていられない。ついつい、色々な場所から撮影したくなるのだ。
もうあと1、2周したら、場所を変えて撮影しよう
それにしても、今の順位は何位だろう?



MCコーナー



To be continued

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