ゴールデンウィークの5月7日以来、今年度2回目のスポーツランドSUGOでの開催。
前回は濃霧のために中止となってしまったが、今回こそは雌雄を決するべく、意気揚々と乗り込んできた。
たが、1週間前の週間予報から週末の天気は雨。
不安な気持ちに包まれながらも、前日は宿泊先の谷山温泉では、天気の回復を祈願する宴が行われていた。
お供えの酒を並べ、天に祈りを捧げ、晴れることを願う。
しかし、祈りの甲斐もなく、レース当日は大雨になってしまった。
やはり、お供えの酒を飲みすぎたのがいけなかったのだろうか・・・

朝9：00AM前。
大雨が降り続いているが、サーキットではレースの準備が着々と進行している。
車検が終わってパドックに戻ってきた。
ライダーやチームの方々だけではなく、バイクもびしょ濡れだ。
これを拭くのはタイヘンだなあと思ってたら、エアガンのようなものがあって、それでブーっと吹き飛ばしているのだった。
なるほど。いろいろな道具があるものなんだ。
と、エアガンを持っている人を見ると・・・
あ！お久しぶりです。大羽さん。
今日は國川さんのピットクルーとしてお手伝いにやってこられているのだった。

大羽さんにお会いするのは、去年の茂木での全日本以来だから、半年以上のご無沙汰ということになる。
今年はメカニックに専念して、レースは走っていないのだろうか。

74番のマシンの方も、水気を飛ばしたり、いろいろな調整を行ったり、準備に余念がない。
予選開始まではまだ時間があるが、ノンビリしてはいられないのである。
いつものようにテキパキと準備が進められていく。
雨が降ると極端に運動能力が減退する某撮影隊員とは異なり、アメニモマケズ作業が行われている。

応援隊も、邪魔にならないように気をつけながら、パドックでの準備の模様を撮影している。
みんな合羽などの雨具を着ているので身動きがやや鈍い。
ぶつかったりしないように気をつけなきゃ。

準備が終わって少し時間ができると、いつもであれば撮影スポット確認の旅に出かけるのが普通である。
しかし、今日は雨がひどいので、どうしても行動範囲が狭くなり、結果として
パドック内にいる時間が増えてしまう。

雨は一向にやむ気配がない。
ウェットコンディションでのレースは苦手ではない若ちゃんにとっては、雨が降っていても気にならないのだろう。
そこのところ、どうなんでしょう？
「中島君（TRICK★STAR）が、昨日も結構早くて、0.5秒ぐらい差があったんですよ。でも、雨なら十分に勝負できます。」
むむっ、なんと。
昨日のフリー走行は、ドライコンディション。中島選手のほうがいいタイムで走っていたらしい。
そのため、ちょっと無理をした結果、転倒してしまったようだ。

昨日と同じ路面状態では、今日も苦戦したかもしれない。
しかし、ウェットとなれば話は別だ。
水際の魔術師と呼ばれる、若ちゃんの真骨頂を発揮するチャンスだというのだ。
なるほど。
天候の変化を味方につけてレースを戦うことも、東日本チャレンジカップという長丁場のシリーズでは大切なことなのだろう。
そして、雨が降りしきる中、予選開始の時刻が近づいてきた。

かなり激しい雨が降り続いているため、レーシングスーツの上にジャンパーを着て走るようだ。
しかし、レーシングスーツの背中にはプロテクターが入っているため、そこに引っかかって一人で着るのは結構厄介だ。
Yuki-chanに手伝ってもらいながら上着を着て、ヘルメットリムーバーもつけて準備完了。
まもなく移動を開始することになる。
ちなみに、國川さんのレース用雨具はこれ↓

どうやって着てるのかなー？と思ってたら、大場さんが股間の辺りのゴムをピチッ！
なんと、ひもパン状態だったのね。

ここでツッチー隊長は、予選での撮影予定場所であるSPコーナーに移動した。
うさ公さんとまりぞーさん、T-FLATの3名は、そのままピットに残って予選開始前の模様を記録することにした。
ガレージを出て行った若ちゃんたちは、パドックをぐるっと回ってピットレーンの向こうに現れた。

今日は開催クラスが多いせいか、それとも、このあと霧が発生する予報でも出ていたか。
レースの進行がいやに早い。
ピットレーンに2列に並んだと思ったら、すぐにGOサイン。
2台のSP忠男のマシンが並んでコースへと出発していった。
激しい水しぶきを上げ、まずは1回目の勝負だ。

今日のレースでのライバルになると思われるTRICK☆STARの二人もコースへと出て行った。
予選から熱いバトルが起きそうな予感がした・・・