page 1 2 3 4 5 6 7



人もバイクもパドックにやってきた。
先ほどまで薄くかかっていた雲も今はなくなり、完全に青空が広がった。
パドックの上には、下弦の月が残っている。

とても爽やかないい天気。
秋風が少し冷たいものの、陽が高くなれば暑くなりそうだ。

本日の使用ピットは24番。そこにはゼッケン74のマシンが静かに出番を待っている。
今日もピカピカに磨き上げられて、美しい輝きを放っている。
ダンロップのタイヤがモデルチェンジしてから好成績を続けているが、今日もしっかりと走ってくれることだろう。


(写真:Yukiopapa-san)





今日は、同じ忠男レーシングから出場している大羽選手と一緒だ。
ST600の予選開始時刻は10:00AMちょうどの予定。
そんなには時間の余裕がない。

74番と43番のマシンが並んでいる。
今日のレースではYAMAHA勢はこの2台だけ


(写真:Yukiopapa-san)

短い時間の間に、若ちゃんとTakaさんは、事前の打ち合わせを行っている。
こういうときは、ちょっと近寄り難い雰囲気になる。
撮影隊としては、邪魔をしないように少し離れて様子を見守っていた。


(写真:Yukiopapa-san)


すると、同じ忠男レーシングチームの大羽選手がやってきた。
きっと、路面の状態とかマシンの具合などの情報交換をするのだろう。
・・・と思いきや、いきなり羽交い絞め。
??
レース前の緊張を解きほぐすために、先輩としての暖かい思いやりなのだろう。
いや、単に遊んでいるだけか。
レース以外の時間は、ライダーといっても普通の人。
同じチームの仲間や、同期のライダーなどと、ごく普通に遊んだり、おしゃべりしたりして過ごしているのだ。


(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)


などと考えている間に、形勢逆転!
今度は、若ちゃんがバックをとった。
大羽選手、たまらずタップしてギブアップ。
若ちゃんが、土壇場での逆転勝利を飾った。
・・・って、お二人とも、観戦記の小ネタのためにご協力いただきありがとうございます。






まもなく9:30AMになろうとしている。
そろそろ、ライダーはレーシングスーツに着替えなくてはいけない。
大羽選手と若ちゃんは、車を置いてあるBパドックの方に向かっていった。
筑波は勝手知ったるサーキットのつもりだが、一応は下見をしておこうか。
それに、流し撮りのための素振りも少しぐらいはしておいた方がいいだろう。
パドック上に行ったりしながら、時間潰し。





(写真:Usakoh-san)

9:45頃。
そろそろ着替えた若ちゃんが帰ってくるかと思い、カメラを構えて待つことにした。
まもなく、レーシングスーツに着替えた若ちゃんが、自転車に乗って、ガレージとパドックをつなぐトンネルを抜けて現れた。



「出待ち」をしているT-FLAT

(写真:Usakoh-san)







(写真:Usakoh-san)


ウォームアップ場にいた知り合いに声を掛けられ、にこやかにやってきた。

そして、こちらに気がつくと、ぶいサイン。


T-FLATも、そのまま若ちゃんと一緒に24番ピットに向かった。







今この時間はJSB1000クラスの予選走行中だが、もう間もなく終わる頃だ。
次はST600。
マシン、ライダーとも、移動し始めた。
TakaさんがYZF-R6を押していく。
そして、若ちゃんも待機場所へと移動開始。


JSB1000の予選が終了し、全てのマシンがコースから出たことを確認して、ST600クラスの各マシンがピットレーンに入っていった。


ピットレーンに各選手が並んだ。
何度来ても、緊張感の高まる場面だ。
胸が高鳴ってくるのを押さえながら、パドックの上から覗き込む。
ピットレーンでは、大会実行委員から予選の注意事項が伝えられている。


(写真:Usakoh-san)


「予選は15分間です。終了後は、速やかにコースから出るようにしてください。」
「3台ずつのスタートになります。それでは、エンジンを始動してください。」
一斉に爆音が響き渡る。
いよいよ予選が始まるのだ。
1列目から順番に、3台ずつコースへ出て行った。
少しずつ前に進んでいき、ついに若ちゃんもコースへと飛び出していった。
予選ラウンドのスタートだ。










To be continued

page 1 2 3 4 5 6 7




Copyright © 2005 H.Kawada All Rights Reserved