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8周目に入った。

若ちゃんの順位は8位で変わらないが、やや開いていたゼッケン64番との差が縮まってきた。

最後の追い込みに期待がかかる。


(写真:Tsuchy-san)


少しずつ差が縮まってきているだろうか。

安定した走りを見せているが、残りの周回数も気になる。

もう、心臓もドキドキだ。これは走り回っているせいだけではない。きっと。



S字カーブに差し掛かった頃には、前を行く選手をすっかり射程圏内に捉えていた。

「よーし、いけるぞっ!」

周りに人がいないので、大声を出しても恥ずかしくないのだ。


S字カーブ





(写真:Tsuchy-san)





9周目に入った。残り2周だ。

もとの撮影ポイントに戻り、第2コーナーに目を向けると・・・

いない!

見失ってしまった。これはマズイ。

一度見失うと、探し出すのはかなり難しい。

さすがにもう、青いマシンを追いかけたりはしないが・・・

赤いマシンは追いかけてしまったが


どうしちゃったんだろう。おかしいな。

残り2周しかないのに、大事な1周を無駄にしてしまった。

他の隊員は見失っていないだろうか。

よかった。

ツッチーさんは見失わずに、ちゃんと追いかけていた。

かなり順位が変わっているではないかっ!

92番の國川選手が、すぐ前に見える。




(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


ちょっと見にくいのだが、國川選手の前に、たぶん63番の選手だろう。そして、すでに88番と59番の選手は通過しているはずだ。

つまり、この時点で3位以下は、63番-92番-25番-74番(若ちゃん)-64番。

ということは、今、6位か。この周回と最終第10周でもう少し順位を上げることができそうだ。

がんばれー!




國川選手の前に出た!

「ファイナルラップに入りました」場内アナウンスが聞こえた。

いよいよ最後の周回だ。何位になっているだろう。

現れた若ちゃんは、國川選手の前を走っている。

来た!

かなり順位を上げたと言うことじゃないか。

表彰台も狙えるぞ!

なになに?

國川選手が何か合図を送っているようにも見える。

何かあったのだろうか。

若ちゃんは、そのまま走っていく。

???


場内アナウンスの声が聞こえてきた。

「レッドフラッグにより、レースは中断します。規定の周回数を超えているため、8Lapまでの順位が最終の成績となります」

あー、途中で終了か。

結局は何位だったんだろう。

そんなことを考えているところへ、74番と92番が並んで現れた。



レッドフラッグが振られている

(写真:Usakoh-san)




(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


いつか、この1-2フィニッシュがあるだろうか


最終結果はまだ分からないけれども、2005年の最初のレースを無事に走り終えた。

僕らも2005年最初のレース撮影を終えて、パドックに向かう。



ふう。終わったか。

(写真:Tsuchy-san)


「お疲れ様でした」

「最終ラップまでレースが続いていれば、5位だったんですけどね」

モニターを見ながら、Takaさんが説明してくれた。


(写真:Usakoh-san)



(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)

規定周回数の6周を超えているのでレースは成立したものの、8周完了時点での順位が正式順位となったのだそうだ。

「9周目で抜いたので、もったいなかったですね」

そっかあ。

8位と5位ではポイントがかなり違う。

でも、僕ら、応援・観戦・撮影する立場からは、ちょっと不謹慎だけど、ますます楽しくなってきたかな、と。

2004年のレースでも、初めて観戦した6月は惜しくも2位。9月は予選で転倒というアクシデントがあったものの、踏みとどまって4位。

そして、最終戦でぶっちぎりのPole to Finish。まさにドラマだった。

今年もドラマを期待したいですね。


マシンもヘルメットも花粉だらけ!


それにしても、すごく花粉が飛んでいたようだ。

おかげで、Takaさんは花粉症デビューとなってしまったそうで。
(もてぎを離れたら、特に発症しなかったようなので、ダイジョウブとのご報告がありました。)

皆さん、怪我や病気には気をつけましょうね。


みなさん、お疲れ様でした!



おしまい

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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
久しぶりのレース観戦で楽しかったです。次の筑波も楽しみにしています!


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