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全日本選手権の決勝である。
今朝は、小雨まじりの空模様。しっかりと雨が降っているわけではなく、降ったりやんだり。
天気予報では、今日は曇りで午後3時頃から雨のはずだったが、山の天気は異なるということか。
ところで、第1戦の山口MINEサーキットのときは、15,000人の来場者数だったとのこと。
駐車場はもちろんのこと、近辺の道路も混雑するだろうと思い、早めに出たつもりだが、サーキットに近づくに連れ渋滞してきた。
幸い時間が早かったこともあり、比較的短い渋滞で済んだが、普段とは異なる特設駐車場の方に車をとめ、徒歩で会場に向かった。
コース内ではウォーミングアップ・ランが行われている。現在はJSB1000クラスだ。



雨がやまないので、屋根のあるところに避難ということで、昨年の初めてのレース観戦以来、久々にメインスタンドから写真を撮ってみた。

ありゃりゃ。難しいなココ。 最終コーナーまでは距離があるので、かなり長いレンズでなければ小さすぎる。
しかし、トップスピードで来るから、あっという間に近くまで来て、一瞬にして通り過ぎる。 長いレンズじゃ追いきれない。
しかも、スタンド前のフェンスも邪魔になる。 初めてのレース撮影の時にココから撮ったのは無知のなせる技だったわけだ。

そういえば、今日は混雑を見越して早朝に出てきたので、朝食をまだとっていない。
まだ時間があるし、朝ご飯でも食べましょうか。
スタンド裏の軽食コーナーで、てんぷらそばを食べた。
そして、昨日購入したプログラムをつらつら見て、本日のタイムスケジュールを確認・・・ 今何時?
マズイ。ST600のウォーミングアップ・ランの真っ最中だ。
あー、しかし、蕎麦が出てきたばかりだ。
JSB1000の時に食べておけばよかったが、後悔先に立たず。
おかげで、中途半端に時間があいてしまった。
仕方がないので、あまり興味はないが、キャンギャル・オンステージでも冷やかしに行くか。



SP忠男の中須賀選手


JSB1000で優勝した中富選手

(写真:Usakoh-san)



いつもの筑波ギャルが前座を務めた後、3チームのキャンギャルが登場した。

筑波ギャル


KAWASAKI Team Green


YSP Racing Team


こういうときって、もっと「わー」とか「キャー」とか、盛り上がるものかと思っていたのだが、みな黙々とカメラを構えている。
なんか妙な雰囲気。
と、自分も思われるといけないので、そそくさと退散した。

HONDA Dream



雨脚は強くないものの、なかなか止みそうにない。

朝一番に確認したときはしまっていたドライバーズサロンが、今は開いていたので、とりあえずそこでコーヒーを飲みながら雨をしのいだ。

GP125の決勝の時刻が近づいた頃には、雨も小降りになっていたので、とりあえず、ピットレーン入り口の撮影ポイントに行ってみた。

さすがに、昨日よりもカメラを持った人が多い。

ここだと、迫力はあるのだが、直前までバイクが見えない。

しかも、追える範囲も狭いため、ファインダーに収めるのはなかなか難しい。

とはいえ、僕らにとってメインのレースではないので、慌てて移動する必要もない。

ちょっとチャレンジしてみるか。
見えるのは一瞬だ

GP125クラスで優勝した菊池選手 39歳


グリッド上には選手が並んでいる。
もう間もなくスタートだろう。
ところが、1台だけピットクルーが残っている。 どうやらスタートできないようだ。
結局、スタート・ディレイドとなり、原因となった選手は最後尾に移動してきた。
ようやく準備が整って、スタートしたが、その直後・・・
「あ〜っと、坂田選手が転倒ぉ〜!」
第1コーナーで転倒したことを告げるコントロールタワーからの放送が聞こえた瞬間。
「おぉ〜」 辺り一帯にどよめきが起きた。
「これは、大波乱だな」「混戦になるな」
「え?だれだれ?そんなに有名な人なの?」
そんなに、どころではなく、かなりの有名な人であった。
レース観戦経験が1年未満の初心者で、しかもST600クラス以外はさらに知らないのだ。
とりあえず、ゼッケン番号の若い人(おそらく名のある人だろう)、昨年の筑波、今年の東日本で活躍している最年少の中上選手を追ってみる。
優勝した菊池選手は39歳、中上選手は13歳。なんと3倍だ。
若い選手が育っていくことは、今後のレース界にとって頼もしい限り。
ちなみに、26歳の若ちゃんは、ちょうどこの真中だ。
油の乗った中堅どころって感じかな。クラスが違うけど。
GP125が終わるとすぐに、ST600の決勝が始まる。


