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2 2006 東日本チャレンジカップ 第6戦  〜 決勝-2 〜



OPENING LAP

決勝レース スタート直前




時刻は1:57pm。
すべての選手が、それぞれのグリッドについた。
シグナルレッド。
そして・・・
2006年の東日本チャレンジカップ第6戦 inツインリンク茂木
決勝レースが今スタートした。
われらが若ちゃん、2番手グリッドからのスタートだ。
夏の茂木といえば、ジャンプスタート(フライング)には気をつけろっ!
と青雷さんからのメッセージがあったが、きれいにスタートしたようだ。




第6戦の決勝スタート



スタートを慎重にしすぎたか。
#21の中島選手のスタートがよかったのか。
スタートはやや出遅れたように見えた。
今回の東コースは、ダウンヒルストレートがホームストレートとなっていることはすでに説明したとおり。
その坂を下っていくバイクの集団の中で、74番のマシンは3番手か4番手ぐらいだろうか。
TRICK☆STARの医王田選手が好スタートを切ったようで、順位を上げている。
そして、坂を駆け下る一群が見えなくなるのを見送った。
ここに戻ってくるときは、何位になっているだろう・・・



ダウンヒルストレートを駆け下りていく






2nd LAP




1周目を終わってトップで帰ってきたのはゼッケン74番の赤いマシンだった。
ややスタートで出遅れた若ちゃんが、途中で挽回しオープニングラップを制したのだ。
大きな差がついているわけではないし、まだ1周目だ。油断はできない。
しかし、トップで走っている若ちゃんの姿を見るのは、なんと嬉しいことだろう。
よっしゃー、いけーっ!と、周りに人がいないことをいいことに、大騒ぎしてしまった。




2周目に突入




KWD

ツッチーさんは、S字コーナー付近で構えている。
ここも若ちゃんがトップで通過していった。しかし、#21中島選手もぴったりと
後ろについてくる。
ランキング1位と2位のハイレベルな戦いだ。


撮像素子のゴミが目立ちます。ちゃんと掃除しましょうね。まりぞーさんに怒られますよ (^^ゞ

(写真:Tsuchy-san)


S字コーナーへ

(写真:Tsuchy-san)
早くも3位との差が開いてきた

(写真:Tsuchy-san)

レースは極限の中での戦いである。普通の精神状態ではないのだろう。
それを撮影する方も、普通の状態ではなくなるらしい。
ツッチーさん、この晴天の中でISO800の感度に設定していたらしい。
冷静な状態なら、ファインダーに表示されているF29とかF32の数字を見て、おかしいことに気がつくのだろうが、やはり興奮して我を忘れてしまうのだろう。



2周目の最後のヘアピンコーナーに戻ってきたときも、位置関係は変わらない。
Tail to Noseの激戦が続いている。
息詰まる接線。
特にひいきの選手がいないときに見ているだけなら、これほど面白い展開はないだろう。
しかし、若ちゃん応援隊としては、気が気ではない。
がんばれ、がんばれ。
そして、2周目が終わった。




Tail to Nose






3rd LAP

コントロールラインを通過して、3周目に入っていった。
ホームストレートを、2台のマシンが接近したまま走っていく。
スリップについた#21中島選手が優位なのだろうか。
それとも、YZF R-6の2006年モデルのずば抜けたパワーで、直線での速さを見せつけるのだろうか。
ダウンヒルを下りきったところには90度コーナーが待っている。
茂木におけるパッシングポイントの一つである。
しかし、マシンパワーとライダーのテクニックで、きっと押さえ込んでくれるはずだ。
坂の向こうの見えないところでも、熱いバトルが続くだろう。


3周目のS字。
バトルはさらに激しさを増している。
S字コーナーに入り口で、#21中島選手が#74若ちゃんのインをうかがってくる。
2周目よりも少し差が縮まっているかもしれない。
しかしここは、若ちゃんが外からかぶせて、難なく押さえ込んだ。


(写真:Tsuchy-san)




(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)


100分の1秒の世界の戦いだ。一瞬の隙も見せられない。
しかし、それは追う側にとっても同じこと。
些細なミスでもあれば、手が届くところまで来た背中が、一気に遠のくことだってあるのだ。
お互いの精神力の戦いであるとも言えるだろう。







ツインリンク茂木は、本来のフルコースでは10周で決勝が行われる。
だが、今日の第6戦はEast Short Courseを採用。
1周の距離が短いため、決勝レースは12周となっている。
3周目が終わった時点で、まだ4分の1ということだ。
うーん。先が長い。
リードしているときは早く終わってほしくなるが、そういうときに限って長く感じるものだ。
仕事でも、急がしい時は「あと一日あればなあ・・・」と思うのに、暇なときは「まだ木曜日だよ・・・」と1週間が長く感じるのと同じことだ。
同じことか?






4th LAP


トップをキープして4周目に入る




(写真:Tsuchy-san)

3位以下を引き離して、2人のマッチレースが続いている。
そんな中、ツッチーさんの目の前で、3周目のS字と同じような光景となった。
#21中島選手が、S字の入り口で若ちゃんのインを狙っている。
3周目のときよりも前に出られているようだ。
さすがに、このS字でのバトルではインをさされたかに見えた。


前に出られたか?

(写真:Tsuchy-san)



(写真:Tsuchy-san)

(写真:Tsuchy-san)

3周目と同様に、今回も外側からかぶせて中島選手を押さえ込んだ。
我々はかなり冷や冷やしたが(僕はこの現場にいませんが)、そこは百戦錬磨の若ちゃんだけあって、うまくラインを塞いだようだ。
このまま最後までいってくれ・・・。
S字を見送ったツッチーさんはこう祈ったことだろう。


(写真:Tsuchy-san)






むむむ・・・2位に後退



4周目のヘアピンコーナー。
東コースでの最終コーナーに戻ってきたときに、#74若ちゃんと
#21中島選手の順位が逆転していた。
2位に下がったとはいえ、まだわずかな差である。
何かのトラブルや大きなミスがあってのことではないということだろう。
まだ序盤戦。いつでも逆転は可能だ。
そう信じて、5周目に入る赤いマシンを見送った。




4周目のコントロールラインを通過








To be continued

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