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日本でサーキットと言えば、やはり鈴鹿が有名である。
4輪のF1GPが開催されるし、2輪でもWGPが開催されたり、
8時間耐久が行われたりしている。
2輪でも4輪でもレーサー達の聖地と言えるのだろう。
そこに、2005年4月10日、将来的にF1GPの開催を視野に入れた本格的サーキットとして、富士スピードウェイが
リニューアルオープンしたのだ。

サーキットの全長4.5km。
コースレイアウトは、力勝負のストレートと、腕がものを言うテクニカルコーナーのコンビネーション。
マシンのパワー、ライダーのテクニック、いずれが欠けてもタイムが出ないのだ。
(ちょっとバリバリ伝説の影響を受け過ぎた言い回し?)

メインスタンドの屋根は幾何学的なデザイン


大手町一眼レフ友の会会員は、もちろん富士SWに来るのは初めてである。
リニューアルオープンから間もないFSWは、その美しい景観を我々の前に見せてくれる。

いかにも新しい、という雰囲気のスタンド裏



メインストレートは1.5kmと長く、ここを通過するバイクの最高速は300km/hにも達する。



長いメインストレートの向こうは霧の彼方だ。


(写真:Yukiopapa-san)






今日は、この広大な富士SWが、すっぽりと霧に覆われている。

正面に見えるパドックも、霞んで見える。

若ちゃんたちはどこにいるのだろう。

時間がないツッチーさんが、バイクの機動力を活かして探しに行ったところ、

しばらくして携帯電話に、会うことができたとの連絡が入った。

もうすぐ車検が始まるらしい。急いで車検場に来るようにとの指令だ。



我々も、車に乗ってパドックの駐車場に急いだ。
車を停めて「車検場はどこかな?」ときょろきょろ探していると、ツッチーさん登場。
「あっち、あっち。急がないと終わっちゃう。」
指差す方向を見ると、霧の向こうに車検場らしき建物が見える。けっこう遠い。
「バイクで連れて行ってあげるから、早く乗って。」
ついに管理人、生まれて初めてバイクに乗ることになった。
後の荷物ケースが邪魔で乗りにくいんですけど・・・などと、言える雰囲気もなく、ステップに足をかけて、女の子乗り(足を後ろに蹴り上げずに、前の方からまたぐ方法)で、何とか乗った。

初めての臨死体験・・・ではなくバイク体験

(写真:Yukiopapa-san)

笑っているのではなく、引きつっているのです。
なのにツッチーさん、カメラ目線・・・


(写真:Yukiopapa-san)


「あ゙〜」
なんという加速だ。一瞬、気が遠くなる。
きっと白目をむいていたことだろう。
人が少ないのをいいことに、時速300kmぐらい出していたのでは?というスピードで僕を連れて行った。
まあ、実際は30km/h程度の安全運転だったようだが、ちょっとバイクを傾けただけで、「あうあうあう・・・」と、声にならない声を上げるしかなかった。
100km/h以上のスピードで周回を重ねるライダーのすごさに、改めて感動するのだった。
それにしても、この加速感。
いつかは自分でも乗ってみたい、と思うのである。




ツッチーさんのおかげで、なんとか車検に間に合った。

早朝で、しかも天気が悪いのでかなり暗い。

シャッタースピードが稼げないので、手ブレや被写体ブレが多くなる。







(写真:Yukiopapa-san)

ISOの感度をもっと上げて・・・。

こういうとき、デジタルは撮影途中でも感度設定を変更できるので便利である。

とは言っても、モタモタしてると終わってしまう。

レースは、いろんな所で、時間との勝負なのだ。






今日はKei-chanさんは不在でした。





「今日は15番のガレージを借りています」

Takaさんから場所を教えてもらい、チームの皆さんのあとについて、ガレージに向かう。


そこには、一足先に到着した74番のマシンが、出番に向けて準備を行っていた。

モニターも設置されており、新しく、綺麗で、広い。

筑波の、あの飾らない雰囲気(←言葉を選んでしまった)も好きだが、やはり、新しいものはいい。

タタミとサーキットは新しい方がいい、とはよく言ったものだ。

(写真:Yukiopapa-san)





新しくて、設備も整っていて、快適な富士SWだが、大きな不満がある。
富士SWのホームページには、今日のこのレースの概要が、全くと言っていいほど記載されていないのだ。
トヨタがメインスポンサーかつ大株主のサーキットであり、トヨタはバイクを作っていないからと言って、あまりにもおざなり過ぎやしませんか?
FISCOさん、改善をお願いしますよ。今年は、ここでの開催が多いのだから。
HPに何も情報が乗っていないから、観客も少なくなるのだよ、きっと。
観客の増加は、FISCOにとってもいいことでしょうに。
と、ここで不満を言っても始まらないが、ここで不満を言わないとおさまらない。

※ FISCO=Fuji International Speedway Co.,Ltd.



それにしても、霧が晴れない。

目の前にあるメインスタンドでさえ、かすんで見える。

しかし時間だけは刻々と過ぎていく。

GP125クラスの予選が始まる時間だ。

ピット内が慌しくなってきた。

ピットレーンとの境目がないので、ボーっとしていると、いつのまにかピットレーンに立っていることもある。

気をつけないと、轢かれてしまうぞ。


(写真:Yukiopapa-san)

GP125の予選のあと、GP250の予選、そしてST600の予選が始まるタイムスケジュール(のハズだ)。

そういえば、プログラムもないぞっ!FISCO!もっとヤル気を出せっ!





ピット内のモニタで状況確認

(写真:Yukiopapa-san)

ST600のスタートまではまだ時間があるので、コースの下見でも行こうかな。

と思っていると、GP125の予選で何かあったようだ。

モニタの設定をする國川選手


ピット内のモニターの前に人だかりができてきた。
どうしたのだろう。
幸い、事故ではないようだが、濃霧のため、一時中断となってしまったようだ。
今日は風がないので、特に霧が流れにくいのだろうか。
このまま晴れないとどうなるのだろう。
場内アナウンスによると、霧は晴れてきているので、もう間もなく再開の予定であるとのことだ。

若ちゃんのマシンの脇を固める2台のチャーリー

(写真:Yukiopapa-san)


それでは、コースの下見に行くとしようか。
今回も、ご好意で自転車を貸していただけるそうだ。
富士SWは広いので、確かに自転車がないと移動が困難だ。
お言葉に甘えて、自転車を使わせてもらおう。
ちょっとその前に。
この角度から若ちゃんのマシンを見ると、いつものとおり、画数の多い漢字が並んだステッカーが見える。
今回初参加の幸男パパさんは、このステッカーに書かれている文字と関係があるとかないとか・・・


(写真:Yukiopapa-san)

富士SWの撮影スポットを把握していないけれど、カーブのレイアウトは後半に集中しているので、まずはそっちに行ってみよう。




To be continued

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次回は、23日(土)に更新予定


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