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(写真:Yukiopapa-san)

予選の開始は9:20AM。
6番ピットに選手が集められ、大会委員から説明を聞いている。
バイクはまだピットレーンに並べられていないが、少しずつ緊張が高まってくる。




Takaさんが74番のマシンを伴ってピットレーンに姿を見せた。
そして続々とST600クラスのマシンが現れ、整然と並んでいく。
予選レースの時間は15分。わずか7周程度の間にタイムを出さなくてはいけないのだ。
レースが始まる前、ライダーは何を考えているのだろう。
頭の中でコースレイアウトをイメージしているのだろうか。


(写真:Yukiopapa-san)



撮影隊も、この短い間に写真を撮り、移動して、また写真を撮ることになる。
写真撮影のための移動ルートを、頭の中で確認する。
今日の予定は、まずメインストレートで撮って、駐車場の脇から第3コーナー(コカ・コーラ・コーナー)を狙い、最後にダンロップコーナーのS字に向かう。
そう。頭の中で考えている分には、実にスムーズな移動だ。
たとえ上り坂であっても、何の苦もなく楽に動けるのだ。
そして、理想と現実との間のギャップと言うものは、いつどんなときにも存在する。
その事実をあらためて実感することになった。



(写真:Yukiopapa-san)


ピットクルーもバイクから離れ、ピットレーンには選手たちだけとなった。もう間もなく、予選が始まる。
ライダーの前をさえぎっていた黄色い旗が振り上げられた。
数台ずつ、轟音を上げてコースに飛び出していく。さあ、スタートだ。









(写真:Yukiopapa-san)







全てのマシンがコースに出て行った後、ピットレーンを渡って、メインストレートを見に行く。
約2分後にはこの場所に戻ってくるはずだ。
ドキドキ。ドキドキ。
先ほどまでとは打って変わって、信じられないほどの静けさとなっている。
ちなみに、「打って変わって」という言葉を使って文章を作りなさい、という国語の問題に、
「うちのお兄ちゃんは、薬を
打って変わってしまった。」という名回答をした生徒がいたそうだ。
ある意味、この発想力は大切にしてもらいたいものだと思う。

陽炎の中、YZF-R6が現れた


それはさておき。
腕時計を見ては、時間を確認する。そろそろだろうか。
見えた!
最終コーナーを立ち上がってくる赤いマシン。
カメラを構え、目を当てる。
ファインダー越しに見える姿が、だんだん大きくなってきて。
うわあ・・
行ってしまった。
2ヶ月ぶりの富士の直線。やはり、すごい速さだ。

そういえば、Takaさんに、
「かなり近くを走るバイクもいますから気をつけてくださいね」
と忠告されていた。
その言葉を思い出したとき、すぐ近くを白いマシンが通り過ぎていった。
「・・・」 絶句。
思わずカメラを落としそうになるぐらいの迫力。
隣にいたうさ公さんも目が点になっている。
気をつけてください。
もうカメラを落とさないように。
動揺している場合ではない。時間は短いのだ。
もう一周ここでトライして次の場所に行かなくては。
ちなみに、この間、幸男パパさんは、S字コーナー
(ダンロップコーナー)に向かって移動中。




1分50秒後。再び、若ちゃんが帰ってきた。
僕のカメラの撮影データでは、上の写真が9時27分02秒で、下の写真が9時28分52秒。本当に正確にラップを刻んでいく。しかし・・・
ピントが合いません。フレームに入れられません。
覗き込んでいるスペースが狭いと言うこともあるが、いや、そんな理由ではなく、流し撮りをするとかしないとかのレベルじゃない。
速いよ。ここのストレート。



このとき280km/hぐらい出ているらしい







幸男パパさんは、前回の茂木で初登場したMy自転車に、
ネームを入れてリニューアル・デビュー。
しかも、ゼッケン74番!こんな小技まで。
気づかなかったぁ〜。
せっかくなので、真似させていただきます。
そして、この自転車でS字コーナーに到着。
すかさず撮影開始。




コーナーへの飛び込み

(写真:Yukiopapa-san)
ブレーキディスクが朝日を反射している

(写真:Yukiopapa-san)


SSは1/800秒 高速シャッターの写真も面白い。

(写真:Yukiopapa-san)


見慣れないゼッケンのマシンが多いが、今日の予選はJSB1000クラスとの混走である。
文字通り排気量が異なり、ST600クラスよりも400cc多い。
当然パワーも異なるわけだが、レースはエンジンパワーだけで速さが決まるものではない。
まったく引けをとらずに周回している。


(写真:Yukiopapa-san)



(写真:Yukiopapa-san)








管理人は、メインストレート脇から、駐車場の奥に向かった。
「コカ・コーラコーナー」というスポンサー名が冠された第3コーナーを臨む場所である。
ここは、朝方の撮影場所チェックで、目をつけておいた場所だ。
しかし、コースまで遠く、400mmでも、あまり寄れない。
おまけに微妙な高さのフェンスがある。
普通に見る分には問題ないのだが、写真を撮るには邪魔になる。
そんなときには「のぼる君」。ようやく出番だ。

このフェンスが邪魔なのだ。




かなりトリミングして拡大しています








ここで2周分の撮影を行い、続いてヘアピンコーナーに向かう。
ええ。落ち着きがないですよ。
しかし、今日のレースを、若ちゃんの勇姿を、色々な形で残し、伝えていきたいからね。




To be continued

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