2007年7月15日(日) 伊豆の温泉旅行(中編)

旅館に着く前に浄蓮の滝に立ち寄りました。
そういえば、以前はよく滝に行っていたのに、最近は行かなくなったなあ。
もっとマイナスイオンを吸収しに行かなきゃ。


(写真はEOS20D+EF70-200mm F4L IS USM、EF-S17-55mm F2.8 IS USM)


天城越え〜♪


EOS20D+EF70-200mm F4L IS USM F4.0 Auto -1/3EV







今回宿泊予定の宿は、実は、予約した本人(僕です)が、直前まで修善寺温泉だと思っていた。
というか、修善寺について宿の場所を確認したところ、どうも雰囲気が違うので、よく見たらもっと南の湯ヶ島温泉だった。
6年ほど前、優奈がちょうどママのおなかの中にいたときに修善寺温泉に泊まり、梅林散策をしたのだけど、そう考えると伊豆に来たのがそのとき以来なんだなあ。
今のところ相変わらず天気はよく、雨の気配もないけれど、台風の接近状況が良く分からないし、山道で通行止めがあったりすると大変なことになる。
とりあえず、早めに宿の近くまで行っておこう。


修善寺の近くで昼食にお蕎麦を食べて、南に向かう。
このあたりは、伊豆半島のど真ん中で、自然がいっぱいの気持ち良い景色が見られる。
片側一車線の狭い道だけれども、特に混んでもいなくて快適ドライブ。
わりとすぐに湯ヶ島エリアに到着。
チェックインにはちょっと早いかな。
あと3kmほどいくと浄蓮の滝があるので、観光に行ってこよう。








駐車場に車を停め、滝に向かおうとするが・・・
結構な階段だ。
そうとう降りていかないといけない。
もちろん、帰りはその階段を戻ってこなくてはいけないわけだ。
今のママさんの体調ではさすがに無理そうなので、パパとチビだけで降りていった。

浄蓮の滝(じょうれんのたき)は静岡県伊豆市湯ヶ島にある滝。
かつて滝の付近に「浄蓮寺」という寺院があったことから、この名称となったといわれる。
狩野川の上流部の本谷川にかかる。
鉢窪山の噴火により作られた。
高さ25m、幅7m。
日本の滝百選の一つ。




石川さゆりの「天城越え」の歌碑がある


水しぶきがここまで飛んでくるのです




しばらく降りていくと、ものすごい轟音。
6年前にも来たことがあるけれど、そのときは2月という季節柄、周囲も色合いがなく、地味な雰囲気で、滝自体も水の流れが少なく、静かな滝の印象だった。
ところが、今回は台風の影響で水かさが増していて、滝幅が広いし、滝つぼから舞い上がる水しぶきも激しい。
演歌は演歌でも、日本海の荒波的な演歌の風情じゃないか。

浄蓮の滝

天城越え
隠しきれない 移り香が
いつしかあなたに 浸みついた
誰かに盗(と)られる くらいなら
あなたを殺していいですか
寝乱れて 隠れ宿
九十九(つづら)折り 浄蓮(じょうれん)の滝
舞い上がり 揺れ堕(お)ちる
肩のむこうに あなた・・・
山が燃える
何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え


2001年2月撮影の浄蓮の滝



2007年7月撮影の浄蓮の滝




浄蓮の滝の下流も濁っている

同じ滝でも、撮るときが違うとこんなにも印象が変わってしまうのだ。。。
それにしても今日の浄蓮の滝は、川の流れも速いし、足元もすべるから、優ちゃん、川の近くに行かないようにね。
近くにわさび畑もあるぐらいで、普段はもっと綺麗な水が流れているはず。
でも、今日は濁流。
仕方ないけどね。
パパが写真を撮っている間、優ちゃんはおとなしく遊んでいるようだ。
珍しく言うことを聞くじゃないか。
さっき怒られたことが、少しはこたえているのかな。
「天道虫を見つけたよー」。
なるほど、てんとう虫を見つけて観察してたからおとなしかったんだね。









わさびの葉







じゃあ、そろそろ戻ろうか。上でママが待っているし。
でも、のぼりの階段はきついなあ・・・

階段、のぼりまーす
ふう、ちょっと休憩
あと少しだよ



「伊豆の踊り子」の像



「踊り子歩道」というのがある

階段を上りきって駐車場に出ると、車を停めたのとは違う駐車場だった。
ここには、川端康成の作品「伊豆の踊り子」の記念碑が建っている。
ちなみに、川端康成は「伊豆の踊り子」を執筆するにあたり、湯ヶ島の旅館に四年半滞在して完成させたそうだ。
ただしこの期間、彼は殆ど宿賃を払わないまま滞在しつづけたと言われている。
豪放磊落(らいらく)な一面が垣間見えるエピソードといわれるが、これって犯罪ではないのか?
さて、階段のぼりで汗もかいたし、宿にいって温泉に入ろう。

「踊り子歩道」を犬を連れて散歩する人





今回予約した旅館は、川端康成が無銭宿泊した旅館ではなさそうだが、それなりに歴史を感じさせる建物だ。
要するに古いってこと。
でも、意外と館内は綺麗で、部屋も快適。
窓のすぐ下には川が流れており、本来であれば、"せせらぎ"が聞こえるはず。
ところが、浄蓮の滝と同様に、ここも濁流&轟音。
川の色は茶色く濁っているし、川の流れもかなりの音量だ。
まあ、これも趣があるといえばあるのか。
蛍がいても、流されちゃっただろうなあ。

今日の宿である木太刀荘



部屋のすぐ下を猫越川が流れている。いつもなら、川のせせらぎとなるはずが、今日は豪快な流れだね



拗ねてるのではなく、梅のお菓子がすっぱかったのです

川のすぐそばであるため、湿気が多くなるせいか、除湿機がフル稼働。
ジメジメした外とは打って変わって、からりとして快適な部屋なのだ。
ごろりと横になると、そのままうたた寝・・・・
おっと、いけない。
食事の前に温泉に行こう。






浴衣に着替えてお風呂の準備。
水位も上がっており、危険なので、今は露天風呂の使用は禁止とのこと。
徐々に水位も下がっているので、夜には入れると思いますが・・・と説明があった。
残念ではあるけれど、露天がなくても仕方ない。ゆったり入ってこよう。
お風呂に行くと、露天風呂への入り口には「使用禁止」の紙が掲げられていたけど、みんな入っている。
いいかな?と思って行ってみると、途中の階段に強風で飛ばされた砂利が多かったことや、お湯がぬるくなっていたという台風の影響はあったものの、川のすぐそばで入れるお風呂は中々快適。
ちなみに、そのころ女湯では、ムカデが出たとかで大騒ぎだったそうだ。
それだけ自然がいっぱいだと思えば、ムカデ騒動も愛嬌といったところだろうか。



すっかり満足して、風呂から上がり、夕食をいただきました。
部屋に戻って、窓から外を見ると、満天の星空になっていた。
台風は通り過ぎたのかな。ここは空気が綺麗だし、星もよく見えるなあ。
と、すっかりいい気分になって、缶ビールを飲んで一泊目は終了。。


さらに続く!



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