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4 2006 東日本チャレンジカップ 第5戦  〜 決勝-2 〜



水しぶきを上げて第1コーナーを通過  2周を終了して現在8番手




2周目にして独走態勢の2台

(写真:usakou-san)
A #53 須貝選手




#71 武山選手




#92 國川選手

(写真:usakou-san)

全日本にフル参戦している選手の底力というのだろうか。
#53の須貝選手と#71の武山選手が、とにかくメチャクチャ速い。
Takaさんに聞いたところ、武山選手は若い頃(と言っても、現在でも応援隊の平均年齢よりも若いが・・・)、関東地区のあらゆるサーキットのレコードホルダーだった時期があったそうで、それはそれは速かったらしい。
若ちゃんも、5月の筑波ではレコードを出しており(同じ日の決勝で川原選手に塗り替えられてしまったが)、富士SWでは現在レコードホルダーである。
決して、勝るとも劣らないと思うのだが、それにしても今日の武山選手は速い。
チーム名が「森のくまさん」(RT森のくまさん 佐藤塾仙台)と可愛らしいのだが、この日のGP250で優勝した横江選手も「森のくまさん」で、彼もまた4位まで周回遅れにするという速さで圧勝だった。
一方、須貝選手は39歳!
いや、そういうことではなく、全日本ではJSB1000に年間エントリーしている。
マシンは珍しくDUCATI。
武山選手と同じく宮城が地元の選手であるが、この人もまた速かった。
2周目には今大会のベストラップ1'44.477をたたき出して、早くも独走態勢を築き上げた。
二人とも地元であり、走り慣れているコースだけに、やはり地の利を活かして強いということだろう。
3位にSP忠男の國川選手がつけており、4位の#3小島選手は36歳だ。
歳の話はもういいか。







3周目の時点で3位の#92國川選手以下
#3小島選手、#73小田選手


(写真:usakou-san)

4周目に入り、相変わらず独走態勢の#53と#71の2台


(写真:usakou-san)


4周目トップの#53 須貝選手

(写真:usakou-san)


2位の#71 武山選手

(写真:usakou-san)

レースは4周目。
#53須貝選手がトップで第1コーナーを通過し、続いて#71武山選手が通り過ぎていった。
その後に國川選手の赤いマシンが来るはず・・・
しかし、次に来たのは黄色いマシン。
あれ?國ちゃんじゃない。
場内のアナウンスによると、どうやら國川選手は転倒してリタイアしてしまったらしい。
これだけの雨だ。
ちょっとした操作ミスも許されない、かなり危険な状況なのだろう。

3位に浮上した#3 小島選手



そして、次の周回。
今度は医王田選手が来ない。
若ちゃんは・・・・
ゼッケン5番の選手に抜かれてしまっているが無事に通過していった。
午前の予選で転倒しているだけに、ちょっと不安になったが、同じマチガイはしない。
このレースでは、確実にポイントを取ってくれるはずだ。
祈るような気持ちでレースを見守った。







雨はやむ気配がないどころか、ますます強くなっているようだが、濡れながら
応援を続けるのだった。
あ!
そういえば、僕が着ている雨合羽にはフードがついているのだった。
なんでかぶっていなかったのだろう?
今さらかぶっても遅い気がするが、かぶったらフードにたまっていた水がザブン。
いったい何をしてるんだか・・・





6周目でトップに立った

(写真:usakou-san)




(写真:usakou-san)
若ちゃん、現在7位

(写真:usakou-san)
AA

どうやら、医王田選手と同様に、#73小田選手も5周目で転倒しリタイアとなったようだ。
上位を走っていた選手が、続々とリタイアする荒れたレース展開となってきた。
そういえば、医王田選手はその前にも転倒して怪我をしていたはずだ。
僕らにとって、若ちゃんの応援はもちろんなのだが、ライバルの選手にも是非ベストの状態で闘ってもらいたい。
というより何より、怪我が心配だ。
医王田さん、その後、大丈夫でしょうか・・・
さらに6周目。トップで第1コーナーに現れたのは、#71の武山選手。
10秒以上遅れて、#3小島選手が通過していった。
#53須貝選手は?
後でご本人のブログを見たら、「S字であえなくスリップダウン。いまさら、若いライダーのようなことをしまいました・・・」
39歳の円熟の走り、ではなかったもんね。
ライダーは、きっといつまでたっても気持ちは若いままなんでしょう。ね、ツッチーさん。

