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S字を過ぎて駆け上がる



抜いたり抜かれたり。
レースとしては面白いのだが、その最中は、もう気が気ではない。
心臓に悪いよ、ホントに。

ライダーのテクニックを競い、マシンのパワーを競う。
そして意地と意地がぶつかり合う。
お互いに一歩も譲らず、レースは終盤に入ってきた。
この何周かは、ゼッケン13番 ブルーサンダー井上選手がトップを守っている。
しかし、ほとんど差がなく74番の若ちゃんが続いている。
その後ろ、63番の佐藤選手とともに、三つ巴の争いだ。
第1コーナーで若ちゃんがトップに立つと、ヘアピンで井上選手が抜き返す。
こんな抜きつ抜かれつの展開が続くと、実況放送をしている人も、かなり興奮してきているようだ。
順位が入れ替わるたびに、
「これですよ〜、これ!」
と叫んでいる。
確かにそうなんだけど、応援してる方にとっては、たまったもんじゃない。




第1セクションというらしいが、富士のコースの前半については、若ちゃんの方が速いらしい。
もちろんコンマ何秒の世界ではあるが、若ちゃんのタイムの方が上であると放送で言っている。
しかし、後半の方は、井上選手のタイムが若ちゃんのそれを上回る。
特に、ヘアピンコーナーで抜かれることが多いようだ。
したがって、管理人のいる場所には2番手で現れることが多い。
どうしても気になる。
ヘアピンコーナーに移動しようか。
間に合うかな。
ええい、行っちゃえ。
自転車に飛び乗り颯爽と・・・さっそうと・・・
上り坂だ。さっきは押していったんだった。
ぜんぜん進まない。
その間もレースは進む。
まずい、このままでは終わってしまう。
この間も、熱戦は続いており、その模様は幸男パパさんがしっかりと押さえている。
よかったあ。


(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)








僕が移動している間も、どんどんと周回が進んでいる。
大失敗。
進むに進めず、今さら戻れない。
下手に動かなければ良かったかなあ・・・
後悔先に立たず。
激しいバトルが繰り広げられた(であろう)終盤戦のほとんどを、自転車を漕いでいましたなんて、恥ずかしくてととても言えない。
最近のレース観戦の中で、もっとも撮影枚数が少なくなってしまった。


(写真:Yukiopapa-san)

それでも観戦記が最後まで書けるのは、「大手町一眼レフ友の会」全国各支部の総力を結集している成果であり、レース観戦初期の頃にくらべると、隔世の感があるわけなのだ。


(写真:Yukiopapa-san)


もうすぐFinal Lap

(写真:Yukiopapa-san)




(写真:Yukiopapa-san)

喉がカラカラに渇いた。まだ上り坂は続く。
この間も、熱戦は続いており、放送で「●周目に入った」という声を聞くたびに、泣きそうになってくる。
ようやく管理人、ヘアピンコーナーが見えるところに来た。
自転車を投げ出して、そこから坂を下ってコースに少しでも近づこうとするが、足に力が入らない。 すいません。管理人、リタイア。

もう、ファイナルラップになってしまっている。
ここで、最初に姿を現したのは、若ちゃんの方だった。
しかし、ヘアピンコーナーへの突っ込みで、順位が入れ替わる。
今日何度目かの苦杯だ。


(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)

(写真:Yukiopapa-san)


トップは井上選手のままでヘアピンを通過していった。3位の63番の選手はいつの間にかかなり後方になっている。
1位と2位のどちらになるだろうか。あと僕らにできることは、天に祈るだけだった。



チェッカーを先に受けたのは、ゼッケン13番井上選手だった。
若ちゃん、惜しくも2位。

最後までもつれた決勝は、1位 井上選手、2位 若松選手で幕を閉じた。
惜しかった・・・
負けてしまったときによく聞く言葉だが、こんな接戦になると、本当に惜しかったとしか言いようがない。
しかし、レースが終わった後に冷静になって振り返ってみると、なんと素晴らしい戦いだったことか。
見ごたえのある、興奮するレースだった。


(写真:Usakoh-san)


若ちゃん、お疲れさま
幸男パパさんも撮影お疲れさまでした






激しい戦いが終わり、興奮冷めやらぬまま表彰式が始まった。
富士SWの表彰台は、高いところに設置された、ちゃんとした表彰台である。
やっぱりいいね、表彰台は。
応援している僕らも、鼻高々だ。
もちろん、真ん中に立ってほしかったが、まあ今日のところはガマンしよう。
今シーズン、残るはあと3試合。
かならず、表彰台の真ん中に立つさ。
だから、これからも応援に行きますね。
次も頑張ってください。

熱戦を終え、汗だくだ
健闘を称えあう二人
準優勝おめでとう


井上選手は富士で2連覇達成




今日はお疲れ様でした。本当に素晴らしいレースに感動!




(左中、右下写真:Yukiopapa-san)


でも、やっぱり、ちょっと悔しい・・。




The end of the story

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