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ダンロップコーナーにいた管理人は、自転車に乗って第1コーナーへと向かった。
この場所からは上り坂が続く。
ふと、自転車を漕いでいるうちにレースが終わってしまった富士SWでの悪夢が脳裏をよぎる。
しかし、ここ筑波は、コースが短い上にコンパクトにレイアウトされているので、観戦者の移動も楽チン。十分に間に合った。


(写真:Usakoh-san)


最終コーナーからホームストレートへ

(写真:Yukiopapa-san)


時間は無常にも過ぎ去っていく。
順位が変わらぬまま、周回だけが重ねられていく。
このまま終わるはずがない。
そう祈りながら、応援していた。
しかし、なかなかチャンスがめぐってこない。
ちなみに、いつのまにか第1ヘアピンサイドに移動してきているT-FLATなのである。
相変わらず、落ち着きがない。


  


最終コーナー


忠男レーシングの大羽選手。
ちょっと後のことになるが、茂木での全日本選手権の時にお話をした。
気さくで、面白くて、とてもいい人。
以前は忠男レーシングのメカニックもやっていたそうだ。
今年からチームメイトとなった若ちゃんのことを
「いじめがいのあるヤツですよ!」
ということらしい。
明るく和やかなチームの雰囲気作りに、大羽さんは欠かせないのだろう。
風格を感じさせるものがあった。




第1コーナー






レースは残すところ後2周。
今回、撮影隊は3名で臨んでいたが、じつは少し前にツッチーさんが到着していたらしい。
第1ヘアピンに陣取って、応援に専念。
撮影を気にせずに応援すると、ドキドキ感が違うらしい。
たしかに、最初の頃は、ただただそのすごさに感動し、興奮していた。
写真を撮らずにひたすら応援するときの興奮や緊張感も捨てがたい。
しかし、この感動を残して、後で振り返ってあらためて感動したいから、やっぱり写真はやめられない。
レースに来れなかった人にも感動が伝わるかな。
レースに来たいという気持ちになってもらえるかな。

携帯のカメラで撮影

(写真:Tsuchy-san)



第1ヘアピンで。 一瞬のブレーキングで勝負の明暗を分ける。 ・・・って、ちょっと近すぎ。


そしてファイナルラップ。
それまで順位に変動がなかった上位3台だったが、第2ヘアピンで88番の津田選手が5番の川原選手をかわしてトップに立った。
そしてそのままの順位で、チェッカーフラッグ。
最後の最後で、トップを奪い取った。
若ちゃんも3位でチェッカーを受けた。


(写真:Yukiopapa-san)


うなだれる若ちゃん・・・

(写真:Yukiopapa-san)


最終の順位は、1位 ゼッケン88番の津田選手。
2位 ゼッケン5番の川原選手。
3位 ゼッケン74番 我らが若ちゃん。
2005年度最後の筑波。
優勝で飾ることはできなかったが、激戦を立派な成績で戦い抜いた。
応援する我々が誇りに思う選手なのである。



20周の熱い戦いが今終わった




ウィニングランを終えて、メインスタンド前に全ての選手が戻ってきた。
コース上は選手やピットクルーでごったがえしている。
そして彼らを応援する人々もコースに出てきて、選手たちにねぎらいの言葉をかけている。


(写真:Usakoh-san)

(写真:Yukiopapa-san)



今日はもうレースには来れないなと思っていたツッチーさんが、ちゃっかりコースに降りていた。
僕が、ツッチーさんが来ていることに気がついたのは、実はこのときだった。
ひょっとして携帯に連絡があっただろうか。
しかし、この爆音の中では、とても気がつくことができなかっただろうな。
いずれにしても間に合ってよかった。



遠慮気味に端の方に立っています


(写真:Yukiopapa-san)


唐突ですがRQ


表彰式が始まった。若ちゃんは惜しくも3位だ。
表彰台の一番高いところではないから、ちょっと物寂しげな表情ではある。
しかし、チャレンジカップの第3位というのは、本当にすごいことなのだ。
3位までの選手が行える恒例のシャンパンファイト!
まずは事故なども無く完走したこと。
しかも堂々の3位であったこと。
本当におめでとうございます。
こんな素晴らしい成績を残せるライダーを応援できて、大手町一眼レフ友の会メンバーはみな幸せものですね。





(写真:Usakoh-san)





表彰式が終わると、速やかに撤収が始まる。
何につけ無駄が無く、キビキビとことが進むのだ。
そんな中、もう少し余韻に浸りたくもあり、コース上で記念写真を。
こんな風にポーズをとって。



撮影隊



撮影される隊



出来上がり

(写真:Yukiopapa-san)

ちなみに、上の写真撮影の風景を反対側から見ると、こういう状況。記念写真も3Dアングルだ。


(写真:Usakoh-san)

(写真:Usakoh-san)






ガレージに戻ってきた。
レースを振り返って、あの瞬間がこうだった、というような話で盛り上がっている。
そういえば、表彰台でのインタビューで、「次のレースでがんばります」と言っていたけど、SUGOに出るの?
ちょっと期待したのだが、やっぱり、SUGOには出ないらしい。
ということは、今日の筑波のレースが、2005年度の東日本チャレンジカップの最終戦だったということだ。
そっかあ・・・
3月の茂木から始まって7ヶ月。時が経つのは早いなあ。


数々の苦難を乗り越えて、ここまでランキングを上げてきた。
第8戦終了時点でランキングは4位。
あとはSUGOでの他の選手の成績次第か。

チームの皆さんに別れを告げて駐車場に戻る途中、
「ゼッケン74番若松選手のピットクルーの方は、工具を持って車検場に来てください」という案内放送を聞いた。
はぁ?何だろう?
気になるので、車検場に行くことにした。
Takaさんがオフィシャルの人と何か話をしている。
若ちゃんは川原選手と・・・でも、談笑という感じだな。
どうしたのだろう。

こっそりと車検場の中をのぞいてみる。(茂木では、車検場の中を撮影して怒られた)
74番のマシンはあるが、特に何もしていない。
結局のところ、レース後の車検をいつものように行っただけのことだった。
いろいろと部品を取り外したりするので時間がかかるらしい。
放送で呼ばれたのも、単に行くのが遅れたからというだけのこと。
なーんだ、びっくりした。でも、これで安心した。


さあ、帰るとしよう。
来週は全日本選手権。これが本当に今年度の最終レースだ。
ここまで若ちゃんとともに戦ってきたヘルメットとグローブ。最後のレースも、若ちゃんをよろしく頼むよ。




The end of the story

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