基本的に雨が得意な若ちゃんは、少しずつ順位が上がってきた。
でも、雨が得意だとは分かっていても、こうもリタイアが続出すると、応援隊としては
心配である。
「この順位のままで完走して・・・」と、消極的な願いすらしてしまう。
しかし、攻める。
そりゃ、勝負だ。
これでいい、という事はないのかもしれない。
現在7位であるが、ゼッケン5番の木村選手を抜くタイミングをしきりとうかがっている。






(写真:Tsuchy-san)

A






若ちゃんは、ゼッケン5番の木村選手を抜いて、現在6位に上がった。
残り周回は少なくなってきたが、5位争いで、再びゼッケン16 近藤選手とのバトルが始まった。
トップはよほどのことがない限り、#71武山選手だろう。2位との差が20秒ぐらいある。
その2位は、#3小島選手。
ここも、まず安泰か。3位との差がかなり開いた。
そしてその3位争いが熾烈を極めている。
#19 TRICK☆STARの中島選手と#38 アンビシャスレーシングチームの清水選手が、
文字通り一騎打ちとなっている。
中島選手の方は今さら紹介するまでもないが、#38清水選手は2004年の東日本エリアチャンピオンで、2005年から全日本にフル参戦している選手だ。
2005年5月の筑波での全日本の観戦記にちょっと名前が出ている。
この二人の1コーナーでのバトルがすさまじいが、わずかに中島選手が頭を押さえているようだ。







(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

#16近藤選手と#74の若ちゃんも、1コーナーの突っ込みでのバトルを繰り返している。
3位−4位争いと、5位−6位争いが、それぞれコンマ1秒の世界での闘いなのだ。
この雨の中で、である。
正直言って、見てる方が怖いよ。






激しい水しぶきを上げて走るマシンの軌跡が、コース上にはっきりと残っている。
応援隊も、カメラはもうずぶ濡れ。
写真が霞んでいるのが、霧のせいなのか、雨の水滴で曇っているのか分からないくらいだ。
そして、いよいよファイナルラップ。
3位−4位と、5位−6位はどういう決着になるのか。
最後の第1コーナーを通過していった。
レースが終わって、コントロールラインを通過した各マシンが、再び僕らの前に現れた。


3位争いは、どうやら#19中島選手に軍配が上がったようだ。
死闘を終えた緑と赤の2台のマシンが、第1コーナーを駆け抜けていった。
敵ながら天晴れの見事なレースを見せてくれた。
もう少しすると、74番と16番の2台が見えてくるはずだ。
どっちが先にコントロールラインを通過したのだろう・・・




3位でフィニッシュの#19中島選手



惜しくも4位の#38清水選手

(写真:Tsuchy-san)


第1コーナーに、#74と#16の2台のマシンが戻ってきた。
若ちゃんの74番のマシンが16番よりも前を走っている。
しかし、チェッカーを受けたときはどうだったのだろう。
最終順位は分からないが、無事に完走したことは確かだ。
応援隊の皆が、ほっと胸をなでおろした瞬間だった。
しかし、あまりノンビリもしていられない。
とりあえずピットまで戻ることにした。





無事完走。 お疲れ様でした!






(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)




(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

ピットでは、すでに表彰式が行われていた。
結果は・・・5位!
最後の最後で16番をかわして5位に浮上したのだ。
このコース状態を考えたら、無理しないで6位でポイントを確実にとる選択肢もあっただろう。
僕らから見ると、危険な賭けに出たんじゃないかと思えた。
が、そうしないところが若ちゃんらしいとも言えるし、勝算があったからこそ勝負に出たのだろう。
とにかく、無事完走お疲れ様でした。
そして、5位で表彰台、おめでとうございます。
が、表彰式の真っ最中に、表彰台に上ることを忘れていたらしい。
ははは。まあ、こういうところも、若ちゃんらしいか。


(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)




今回、中島選手との差をつめることはできなかったが、5位でポイントをゲットしたことの意味は大きい。
2006年のシーズンも、いよいよ後半戦に差し掛かるが、シリーズチャンピオンに向けて、十分に射程圏内だ。
これからも応援を続けていきます。




The end of the story

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