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(写真:Usakoh-san)

スターティング・グリッドにマシンが並んだ。
各チームとも、手際よくタイヤウォーマーをかぶせ、スタートのときを待つ。
これまでT-FLATは、パドック上からこのときの姿を見守っていたのだが、今回は既に1コーナーの出口に陣取っている。
フェンスの穴が1つしかないので、早めに押さえておかなくてはならないのだ。
グリッド上の雰囲気が分からず、ジリジリしながら待つのも辛いものだ。


遠くで、選手紹介の放送が聞こえる。
「予選第2位 忠男レーシング&YSP三鷹 若松 宏選手」
ちょっとしたどよめきが起こっている。
 「わかまつ〜」
今日も、メインスタンドからいつもの掛け声が届いたのだろうか。
(さすがに、ここまでは聞こえない)
その後も、選手の紹介が続いている。
すると、T-FLATの横に人が来た。カメラを持っている。
この場所で撮ろうと思ったのだろう。
しかし、どくわけにはいかないもんね。
まあ、3周ぐらいしたら移動するので、それまで気長に待ってもらおう。
一方、グリッド上では、スタートまであと1分となり、臨戦体制が整った。
タイヤウォーマーが外されて、準備が整った。
後は、フォーメーションラップを経てスタートを待つばかりだ。
全員が極度の緊張感に・・・いや、なんか、和やかだね。
楽しく走って勝利を目指すのだ。

メインスタンドに向かって手を振る

(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)


各チームのピットクルーもコースを離れ、フォーメーションラップ直前。
1周して戻ってきたら、いよいよ決勝のスタートだ。


(写真:Usakoh-san)

(写真:Usakoh-san)


本番のスタートをイメージしながらフォーメーションラップへ

(写真:Usakoh-san)



遠くで待っているT-FLATにはこのときの状況がよく分からなかったが、エンジン音の高まりで動きがあったことが分かる。
ほどなく、フェンスのかげから続々と姿を現してきた。
1周してグリッドについたら、すぐに決勝レースのスタートだ。
まもなく、筑波での今年最後のレースが始まる。
フォーメーションラップで、バイクの一群が通り過ぎていくと、また一瞬の静寂が訪れる。
そろそろグリッドに着いた頃だろうか。
T-FLATの緊張も最高潮だ。
心臓がバクバクいっている

フォーメーションラップ





スタートの合図を待つ

(写真:Usakoh-san)
START!

(写真:Usakoh-san)


14:35 シグナルがブルーに変わり、決勝レースが始まった。


スタート直後のストレート

(写真:Usakoh-san)
第1コーナーに現れた


混戦の第1コーナー


川原、津田両選手を押さえて1コーナーを通過

オープニングラップ。
1コーナーを制したのは若ちゃんだった。
混戦を抜け出して、トップで駆け抜けて行った。
このまま後続を振り切ることができるだろうか。
爆音を残して通り過ぎ、S字コーナーへと向かっていく。
その先は第1ヘアピン。



S字コーナーへ






第1ヘアピン

(写真:Yukiopapa-san)


第1ヘアピンでは幸男パパさんが待ち構えている。
S字を抜けて、第1ヘアピンに差し掛かったときには、ポールポジションの川原選手が高校生ライダーの津田選手をかわして2位に浮上していた。
年間ランキングでも上位にいるこの二人は、さすがにレベルが高い。
Tail to Noseのバトル。
この3人の争いは、最後までもつれそうな予感だ。

最終コーナーを駆け抜ける

(写真:Yukiopapa-san)
オープニングラップをトップで帰ってきた

(写真:Usakoh-san)


再び第1コーナー 接戦が続く

オープニングラップを制し、2周目に入った。
2位のゼッケン5番 川原選手、3位のゼッケン88番 津田選手との差はごくわずか。
去年の筑波選手権のような、ぶっちぎりの独走態勢というのは、そう簡単にはさせてくれない。
一瞬たりとも気を抜けない厳しい戦いが続く。



トップを守って2周目に入った







S字の複合コーナー。
すぐ後ろにつけている川原選手が何度も仕掛けてくる。
巧みにかわしながら、第1ヘアピンに飛び込んでいく。
決勝は20周で行われる。
こんなギリギリの戦いが、あと18周もあるのだ。
応援しているほうも気が気ではない。


(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)


第1ヘアピンも、インを狙う後続を押さえ込みつつ、クリアしていく。
しかし、0.1秒の差もない接戦。



(写真:Yukiopapa-san)



バックストレートを疾走

(写真:Yukiopapa-san)


トップ争いが早くも3台のマシンに絞られて、レースは中盤へ。



To be continued

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