2006 東日本チャレンジカップ第1戦



− 霧 −
「霧の摩周湖」、「夜霧よ今夜もありがとう」 
←古すぎるって (^_^;)
歌の歌詞になるほど、霧は幻想的でロマンチック。
しかし、ことレースに関してはこれほど厄介なものもない。
雨であれば、結構強く降っていても中止になることはまずないが、霧の場合は視界不良による中断や、どうしても晴れなければ中止になってしまう。
そもそも霧というのは、水蒸気を含んだ大気の温度が何らかの理由で下がり露点に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態をいう。
水粒は雨粒に比べて非常に小さいが、通常、根本的な霧の発生の原因は大気が飽和状態に達したものなので、雲と同じであると考えていい。つまり、雲と霧の一番大きな違いは水滴の大きさなどではなく、両者の定義の違いである。
すなわち、大気中に浮かんでいて、地面に接していないものを雲と定義し、それが地面に接しているものを霧と定義する。
例えば、山に雲がかかっているとき、地上にいる人からはそれは雲だが、実際雲がかかっている部分にいる人からは霧なのである。
多くのサーキットは、山の中にあるため、地上にいる人から雲に見えても、まさにそれが僕らにとって霧となっていることもある。
非常に小さい水滴であるために空気中に浮かんでいるのであるから、浮いていられないほど大きな水滴になれば、雨となって落ちてきて霧は晴れる理屈である。
しかし、雨は雨で、撮影は困難を極める。
写真を撮るときは、自然の美しさに感動することもあれば、自然の猛威に怯えることもあり、自然の悪戯に翻弄されることもある。
雨の日の撮影は嫌いじゃないけど、カメラには酷だから、ちゃんと水分をふき取って風通しの良い場所で保管しないとね。















2006年東日本チャレンジカップ選手権シリーズ第5戦。
舞台は5月7日以来のスポーツランドSUGO。
前回は霧のために中止となってしまったが、今回はしっかりとポイントを獲得しておきたい。
今年度のシリーズは全9戦で行われるから、今大会がちょうど折り返し点でもあり、前半戦の締めくくりともいえるのだ。





スポーツランドSUGOでは、来たる8月26・27日に「全日本ロードレース選手権」が開催される。
2006年の全日本は、4月の茂木に始まり11月の鈴鹿まで全7戦で行われるが、ST600クラスは4月の鈴鹿がでは設定がないため、6戦となっている。
しかも、5月の大分オートポリス以来となるため、丸々3ヶ月のインターバルがあくことになる。
そのため、8月の全日本に向けた調整やコースの下調べをかねてか、全日本出場選手のエントリーが多く見られた。
SP忠男の國川選手もその一人。
前節の富士SWには応援として来てくれていたが、今日はチームメイトでありながらも、強力なライバルでもある。
ほかにも全日本フル参戦の選手が多く、ハイレベルな戦いが期待される大会となった。


(写真:Tsuchy-san)


#71 武山 祐介選手

(写真:Tsuchy-san)
#53 須貝 義行選手

(写真:usakou-san)





(写真:Tsuchy-san)

我々「大手町一眼レフ友の会 レース撮影特別ユニット 若松選手応援特別プロジェクト」(以下「応援隊」)は、「天才ライダー若ちゃん」こと若松選手の応援のため、菅生にやってきた。
今回もスポーツランド菅生から車で10分程度のところに位置する宮城県南西部の谷山温泉に宿泊した。
前回の反省を踏まえ、今回はアルコールを控え、万全の体制で応援することを誓っての参加である。
しかし、アルコールに関して全日本クラスのうさ公さんと、ローカル大会で予選落ちレベルのT-FLATやまりぞーさんでは、そもそも勝負にならない。
今回も勝敗がはっきりと分かれる結果となった。
近いうちに、新橋立ち飲み選手権が開かれる予定だが、参加する選手は相当な覚悟が必要であることを、念のため申し添える。

勝者

(写真:Tsuchy-san)
敗者

(写真:Tsuchy-san)
死者

(写真:Tsuchy-san)


それでも、レース当日の朝は寝坊することなくちゃんと起きて、朝風呂にまで入って準備万端。
悪天候をものともせずに応援に専念したのであった。
それにしてもすごい雨。
高いカメラであれば、カメラ自体に防水・防滴加工がなされているものもあるが、僕らレベルのではそこまではなされていない。
かなり濡れたが大丈夫だろうか。

AA Tsuchy-san
Usakou-san

(写真:Tsuchy-san)
Marizoh-san

(写真:Tsuchy-san)
T-FLAT

(写真:Tsuchy-san)

これを理由に買い換えたくなったりする人が続出することも予想される。
(注) 使用後すみやかに水分をふき取り、乾燥した風通しの良いところに保管しておけば、そう簡単に壊れません。







(写真:usakou-san)

(写真:usakou-san)


パドックにもすっかり水がたまり、地面を打つ雨のしずくが、激しく跳ね返っている。
雨脚が弱まらないうちに始まった予選も、水浸しのコースで行われた。
路面が濡れているというレベルではなく、まるで川のように水が流れている。







(写真:Tsuchy-san)


(写真:usakou-san)




(写真:Tsuchy-san)

そんな中でも、レースの駆け引きが行われている。
予選レースでは、上位陣がお互いのライン取りを盗もうとし、あるいは見せまいとしながら、
コースを攻めていく姿があった。
走りにくい路面状況の中で、それぞれがベストタイムを目指すだけではなく、決勝での戦いを視野に入れたライバルの研究も行っているのだろう。
そのライバルとしては、前回の菅生でも好調だったTRICK★STARの#19中島選手だろうか。
一方、非常にスリッピーな路面であるため、転倒者も続出する荒れたレースでもあった。



(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)






そして、午後遅くに予定されている決勝レース。5月のときは霧のために中止となったが、今回は・・・
またしても立ち込める深い霧。しかし、レース開始の時刻は迫ってくる。


(写真:usakou-san)


(写真:usakou-san)


エリア選手権第5戦 in スポーツランドSUGO。天候と同様に、かなり荒れた
レース展開となった。
おまけに管理人、撮影も大荒れ。
まともに撮れた写真がほとんどないのだー。
しかし、こういうときこそ、大手町一眼レフ友の会の総合力を発揮すべきときなのである。
今回も、幸男パパさん不在という厳しい環境の中、大手町一眼レフ友の会の総力を結集して観戦記を作成していきます。


(写真:Tsuchy-san)





(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


もうしばらくお待ちください!




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