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4 2006 東日本チャレンジカップ 第3戦  〜 予選-2 〜




(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)


家族で参加されることとなった幸男パパさんは、今日の朝早い新幹線でやってこられた。
スケジュールがやや後ろズレしたことも幸いし、予選レース開始に間に合った。
幸男くんもレースを満喫することができるし、観戦記の作者としては、幸男パパさんが写真を提供してくれることは大変心強い。
幸男くんが大きくなったとき、若ちゃんのようにバイクに乗っているか、ツッチーさんのようにドラムをたたいているか、まったく違う趣味となっているか分からないが、
ゴールデンウィークの最終日だし、楽しんでいってね。




予選が始まっている。
エントリーしている全てのライダーがコースに出て行ったあと、我々もピットレーンに出て、至近距離からメインストレートを走る若ちゃんを応援することとした。
しかし、間近で見るバイクの速いこと。
雨とは言え、直線での最高速度は200km/hを超えている。
カメラのオートフォーカスで追従できる速さではないため、MFにセットして置きピンにする。
連写すると、ファインダーの消失時間の間にフレームアウトする可能性が高いため、一撃狙い。
直線コースであるし、シャッタースピードも速くするため、絞り優先で開放にセット。

この設定で撮影にトライ。
1周につき1枚しか撮れないこととなるため、リスクが高いが、あとは運を天に任せた。
遠くに若ちゃんの姿が見えてきた。
置きピンだと、ファインダーを覗いてもピンぼけになるだけだから、まだカメラは構えない。
そして徐々に近づいてきたところでカメラを構え、ファインダーで捕らえつづけながら、
真横に来たところでシャッターを切る。
ん゙?
シャッタースピードが速すぎたか?
完全にスピード感なく、写し止めてしまった。


(写真:usakou-san)

しかし、カメラ背面の液晶モニタは小さすぎて、ブレてるのかブレてないのか分からない。
もう1〜2周、同じ方法で写しておこう。
少し場所を変えて、メインストレートの最後、第1コーナーに向けて減速するところに移動した。
1/1000秒のシャッタースピードでは、ピタッと止まっている。
ちょっとこれじゃ迫力ないな。
シャッタースピードを変えて撮り直すか・・・








予選の時間は15分間。
今日はwetコンディションのため、1周に1分50秒近くかかっている。
ということは、単純計算で8周できるかどうかということだ。
短い時間、少ない周回の間にセッティングをつめていかなくてはいけない。
#37の医王田選手がピットイン。何かあったのだろうか?
一方、若ちゃんは快調に周回を重ねている。
この場所でもう少し撮ろうか、移動しようか、悩ましいところだ。
うーん。躊躇している余裕はない。
撮影場所を変えよう。







(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)




(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)

その頃、ツッチーさんはSPコーナーを中心に撮影を続けていた。
使用機材はCanon EOS30D+EF100-400mm L ISである。
イントロでも触れたようにツッチーさんは、Team Canonに移籍後の初レースとなる。
しかし、業界きっての大物の移籍であるだけに、この問題について関係者は相当に気をもんだのである。
Team Canonのメンバーである管理人(T-FLAT)や幸男パパさんも、
「本当にいいのですか。あとの災厄を恐れないのですか。」
と、誠心誠意、慰留に努めたのだが、
「ニコンには適当な400mmのレンズが無いのー。Nikkor80〜400mmはカッコ悪くてヤダヤダ」
と駄々をこねるなど、ツッチーさんの意思は固く、今回の移籍となったわけである。
しかし、昨日のフリー走行では、他のメンバーと離れて撮影するなど、移籍の事実を公表するタイミングの引き伸ばしを図っていた。
その後のパドックでは、さすがに隠し切れず、しかし、何事もなかったように30Dを使っていた。
本来であればニコンを使っているはずがキヤノンのカメラで撮影しているツッチーさんを見て、
うさ公さんは、「何でT-FLATのカメラで写してるんだろう・・・」と思っていたらしい。
(パッと見ただけでは、20Dと30Dの見分けはつきにくい。)


結局、サーキットから宿に向かう途中の車の中で、ついにカミングアウトのときがやってきた。
運転していたT-FLATは、その瞬間、車のハンドルを握り締め、前方の一点を凝視したまま固まってしまった。
「実は買い換えた・・・」と切り出したとき、うさ公さんは、レンズだけを買い換えたと思ったらしい。
しかし、ボディを含め、システムごと乗り換えたことを白状した。
「だっ、だってT-FLATくんが・・・」(僕のせいですかー!?)
だまらっしゃい!

