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1 2006 東日本チャレンジカップ 第3戦  〜 フリー走行 〜



青葉城内 護国寺境内にて


「仙台駅に15時少し前に集合。」
そう約束して当日を迎えた。
少し早めの新幹線に乗った管理人は、仙台駅から程近い仙台城(青葉城)の観光に向かった。
車で15分程度。山頂に到着すると、とりあえず伊達政宗像を探す。
案内板を見ながら、こっちかなー、と振り向くとすぐそばにそれはあった。
せっかくだから記念写真・・・なんて思ったりもしたが、こういうとき一眼レフは不便である。
気安くシャッターを押してくださいと頼みにくい。
まあ、ブラブラ散策しながら、新緑を楽しむとしようか。


15時までにはまだ時間がある。再び仙台駅に戻り、駅前のドトールでコーヒーを飲んで一服しよう。
ふと携帯をカバンから取り出すと着信履歴が1分おきに6件ほど入っている。
なんだろう?と思い、電話をかけると、「すぐに来い!」とのことだった。
どうやら、フリー走行の最終コマを若ちゃんが走ることになったらしい。
菅生近辺を観光しながら、ノンビリ宿まで行きましょう、という話だったのですっかり油断していた。
慌ててレンタカー事務所に行き、車にとび乗り、いざSUGOへ。





仙台駅から約40分でサーキットに到着。
第1駐車場に車を停めて、シケインスタンドに駆け上がる。
幸い、まだ若ちゃんのフリー走行は始まっていない。
このままココで写そうか、どこかに移動したほうがいいのだろうか。
まだサーキットの全体像を把握していないのに、迂闊に移動して、移動中にフリー走行が終わってしまっては元も子もない。
今日は安全策をとって、うさ公さん、まりぞーさん、T-FLATはそのままシケインスタンドに残留することにした。
一方、ツッチー隊長は、リスクをとってSPコーナーに向かった。
さすが隊長。
しかし、この時点でツッチーさんがチームを移籍していることにうさ公さんは気がついておらず、ばれることを恐れて逃亡を図ったのではないかという噂も絶えない。


そうこうしているうちに走行が始まった。(いえ、別にダジャレを言ってるわけじゃ・・・)
このシケインは、最初に右にカーブしながら坂を上り、次に左にややきつめのカーブ、そしてすぐ右にカーブして坂を駆け上がる、という形状。
そのあと、大きな右カーブがあって、ダンロップブリッジを目指して、空に向かって駆け上がるコースとなっている。
シケインスタンドは、この一連の動きを見渡すことができる、なかなかのビュースポット。
しかし、しっかりとフェンスに囲まれている。
スタンドの上のほうまで行けば、フェンスを越えて見ることができるが、コースからは遠くなる。
とりあえずフェンス越しに写してみることとした。
そもそもシケインとは、モータースポーツにおいて競技車両の速度を減速するためにコース上に設置される半径の小さい小カーブ、または小カーブ群を意味する。
減速するということは、その分、撮影しやすくなる。・・・はず。
なのに、カメラを構えてすぐというのは、まあ、うまく撮れないものだ。
手ブレ、ピンぼけを量産してしまう。
神経を集中させて、再びトライ!
あはは。ダメだ。
動体視力って、すぐに落ちるのね。
体の切れも悪いし。
いつでもうまく撮れるようになりたいものだ。



三菱電機の看板前は上り坂


シケインの第2コーナー


シケインの出口に向かうと・・・


ばっちりとフェンスが写りこんだ

(写真:T-FLAT)
うさ公さんはスタンド最上段に登った

シケインのあとも上り坂

(写真:usakou-san)







その頃、ツッチーさんは、無事SPコーナーにたどり着くことができ、チームキヤノンとしてのデビュー戦に向けた撮影を行っている。
いや、これがデビュー戦か。


(写真:Tsuchy-san)

最初は不安定さがあったものの、だんだんとnewマシンEOS30Dを乗りこなしてきた。
ニコン、キヤノンの間での性能の差というよりも、やはり気持ちの問題が大きいだろう。
もちろん、デジカメは技術革新が激しいため、D70よりもあとに発売されたカメラである30Dは、ある程度性能が良いはずではあるが、新しいカメラというだけでもヤル気が違ってくる。
そうでなくても、タタミとカメラは新しい方がいいと言うからね。


(写真:Tsuchy-san)



そういえば、昨年8月の茂木でのエリア戦。
早朝8時からフリー走行が行われていたが、そのときも古いカウルを使っていた。
予選・決勝の晴れ舞台になると、ピカピカのカウルで登場するのだが、今日はフリー走行なので言わば練習用カウル。
ギリギリを追求するバイクレースだけに、転倒のリスクも高い。
カウルにのこる傷が、レースの厳しさを物語っている。
いつも脳天気な応援隊ではあるが、あまりチャラチャラしててはいけないなあと思うのである。




擦り傷はライダーの勲章  でも、これ以上増やさない




(写真:usakou-san)

今回のSUGOは、やはり東京からは遠いこともあり、参加台数は少な目のようだ。
その中で、ライバルと思われるのは、やはりTRICK☆STARの2台といえるだろう。
このフリー走行でも、その2台が走っている。





#37 医王田選手

(写真:Tsuchy-san)




#19 中島選手

(写真:usakou-san)

TRICK☆STARの2選手は、エリア選手権の初戦の茂木、第2戦の筑波と、コンスタントにポイントを獲得している。
ゼッケン37の医王田選手は、茂木で7位、筑波で3位の合計24点で、現時点のランキング第2位である。
ゼッケン19の中島選手は、茂木で6位、筑波でも6位と安定的な成績で20点をあげ、ランキングでは3位タイとなっている。
今年度はシリーズチャンピオンを狙っている若ちゃんにとっては、彼らは負けられない相手なのだ。
このフリー走行で何回か周回を重ねているうちに、#19中島選手と接近してきた。


(写真:T-FLAT)



(写真:T-FLAT)


明日の決勝の前哨戦を思わせるような光景に、応援隊は思わず血湧き肉踊るのであった。
こういうときのライダーは、どういう心境なのだろう。
フリー走行とは言え、1対1の勝負だっ!と思ったりするのだろうか。
少なくとも、応援隊は「頑張れ若ちゃん。負けるな〜!」と、声に出したり心の中だったり、ついつい叫んでしまうのである。


(写真:Tsuchy-san)



SUGOのコースは3.7375km。
エリアのST600クラスでは、レコードタイムは1'35.277。
筑波は1周1分、茂木は1周2分。
腕時計の秒針が同じところに来る頃に戻ってくる計算だ。
しかし、ここSUGOでは次の秒針の位置が簡単ではない。
(←僕だけ?)
約1分40秒で再び姿を現した。
あれ?抜かされてる。
まあ、ご愛嬌といったところだろうか。
明日の本番で勝てばいいのだ。

あれ? 抜かされた








もうまもなく、フリー走行も終了の時刻だ。
若ちゃんは、コースの下調べはしっかりできただろうか。
応援隊のほうも、一応は撮影練習ができたかな。
でも、今晩もう一回、素振りしておく必要がありそうだな。



To be continued

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