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チームキヤノンがパドックに向かって戻りつつあるとき、実は「抜き打ち車検」があったらしい。
とりあえず問題なく帰ってきたが、こんな所で引っかかってはいられない。
前回の茂木でも車検で時間を食われてしまったが、パドックでの作業の邪魔になったり、気が散ったりしないように、撮影隊は十分に注意しなくてはいけないな、と思ったものである。

車検終了後

(写真:Usakoh-san)

予選1位の井上選手と2位の若ちゃん


ようやく管理人@チームキヤノンがパドックに到着。
このときには、若ちゃんは抜き打ち車検も終わり、既にレーシングスーツから着替えていた。
パドックの周りも、レースを終えた選手たちが、思い思いにくつろいでいる。
緊張から解き放たれたこの時間帯も、レース観戦の中においてこそ印象深く感じられるのかもしれない。
さて、予選の結果はと言うと、第2位だった。
「お疲れ様でした。2位ですか。」
「ええ。でも、井上くんが48秒台を出してるんです。」(by Yuki-chanさん)
調子を上げてきている若ちゃんではあるが、上がいたか。

公式予選 総合結果表

(写真:Yukiopapa-san)


東日本チャレンジカップは、さすがに簡単にはポールポジションを取らせてくれない。
残念ではあるが、それでも今シーズンの予選の中では最もいい成績だ。
まずは良い位置につけたと言えるだろう。
決勝での逆転に期待をしよう。
その決勝は12:15からの予定。
それまで少し休憩しよう。

休憩はパドック内のレストラン「折鶴」で。
サーキット自体も新しいし、ここの建物も当然に新しく綺麗だ。そして、綺麗さを保つために、建物内は禁煙だ。
(これはチトつらい。)
大型の液晶モニタが壁に設置されており、各中継カメラからの映像でレースの模様がすぐに分かるようになっている。
しかも眺めが抜群だ。ヘアピンコーナーが眼下に見渡せる。

(左下、右写真:Yukiopapa-san)





静かに本番を待つ74番のマシン

(写真:Yukiopapa-san)
丁寧に汚れをふき取るYuki-chan




スタート前チェックが11:40AMであるため、撮影隊は11:20AM頃、パドックに戻った。
準備は概ね終わっており、出陣を待つだけの状態になっているようだ。
若ちゃんもレーシングスーツを着て、静かに出陣のときを待っている。
パドックは、もはや臨戦態勢に入っていると言っていいはずだが、なんとはなく穏やかな感じがするのは、調子がいいことの表れだろうか。


(写真:Yukiopapa-san)

ここで、Takaさんからとっても貴重なプレゼントが!
なんと!
ピットクルー・パスを1枚貸してくださるというのだ。
これがあると、グリッド上に並ぶマシンを間近で見る・撮る・触ることができるのだ。(いや、触っちゃイカン)
これは、せっかくなので幸男パパさんに是非
とお願いした。
ますますチームの一員っぽくなってきた?
Takaさん、いつも、ありがとうございます。
そして時間が来た。
これからスタート前チェックとライダーズ・ミーティングが行われる。
マシン、選手ともに移動を開始した。


(写真:Yukiopapa-san)







選手たちは6番ピットに集まってきた。
あまり近づいてはいけないと思うので、潜入レポートは「ピット・クルー」となった幸男パパさんにお任せ。

潜入!幸男パパさん

井上さん、ボケちゃってごめんなさい
6番ピット内部

(写真:Yukiopapa-san)


前後のアングルから同時に撮れるのも珍しい

(写真:Yukiopapa-san)








決戦間近! 若ちゃんの目に闘志がみなぎる

(写真:Yukiopapa-san)

今の時刻は12:15。
当初のタイムテーブルでは決勝スタートの時間だが、多少遅れているらしい。ようやく、各マシンが動き出した。
これからコースに出て行き、1周してグリッドに向かうことになる。


(写真:Usakoh-san)