とは言わず、「いつか、この日が来ると思ってたよ。」
広い心で、チームの移籍を受け止めたのである。
あれから3週間が過ぎようとしている今現在においても、ツッチーさんは元気に出勤している。
どうやら問題なく移籍が完了したようだ。
・・・本当に終わりなのだろうか。
観戦記的には、もう一波乱ありそうな気がするが、心配(期待)しすぎだろうか・・・
このような経緯を経て、ツッチーさんはニューマシンの30Dで撮影を続けている。
いろいろと紆余曲折はあったものの、そもそもカメラは趣味のものであり、楽しいものであるはずだ。
ニコンであれキヤノンであれ、気に入ったものを使えばいいのだ。



(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)





(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)

幸男パパさんが狙った場所は、第3コーナーを中心に、ヘアピンカーブに向かうコース。
第3コーナーは、SUGOの中でもエキサイティングなコーナーである(ということらしい)。
下りながらの左カーブで、しかもブラインドになっている。
そのため姿勢を乱しやすく、リヤが流れやすい(らしい)。
ウェットの時は要注意。
進入のところでは、コース上に川ができることも多い。
レースのスタート直後など、混戦の中でラインが取れないときは、
特に慎重なコーナーリングが求められる。
進入のアウトをしっかり取ることがポイントであり、そのアウトを取るために、2コーナーの出口はミドル付近のラインを取るというわけだ。
以上、サーキット攻略講座より。
(さっぱり実感がわきません・・・)


(写真:Yukiopapa-san)






(写真:usakou-san)


その間、うさ公さんとT-FLATはメインストレートのそば、ピットレーンからの撮影を続けている。
予選レースは15分、約8周で行われるため、速やかに場所を移動して違う場所の写真を撮りたい。

メインストレート〜第1コーナー

(写真:Yukiopapa-san)





ピットレーン(メインストレート)の一番後ろというか、第1コーナーに入る直前のところから、1コーナー〜2コーナーの旋回を見渡すことができる。
しかし、距離が遠い。
今、つけているレンズは200mmのレンズであり、かなりトリミングしても左の写真程度が限界。
400mmをつけておけばよかったな、と思ってもあとの祭り。
100-400mmのレンズはガレージの中だ。
そこまで戻るなら、そのまま別の場所に走ったほうがいい。
ということで、ガレージに戻り、そのまま走って第3コーナーを望む場所へと移動してきた。


ツッチーさんとは、昨晩のうちに撮影場所の打ち合わせをしておいたが、幸男パパさんは今朝来られたため、打ち合わせができていない。
この場所に来られているとは知らず、かぶってしまった。
しかも、うさ公さんも、同じ場所に来られた。
結局、この広いサーキットにもかかわらず、3台のカメラが同じ場所に集まってしまったのだ。


(写真:Yukiopapa-san)

初めてのサーキットであり、うまく三元中継体制がとれなかった。
次回に向けて課題が残る。
7月には再びSUGOでレースが行われる。
その時は、入念な打ち合わせをして、適切な布陣で戦闘に臨むようにしよう。
筑波だと土地勘もあるし、打ち合わせをしなくても、なんとなくうまく分散できるのだが、知らない土地でしかも雨。
機動力が落ちると、同じ場所に集まってしまうのだろうか。




激しい水しぶき

(写真:Yukiopapa-san)






(写真:Yukiopapa-san)

予選の時間は短いため、そろそろ順位が気になる頃だ。
ところが、電光掲示板があるものの、見方がよく分からない。
上から2番目に74番があるが、一番上の選手(#23)よりもタイムがいい。
そして、一番下に書いてある#37医王田選手はさらにいいタイムを出している。
いったいどうなってるの?





To be continued

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