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富士SWは、世界の数多くのF1サーキットのデザインを手がけているドイツのティルケ事務所のデザインによるものだ。
前回「幾何学的デザイン」と書いた、メインスタンドの屋根は、なんと、「折鶴」をイメージしていたそうな。
そりゃ気がつかなかった。
みんな、知っティルケ? 
(うわあ、やっちまった〜)

全長4,563mのコースレイアウトは、1.5kmと途方も無く長いメインストレートから一気に減速して飛び込む第1コーナーがある。
その後、大小さまざまなコーナーが全部で16ある。
コースの後半にカーブが続くので、レースが始まったらやはりその場所を狙いに行こう。

折鶴をイメージしたメインスタンド屋根



(写真:Yukiopapa-san)



その前に、もう少し予選前のガレージの風景。
GP125のレースが濃霧のため中断されてしまったため、時間に余裕がある。
まだピリピリした空気にはなっていないようだ。

しかし、色々なデータをみるなど、レース前の準備に余念がない。

こんなところにお守りが!


何のデータなんだろう?


(写真:Yukiopapa-san)


チタニックのオイル缶の椅子


(写真:Yukiopapa-san)


忠男レーシングのカメラマンさん(だったかな?)


朝早かったもんね。 (^^♪



驚かせてスイマセン

ガレージの外に出てみると、出番を待っているライダーが集まっていた。
レースが始まれば皆ライバルとなるわけだが、今は待機の時間。
ライダー同士で、談笑している。
ちょっと失礼して写真を撮らせていただきまーす。




このHPのことをご存知ですか? 写ってますよー!







GP125の予選は、まだ中断している。

そのため、かなり時間があるので、撮影スポットの探索に出かけよう。

貸してもらった自転車に颯爽とまたがり、さあ行くぞ。

おっとと。

普段自転車に乗っていないので、なんかぎこちないぞ。

車やバイクにぶつからないように気をつけて、パドックを後にする。
GP125の中断前の成績 霧でかすんでいる


第6コーナーだが、何か愛称はないのかな?



道端に設置されている案内図を頼りに、よく整備された道を進むと、高台から見下ろすような形でカーブが見える。

ここは見晴らしはいいが、かなり遠い。

400mmでもあまり大きくは撮れない。



これじゃ小さすぎる。 (400mmのノー・トリミング)

トリミングすれば、少しは使える写真が撮れるかも


一緒にいる幸男パパさんは200mmのレンズだし、今日はリタイアしてしまったチームニコンの2台のマシンも200mm。

この場所は、アップを撮るには適していないようだ。

もちろん、トリミングをしてデジタルにアップすることはできるが、手ブレも目立つし、画質も落ちる。

もっと長いレンズが必要なようだ。

実際、そのあたりで写真を撮っていた人は、ものすごくでかいレンズを持っていた。

手持ちのレンズで写せる場所を探しておかなければ。



もっと遠くのコーナーに向かう前に、いったんピットに戻る。

すると、若ちゃんは既にレーシングスーツに着替えていた。

あれ?もうすぐ始まる?

いや、準備をしているだけで、ST600の予選はまだ後のようだ。

もともとのスケジュールでは、8:55AMの予選開始だったが、

9:20AM頃のスタートに変更されているようだ。

では、もう一度、撮影場所の探索に出かけよう。




(写真:Yukiopapa-san)




次に向かったのは、S字というか、シケインと言うか、第10コーナーから第11コーナーのところ。

ここはきつめのカーブであり、かなり減速して現れる。

ここなら撮りやすいな、と思ったが、思いっきりフェンスがかぶる。



二重フェンスだ。

最新のコース設計だけあって、安全性には十分な配慮がなされて

いるのだろうが、撮影には全く配慮されていない。

人もいないし、乗り越えちゃおうか。

と、過激な発想の幸男パパさん。

一応、あそこにオフィシャルの人もいますから。

もう少し移動して、場所を探しましょう。

フェンスを乗り越えたら・・・やっぱり怒られるかな?

コースの後半はタイトなカーブの連続であり、見所は多そうだ。
すり鉢状のレイアウトの中、山登りコースとなっている。
うまくコーナーを脱出しないと、その後でスピードに乗れない。というか、コースに並走している通路を自転車で登れない。
コーナーの立ち上がりで、自転車に立ち上がって、必死で漕ぐ。明日の筋肉痛、間違いない。

少し登るとフェンスの上から見通せる


かなり急な上り坂だ


富士のサーキットでは、1周を約2分で周回してくる。
ドライコンディションにおけるST600クラスで1分50秒ぐらいだが、今はややウェットであり、かつ、GP250クラス。
トップタイムでかろうじて2分を切るか切らないか、というところ。
したがって、2分ほど自転車を漕ぐと、またバイクが現れる。
正直に言うと、この時点で自転車を降りて押している。


このあたりは、フェンスの影響が多少はあるものの、比較的近くで撮ることができそうだ。
ここもチェックしておこう。
そろそろGP250の予選も終盤だ。たった15分間のタイムアタックであるため、あっという間に終わってしまう。
もうまもなくST600の予選開始だ。さあ、ピットに帰ろう。






(写真:Yukiopapa-san)



さっきまでいた撮影スポットは、このピットよりも低い位置にある。

自転車とはいえ、戻ってくるのに時間がかかってしまった。

僕らがガレージに戻ったときは、ST600の予選が始まる直前。

富士SWのやたらと広いピットレーンには、出場選手のバイクが既に並んでいた。

開始時刻が30分ほど遅れたが、いよいよ予選が始まる。

久しぶりだな。この、レースが始まる前のドキドキ感。

5月に行われた全日本選手権は、さすがに、いつものエリア選手権とは異なる雰囲気であり、人も多くて遠くからしか見れなかった。

こうやって、間近に見ることができて、すぐそばで応援することができるのは4月の筑波以来ということになる。


(写真:Yukiopapa-san)



何回来ても、この緊張感は変らないのだ。

ソワソワしながらも、手当たり次第に写真を撮る。

しかも、遠慮なくガレージからはみ出して。

黄色の旗が上げられて、続々とコースに飛び出していく。

我々、撮影隊の緊張も高まってくる。



予選ラウンド。15分間の短期決戦が始まる

(写真:Yukiopapa-san)



To be continued

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