勝負の行方は、残り2周にかかっている。
現在トップの#21中島選手と2位の若ちゃんの差は、先ほどまでと変わっていないようだ。
僅差ではあるが、応援している僕らには、だんだんと焦りに似た気持ちが沸いてくる。
あと2周。まだチャンスはある。
そうは思っても、落ち着かない。
次に戻ってくるときには先頭に立っているはず。
そう自分に言い聞かせて、コーナーをクリアする後姿を見送った。

最終の12周目。
ぐっと差が縮まったように見える。
若ちゃんは10周目にベストタイムの1'28.210を出しており、11周目もいいラップタイムだったようだ。
最後の追い込みで勝負をかけてきたのだろう。
泣いても(T_T)笑っても(^・^)あと1周だ。
逆転を信じながら、カメラを向けた

最後の130R。最後のS字コーナーに現れた。しかし、ここでもまだ順位は変わっていない。
残り半周だ。
ここを過ぎると、残るパッシングポイントはV字コーナーと、東コースでの最終コーナーとなっているヘアピンカーブぐらいだろうか。
1秒未満の差である。最後の最後まで諦めないぞっ！

決勝の12周が終わり、チェッカーフラッグが振られた。
トップは#21中島選手だった。
残念ながら、若ちゃんは今シーズン2回目の2位。
優勝にはあと一歩及ばなかったものの、エリア選手権で2位なのだからすごい成績だ。
本人には不満も残るだろうが、シリーズランキングにおいても優勝争いに踏みとどまったといえる。
まずは、本当にお疲れ様でした。

決勝レースが終わり、若ちゃんが通り過ぎていったところで、急いで
メインスタンドに戻った。
放送だけは聞こえていて、表彰式の始まりを告げていた。
メインスタンドには、まりぞーさんが待っていた。
「お疲れさまでした。あれ？表彰式は？」
被写体を探す僕の問いかけに、まりぞーさんは黙って指をさした。
その先に目をやると・・・
なんと、メインスタンドに背を向けた建物の向こう側で表彰式が
行われているらしい。
どっ、どういうことだ！
これでいいのかっ！もてぎさん。

まったく姿が見えないうちに、ST600クラスの表彰式は終わってしまった。
建物の陰から、74番のマシンと若ちゃんやTaka-san、Yuki-chanさんの姿が現れた。
僕らもパドックに戻るとしよう・・・、おっと、ツッチーさんを迎えに行かなくては。

今回のレースは、管理人の寝坊遅刻により、パドックでの準備の模様や予選のレース写真がありません。
そこで、Yuki-chanが緊急撮影隊になりました！
という、ヤラセ写真。

さてさて、最後にレースの結果を少しだけ。
今回は、いろいろと慌てていたこともあり、あまり他の選手の写真がないのですよねー
（↑言い訳）