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一方、撮影隊としての役割も忘れちゃいけない。

ここのところ、一つの場所にとどまって撮影することがなく、あちこち移動しながら少しずつ写真を撮ることが多かった。

今日は、この場所から動かない予定なので、同じ絵ばかり撮っていてもつまらない。

露出を変えたり、シャッタースピードを変えたり、こういうときならではの挑戦をしておかなくては。


シャッタースピード 1/1000秒の世界



絞り優先モードにして、開放で臨み、早いシャッターを切ってみよう。
朝降っていた雨は、今はすっかり上がって、晴れ間がのぞいている。
このぐらい明るいと、F5.6でも早いシャッターが切れる。
流し撮りは流し撮りで、レースらしい写真になると思うのだが、こういう絵もまた、非日常的な瞬間で、写真でしか表せないものとして面白いかもしれない。
宣伝用写真などで、背景にスポンサーのロゴをはっきり見せたいときなどは、このぐらいのシャッタースピードで撮ったりもするのかな。





次の周回で戻ってきたときは、スローシャッターで臨んでみる。
再びシャッタースピード優先で1/60秒の流し撮り。
ところが、これはほぼ全滅。
手ブレを隠し切れない。
やっぱり、1/125秒〜1/160秒ぐらいが、一番写しやすいかな。
でも、思い切って1/15秒ぐらいでうまく撮れれば、これもまた非日常的な面白いものがあるかもしれない。
次の課題にとっておくか。



上の写真と連続するコマ。秒5コマの連写でも、これだけ移動している。


1/60秒のスローな世界。手ブレ防止のレンズでも400mmではコレが限界かな。



思いっきり露出を切り詰めて、明暗のコントラストの強い絵を撮ってみよう、などと思ったが・・・
背景を選ばないと、ただの暗い写真になるだけだし、うまくそのタイミングに合わない。
こういうのは、ソフトで加工するしかないのかな。


元画像



イメージ映像 (Paint Shop Proでレタッチ)

自然体でこんな写真になるはずないか。



のぼる君スペシャルの奥は、普段は立ち入り禁止となっているが、今日は観戦客が多いためであろうか、開放されている。







路面の凹凸によってタイヤの一部が隠れている




フェンスの向こ側に行くと、ガードレールのすぐ先がサーキットのコースになっている。

フェンスも何もないので、とても撮影しやすい。

そして、低い目線から写すことができるので、少し変わった印象になるのだ。・・・って気がつくかな?

上から、俯瞰的に見下ろすのもいいけれど、地面に近いところから写す写真も迫力があると思うのだ。


第2ヘアピンに向かって加速されていく

Photo Gallery No.20


動ける場所があると、ついつい、場所を移動して撮りたくなってくる。

さらに奥に進んで、MCコーナーの近くへ来た。

ここからの写真は、今日しか撮れないかもしれない。

こんなに間近で撮ることができるなんて、筑波ならではだ。

たくさん撮っておかなくちゃ。



Photo Gallery No.17

Photo Gallery No.18



Photo Gallery No.19




さて、レースの方はというと、相変わらず混戦が続いている。

若ちゃんは、少し順位を落としたかもしれないけど、それでも20位以内にはいるようだ。

しかし、周りのバイクも早い。少しも気が抜けない展開だ。

Tail to Noseの激しいバトル



Photo Gallery No.21


ゼッケン38番の選手が、ぴったりと後ろについている。

簡単には引き離せないようだ。

予選でも、若ちゃんのすぐ次の順位(28位)だった。

しかも、その予選でのタイム差は、わずか1000分の8秒。

こりゃ大変だ。

何とか押さえ込んで、一つでも順位を上げて行ってほしいと願うのであった。



しかし、終わりは突然やってきた。

今、僕がいる場所から、ダンロップコーナーはかなり遠くなっているが、望遠で狙えないこともない。

1分経って、そろそろかな、とファインダーを覗いていると、他の観客が邪魔になる。

「あ〜、もう。邪魔だなあ。若ちゃんを見逃したじゃないかっ」

仕方ない、次の周回で・・・。しかし現れない。

ツッチーさん、うさ公さんのいる場所に戻って、「若ちゃんが見えませんね」

どうしたんだろう。
辻村選手のwinning run

(写真:Usakoh-san)


ピットインしてしまったのだろうか・・・

他の選手の写真を撮ってみたりするが、あまりテンションが上がらない。

そうこうしているうちに、30周の決勝レースは終了した。

白煙を上げるパフォーマンス
事故かと思ったよ ^^;

3位の安田選手。



レースは結局、18週目の第2ヘアピンでゼッケン14番の選手と絡んでしまい転倒、リタイアとなってしまった。

真新しいレーシングスーツも、かなり傷がついてしまっている。

怪我がなかったことが幸いか。

残念な結果ではあったものの、得るものも大きかったようだ。

ここ一番で59秒台をたたき出した予選。

集団の中でも20番以内をキープし、決して引けをとらなかった決勝。

まだまだ楽しみは多そうだ。

(写真:Tsuchy-san)

次の東日本チャレンジカップでは、さらに磨きがかかった走りが期待できるかな。

僕らも応援を続けていきます。

お疲れ様でした。


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