7位入賞と大健闘の中上選手 13歳



レースが終わる前に、我々はダンロップコーナーに向かった。

その途中、若ちゃん発見。

いつもなら、すぐに近寄って話し掛けるのだが、今日は全日本の決勝。

他の選手やクルーなどでごった返しているときに、さすがに邪魔だろう。

ちょっと遠くから追ってみた。



(写真:Tsuchy-san)
今日のところは、僕たちも通常の応援団。

迷惑をかけてはいけないから、そのままダンロップコーナーに行き、観戦場所の確保に向かった。



ダンロップ・ブリッジの下、ややMCコーナー寄り。そこには『のぼる君スペシャル』が鎮座している。

昨日の予選2回目で撮影した場所だ。普段は「立入禁止」となっている柵の向こうも、今日は特別に開放されている。

のぼる君スペシャルは大きいので、2人は乗れるが、撮影隊3人が一度に上ることはさすがに無理だ。

柵の向こう側とのぼる君スペシャルの上を、交替で使うことにした。


まだ決勝レースではない。このぐらいの早さだと写しやすいんだけどなあ。

今回は、記念すべき全日本選手権初参加であり、撮影よりも応援がメイン。

そのため、観戦記のことはそっちのけで撮影隊が3人とも同じ場所に陣取っている。

11:30AMからの決勝レース開始に先立って、続々とマシンが現れてきた。

一瞬、ドキッとしたが、ピットレーンを出て、スターティンググリッドにつくために周回しているだけであった。

しばらくすると、選手紹介のアナウンスが聞こえてきた。

紹介されるごとに、拍手やラッパ(?)の音が聞こえてくる。

「ゼッケン53番 若松 宏選手」選手紹介の声だ。

ここからでは届くはずもないが、この場所から大きな拍手を送った。

グリッドの上の状況が分からないが、そろそろ開始時刻か。GP125が遅れたから、こっちも少し遅れたか。

などと考えていると、マシンが現れた。フォーメーションラップだ。ということは、いよいよ決勝レースのスタートだ。

遠くで、ひときわエンジンの音が高くなった。今、スタート! いよいよ全日本の決勝レースだ。


ポールポジションの辻村選手が現れた
SP忠男の大崎選手もスタートは悪くない


集団となったマシンが見えてきた。

「うわっ。大混戦だなあ。」

「17、18番手あたりだね」

落ち着いて数えていたツッチーさんが教えてくれた。

かなり順位を上げているということだ。

第1戦のwinner ゼッケン54番 徳留選手を追い詰める若ちゃん



大集団になっている。 ここから抜け出すことができるだろうか。


トップは変わらず、ゼッケン1番の辻村選手。そのすぐ後に48番。

この両選手は同じチームらしい。同じカラーリングだ。

すでに、先頭の選手とそれ以下の差が開いてきた。

さらにその次には大集団が形成されている。

大きな4位集団といったところか。

紺色のマシンの1-2体制になってきた


必死で食らいついていく



Photo Gallery No.11


Photo Gallery No.12



Photo Gallery No.13


周回が進むに連れ、トップの辻村選手の独走態勢が固まってきた。

混戦の大集団も、ようやくほどけてきている。

その中で、若ちゃんは、なんとか20位以内を守っているようだ。

全日本選手権は30周で決勝が行われるため、まだまだ先が長い。

応援隊としては、この辺で終わって順位を確定してほしいような、

まだまだ追い上げてほしいような、複雑な気持ちだ。



Photo Gallery No.14


レースは10周目に入った

Photo Gallery No.15



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思ったよりも長い観戦記になってきた・・・

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