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3周目に入った。

現在の若ちゃんの順位は6位。

しかし、前後の選手とほとんど差が無い混戦状態が続いている。

ほんのちょっとしたことで順位が変わってしまいそうだ。

そんな中、第4コーナーを狙っているときだった。



第3〜第4コーナー



「あ!」

若ちゃんの目の前を行く選手が転倒。77番の選手だ。

そのままコースアウトしてしまった。 大丈夫だろうか。

すぐに起き上がって走っている。

どうやら怪我はないようだ。

一つでも順位を上げるためには、やはり無理をしてしまうこともあるのだろう。

若ちゃんに表彰台を狙ってほしいけれども、怪我の無いようにと祈りながら応援を続ける。










(写真:Tsuchy-san)
130Rを過ぎて出てきたときも、競り合いが続いている。

見ている方も、一瞬も気が抜けない。

64番の追い上げが厳しい。

S字コーナーの入り口は押さえ込んだ。そして、その立ち上がりでは、むしろ差をつけて通過していった。

しかし、次に現れたとき、64番と33番が前に来ていた・・・


(写真:Tsuchy-san)




そして4周目に入った。

さすがに、どの選手もレベルが高い。

しかし、これでもまだ7位。十分にチャンスはあるハズだ。

第5コーナーに向かうストレートでは、逆光を浴びながら走る姿が見える。

そういえば、明日は春分の日。昼と夜の時間の長さが同じになる。

春分の日とは、太陽が春分点を通過する瞬時を含む日をいい、天文学的に太陽の位置を精密にもとめることができるため、100年先でも計算によって春分の日を求めることができる。

しかし、法的には、前年の2月1日に官報公告で告示されるまでは、確定しないこととなっている。

そんなことは、この場合どうでもよく、この時刻でもまだ十分明るいので、 「陽が長くなったなあ」 と思っただけである。




裏側のコースに行くと、25番の選手が迫っていた。

今度は、S字の入り口でパスされてしまった。

これで8位か。



頑張って抜き返して。

まだ中盤だ。十分にチャンスはあるよ。

そう思いながら、後姿を見送った。





(写真:Usakoh-san)

5周目。

3番の選手が後ろについてきた。

しかし、そう簡単には抜かせないぞ。

(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)

ちなみに、この周回のときに、管理人は撮影場所を移動しています。

筑波のときもそうだけど、写真を撮るには結構走らなくてはいけない。しかも、重い荷物を持って。

体力がいるのだ。

写真はスポーツだ」と言われる所以である。( そんな言葉聞いたこと無い?ええ、そうでしょう。僕もありませんから。)




そんなわけで、移動した場所は、S字カーブの入り口。

さっきまでは、高いところから写していたが、今度は下まで降りてきた。

6周目に入ったはずだが、移動していたためレース状況が分からない。

しかも、コースの向こう側が陰になって見えない。

「来たっ!」

と思ったら、國川選手だった。
(ありがちな落ち)

でも、次に来る赤いマシンが若ちゃんということだ。

今度は、ホントに「来たっ!」


130Rを抜けて現れた若ちゃん

順光をまともに浴びた姿になっている。こういうシチュエーションではコントラストがきつくなりすぎて、写真としては撮影が難しい。

しかも、かなりの明るさなので、シャッタースピード優先にしておかないと、速いシャッターになりすぎる。

F8ぐらいに絞っておけば、いい具合のシャッタースピードになるだろうと思っていたのだが、動きまでを止めるぐらいになってしまった。


などと反省している間も(反省したのは家に帰ってからだが)ゼッケン3番の選手とのバトルは続いていた。

まだまだ気を抜けない。

「これ以上は抜かせないぞ」

そんな気合を感じる、S字カーブへの飛び込み。

やっぱり近くで見ると迫力が違うなあ。

カメラを持つ手にも、つい力が入る。
(写真:Tsuchy-san)


しっかりと3番の選手を押さえ込み、S字カーブに入る。






500mmの望遠だから、手ブレさせないためにはある程度速いシャッターを切らなくてはいけないのだが、もう少し流しても良かったな。


ツッチーさんの方は、適度なシャッタースピードで撮影をしており、綺麗な流し撮りが撮れている。

もちろん、手ぶれも増えることになるので、難しくなり、失敗も増えるのだが、うまく撮れたときの喜びもひとしおなのだ。
レースは容赦なく進んでいく。

残り周回数も減っていく。

S字を駆け抜けていく若ちゃんを追いながら、1つでも順位を上げることを祈るのだった。

(写真:Tsuchy-san)




S字カーブの出口




7周目に入った第4コーナー。

これまでよりも少し近いところに移動している。

でも、やっぱり遠いな。もてぎは広いよ。
逆光を浴びて走る若ちゃん



(写真:Tsuchy-san)

僕が移動している間に、ツッチーさんも移動していたらしい。

いつの間にか、レース前半と後半で、僕とツッチーさんの場所が入れ替わっていたようだ。

S字に向かう若ちゃんをツッチーさんが追いかけ、S字の入り口では僕が待っている。


ここまで、順位の変動はない。

残りあと3周。果たして、どこまで追い上げることができるのか。


つづく・・・

え?続くの?

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予定を変更して、決勝ラウンドが3回になります (^^ゞ  日曜日の深夜にはアップします。


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