決勝へと旅立っていった



選手全員がコースへと出て行った。
さあ、撮影隊も活動開始だ。
まずは、ピット・クルー幸男パパさんがコースに向かい、グリッドに戻ってくる若ちゃんを待つことに。
残った管理人とうさ公さんは、メインストレートとピットレーンの間をさえぎるフェンスにへばりつき、その隙間から写真を撮る。


(写真:Usakoh-san)

ちょっと遠いなあ。
ついつい前へと進んで行ってしまった結果・・・
「そこっ!下がりなさい!」
コントロールタワーのすぐそばまで来てしまっていた。
さすがに目に余る行動だったろうか。
すごすごと引き下がり、あとは幸男パパさんに全てを託した。

スターティング・グリッドに向かいます





再びフェンスを隔てて・・・


コース上の光景を見るのは、初めてのことだ。
F1やMoto GPのテレビ放送で、スタート前のゴチャゴチャした様子を見たことはあるが、本物の現場の緊張感とは、やはり比べ物にならないだろう。
1周を走り終えた若ちゃんが、ゆっくりとスターティング・グリッドに着く。
バイクが停止すると、タイヤの余熱を逃がさないように、速やかにタイヤウォーマーをかぶせる。
このあたりの手際の良さはさすがだ。


手早い作業

(写真:Yukiopapa-san)


選手が来るのを待つ

(写真:Yukiopapa-san)
選手が戻ると、にわかに慌しくなる

(写真:Yukiopapa-san)


一段落して ハイ、ポーズ

(写真:Taka-san)



ライダーの目線では、このようにコースが見えている

(写真:Yukiopapa-san)


大声援に向かって手を振る

(写真:Yukiopapa-san)
こんな間近で見ることができる

(写真:Yukiopapa-san)


全てのマシンがグリッドに着いたところで、選手紹介が始まった。
ポールポジションのブルーサンダー井上選手の紹介が終わり、若ちゃんの紹介が始まった。
「予選第2位。ゼッケン74番、若松 宏選手・・・」
と、そのとき、メインスタンドから

「わかまつ〜」

おおぉぉ〜っ。びっくり。これはまた、すごい声援だ。
KENNYさんの声?
思わず、みんなの顔に笑顔が広がる。


楽しいね、この雰囲気。
今日は、本当に全てにおいて余裕が広がっている感じだ。
緊張をほぐす、和やかな一瞬だった。
その後も、他の選手紹介が続いている。
さて、またレースに向けた集中が始まっていく。






そういえば、ここにレースクイーンはいないのか?


そして、各チーム一人のピットクルーを残して、みんなコースから退去する。
Yuki-chanさんを残して、Takaさんと幸男パパさんは戻ってきた。
もう間もなく始まるんだな。
緊張感が高まってくる。

スタート3分前の合図。
各チームともタイヤウォーマーを外し始める。再びあわただしい時間だ。
作業が終わると、ピットクルーとライダーは一言二言、言葉を交わした。


(写真:Yukiopapa-san)



激励の言葉をかけてTakaさんはピットへ

(写真:Yukiopapa-san)
幸男パパさんもピットへ
だれ?



そしてピットクルーの全員がコースを離れ、今、残っているのはライダーだけとなった。
僕らのような一般人はもちろん、ピットクルーもフェンスの側に近づくことを許されない。
各チームのサインボードもフェンスに立てかけられたままだ。
ピットクルーや観戦・応援の人たちは、ピットレーンのこちら側で、息をひそめてその瞬間を待っている。
管理人も、ただ立って待っているだけなのに、汗がにじんでくる。
スタート前の緊張の一瞬だ。
エンジン音が高くなり、フォーメーションラップが始まった。
しかし、誰もピクリともしない。
なんというか、恐ろしく厳粛なこの時間!
そして、選手たちが戻ってきた。
いよいよスタートを待つばかり。

一瞬、静かになって、すぐに爆音が響き始めた。
シグナルレッド。
そしてブルーに変わって、今、決勝が始まった。
オープニング・ラップを制すのは、どの選手なのか!?

サインボードが並んでいる


START!




決勝レースが始まった




To be continued

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