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3 2006 東日本チャレンジカップ 第1戦  〜 丸山 美由貴選手の追っかけ特集 〜



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2006年の東日本チャレンジカップは、撮影隊とって非常に忙しいことになっている。
昨年ST600クラスに参戦していた丸山 美由貴選手が、今年はGP125にスイッチしているのだ。
もっとも、突然新しいクラスにチャレンジしたわけではなく、過去にはこのクラスに出ていたそうだ。
しかも、「出ていた」なんてものではなく、1999年の関東チャレンジカップロードレース選手権シリーズ(東日本チャレンジカップの前身)で、GP125クラスの年間チャンピオンとなっている。
そして全日本選手権へ参戦していたのだ。
今年も久しぶりに全日本にフル参戦らしい。
・・・と、硬い書き出しにすることで、照れ隠しと言うか、ストーカー疑惑を回避すると言うか・・・



Victory Corner

(写真:Tsuchy-san)


Hairpin Curve

(写真:Yukiopapa-san)

GP125の予選は9:00AMからだった。
ふぅ さんに、BBSで「早めに来ること」を勧められていたが、到着したのは10時。
したがって、予選には間に合わなかったが2位のタイムを出していた。
そして、これから始まる決勝で1位を目指すのだろう。

前置きが長くなったが、要するに、丸山みゆきさんが出るGP125の決勝が始まるので、追っかけに行ったと言うことなのだ。
ツッチーさんはパドックの上にのぼり、ヴィクトリーコーナーから最終コーナー、メインストレートを狙った。
T-FLATは、いったんパドックの外へ出て外周を車で走り、ヘアピンカーブを狙いに行った。
全日本選手権が開催されるときは、茂木の広い駐車場と言えども大部分が満車になる。
そのため、近いところに車を停めることはできないし、自由にあちこちを走り回ることも困難だ。
しかし、東日本チャレンジカップでは、そんなに大勢の観客が居るわけではない。
これはこれで問題だと思うのだが、移動しやすい、撮影しやすいと言う意味では、管理人にとってありがたいことである。
ヘアピンカーブ近くの通路脇に路駐して、そこからコースに近い柵のところまで坂を下りていく。
時刻は12:20を過ぎている。
少し時間が遅れているが、GP125の決勝が始まった。








レース序盤から激闘が繰り広げられている。
トップはゼッケン38番がやや独走気味になっているが、2位争いが熾烈を極めている。
予選3位だったゼッケン14番の椎名選手が好スタートを決め、
予選2位の丸山みゆき選手をかわして2位を走行中。
一方、そのすぐ後ろにいるのは、今回のレースでは唯一YAMAHAのマシン(TZ125)で出場している水野選手(ゼッケン16番)。
予選では13番手だったが、なんと、2周目であっという間にここまで順位を上げている。
このゼッケン16番の水野 那由太選手は、全日本選手権のGP125にフル参戦している選手。
調べたら、ご自身のブログがありました。
勝手にリンクを貼っていいものか分からなかったので、URLは貼りませんが、関心があればGoogleで検索すれば出てきます。
それはともかく、2位グループの争いが面白く、目が離せない。
ヘアピンカーブでゼッケン14番 椎名選手のインを刺し、美由貴選手が2位にあがったが、混戦の状態は変わらない。
再び現れたときも、2位グループの状況は変わっていない。




ヘアピンカーブで14番をかわして2位に浮上


混戦の2位グループ



ヘアピンを過ぎて、バックストレートに向かっていった。
この長いダウンヒルとなっているストレートでMAXまで加速し、一気に減速して直角コーナーを迎える。
そして、ヴィクトリーコーナー、最終コーナーを経てメインストレートに帰ってくることになる。
そのヴィクトリーコーナーは、パドックの上に陣取ったツッチーさんが担当しており、美由貴選手の勇姿を狙っている・・・。

なお、この辺の表現は、観戦記の本編(決勝ラウンド)で使う予定の文章を簡略化して使っています。
つまり、似たような文章が後日出てくるけど、突っ込まないでね、ってことなのだ。







ヴィクトリーコーナーに現れた2台のマシンは、互いに一歩も譲らず、激しい2位争いを演じている。
昨年のGP125クラスは、中学生ライダーの中上君(筑波ロードレース出身)が、圧倒的な強さで東日本チャレンジカップのシリーズチャンピオンとなっていたが、それ以外の選手をよく知らなかった。
これまであまり意識したことのないクラスではあったが、激戦のレースと言うのは見ていて面白い。


(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


最終コーナーの立ち上がり ここでも接戦だ

(写真:Tsuchy-san)



再びヘアピンカーブにて



2位グループは変わらず 73番 - 16番 - 14番

(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


混迷が続く2位争いだが、2位グループの構成に変化が起きた。
現在2位グループにいるゼッケン16番の水野選手も、予選13番手からのジャンプアップだが、予選12番手だった矢作選手(ゼッケン18番)がいつの間にか2位グループを捕らえていた。
ゼッケン18番の矢作 雄馬選手は15歳。現在トップを独走している渡辺 一馬選手と同い年だ。
レーシングチーム桶川塾に所属しているが、この桶川塾というのがすごくて、卒業生には全日本GP250クラスに参戦中の高橋 江紀選手や高橋 巧選手、世界選手権(WGP 250)参戦中の青山 博一選手、高橋 裕紀選手、青山 周平選手がいる。
全日本、Moto GPクラスの選手を輩出していることもさることながら、何がすごいって、5人も名前を挙げて、苗字が高橋と青山しかないことがすごいよ〜、すごすぎる。


(写真:Tsuchy-san)


丸山 美由貴選手 2位をキープ  18番の選手にも注目だ。






混戦の2位グループにさらに波乱が起こった。
2位グループを構成し、3位〜4位を争っていたゼッケン14番の椎名選手が、最終コーナーで転倒したのだ。
サーキットは意外と安全で、転倒してもすぐに起き上がってコースに復帰するケースも少なくない。
しかし、今回はかなりひどい転倒だったようで、起き上がることができず担架で運ばれていった。
どのクラスであれ、レースは危険と隣り合わせ。
ひどい怪我でなかったことをお祈りしています。


(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)



ゼッケン14番の椎名選手が転倒リタイア。
ゼッケン18番の矢作選手は、少しずつ遅れだしてきた。
2位グループであったところが、「グループ」が崩れ、一騎打ちの様相を呈してきた。
息詰まる接戦だ。
しかし、少し気楽な観戦者として見ていられるのは、若ちゃんのレースのときとは異なるところだろうか。
と、気を抜いていると、再び現れたときは16番のマシンが美由貴さんの前を走っている。
ついに抜かれたか。


(写真:Tsuchy-san)



丸山選手 3位に後退!



GP125の決勝は10周で行われている。

レースも後半戦に入ってきた。







ここで、ようやくトップを独走している選手の紹介を。
ゼッケン38番の渡辺 一馬選手。15歳。
この春に中学校を卒業したばかりだそうだ。
しかしながら、2004年の筑波ロードレース選手権 GP125クラスのシリーズチャンピオンである。
ちなみに、その年のST600クラスでシリーズチャンピオンになったのは、我らが若ちゃんだ。
この渡辺選手、昨年は全日本に3戦のみスポット参加してポイントも獲得した。
今年は全日本GP125クラスにフル参戦が決まっていて、同世代の中上貴晶選手(2004年の筑波ロードレース選手権 GP125クラスで渡辺君に次いで2位、昨年の東日本GP125エリアチャンピオン)とともに、今後の活躍が期待される。

こういった若い世代が活躍してくれることが、将来の日本のレース界の発展につながるのだ。
全日本のGP125と言えば、昨年チャンピオンとなって今年ゼッケン1番をつけることになる菊池選手が40歳。
昨年全日本で2位だが、過去5回もGP125の全日本チャンピオンとなっている仲城選手が37歳、昨年3位の井出選手が35歳と、熟年層(T-FLATも同世代ですが・・・ (^_^;) )の牙城となっている。
渡辺選手や矢作選手、そして今大会には参戦していないが中上 選手といったティーンズライダーに、その牙城を切り崩すべく、ぜひとも頑張ってもらいたいものだ。



ガンバレ! ティーンエイジャー





場面は再び、丸山 美由貴選手へ戻る。
ゼッケン16番の水野選手との一騎打ちは続いている。
周回ごとに順位が入れ替わる。
いや、コーナーごとといってもいいかもしれない。
ここからは、茂木サーキットの他のコーナーなどを見渡すことができないため、遠くから聞こえるアナウンスだけが頼りだ。
「第1コーナーの飛び込みで〜」
などと聞こえるのだが、そのあとが聞き取れない。
筑波のように、あちこちが見渡せるコースが懐かしい。
4月は筑波での開催だ。
楽しみだなあ。








残り周回もあとわずか。 抜き返すことはできるだろうか。






終盤に差し掛かっても順位は変らず、ゼッケン16番の水野選手が2位をキープし、丸山選手がすぐ後を追っている。
8周目に水野選手が自身のベストラップである2分05秒742のタイムを出し、やや差を広げた感がある。
一方、美由貴選手の方も、9周目にベストラップ2分06秒020で追撃を図っている。
トップを走行中の渡辺選手は、終盤に入ってもペースは衰えず、
ファステスト・ラップを刻みつづけ、2位との差は相当開いている。

さあ、ファイナルラップ。丸山選手が16番を抜き返し、2位で終えることが出来るだろうか。
バック・ストレートから90度コーナーが最後の勝負だろう。
最後のヘアピンカーブをクリアして、ブルーのマシンがダウンヒル・ストレートを駆け下りていった。


Final Lap



ちなみに、美由貴さんのマシンの「青」はとても綺麗な色で、我々カメラ好きにとっては、深く蒼い空の色を表現するときの
「コダック・ブルー」
などと呼んだりします。一般的ではないかもしれませんが。


渡辺選手は、最終周(10周目)でベストタイム2分04秒912を出して有終の美を飾った。
丸山美由貴選手は・・・
水野選手に0.4秒及ばず、第3位でのフィニッシュとなった。
GP125クラスへの復帰戦だが、さすが元エリアチャンピオンの貫禄と言ったところだろう。
すばらしいレースを見せていただき、ありがとうございました。

The end of the story




あ、もちろん観戦記は続きます (^^ゞ


To be continued

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