2007年4月30日(日) 滝野すずらん丘陵公園(つづき)

公園サイクリングの後半です。
天気がいいし、水も空気も綺麗。まさに、美しい国、日本!


(写真はEOS20D+EF70-200mm F4L IS USM、EF-S17-55mm F2.8 IS USM)



冷たくておいしいよっ!


EOS20D+EF-S17-55mm F2.8 IS USM F5 Auto +2/3EV







Aコースのスタンプ台を探しながら自転車をこいでいると、黄色や白の花が見えてきた。
渓流口と鱒見口のちょうど中間に位置するこのあたりは、「平成の森」という名の湿原地区である。
ゴールデンウィークののこの時期、水芭蕉やカタクリ、福寿草などが咲いている。
優ちゃん、ちょっと待って。パパ、写真撮りたいから。







えへへ。雪の上だよ。


パパが写真を撮っている間、優ちゃんは残雪で遊んでいる。
自然がいっぱいの公園は、いたるところに遊び場があるようなものだから、時間つぶしには事欠かない。
やっぱり自然はいいなあ。

うわっ、足が埋まっちゃった〜







植物名:キクザキイチゲ
学名:Anemone pseudo-altacia
科名:キンポウゲ
性状:多年草
開花期:4月中旬 〜 4月下旬

イチゲの仲間は学名がAnemoneになっている通り、園芸的に植栽されるアネモネと同じ仲間です。
一輪咲くのがイチリンソウ、二輪咲くのがニリンソウ とうたわれるように、葉の中から1〜3本の花茎を伸ばして、真っ白な品のある花を咲かせます。
キンポウゲ科の植物では、その多くが花弁を持っておらず、ガク片が花弁のように花の中心を構成するという特徴を持っています。

このキクザキイチゲは、その名の通り、ガク片が菊の花のように咲く大変美しい草花です。
キクザキイチゲのガク片は、道内に自生しているものでは真っ白なのが普通ですが、東北以南のものは淡紫色をしているのが普通です。
平成の森に見られるキクザキイチゲは、多くが淡紫色の花をしているところを見ると、本州の種類を購入してきて植栽されたものだと推測されます。




植物名:フクジュソウ
学名:Adonis amurensis
科名:キンポウゲ
性状:多年草
北国では雪融けの山野で真っ先に花を開く植物として、それほど珍しい存在ではないといってもよいのですが、全国的には園芸用などでの採取がひどく、絶滅危惧種にあげられているそうです。
正月に新春を祝う植物としての需要が大変大きく、いまだに山取りが続いているのが原因といわれています。
マナーはきちんと守りましょう。
とっていいのは写真だけです。


植物名:エゾノリュウキンカ(学名: Caitha palustris var. barthei)
科名: キンポウゲ    性状:多年草
開花期:4月中旬 〜 5月上旬
葉がフキに似ていますが、フキ(キク科)と違って、キンポウゲ科の植物です。
山菜として、湯がいておひたしなどにして食べられます。
春の花はやはり鮮やかな黄色がよく目立ち、同じような場所に咲くミズバショウよりも、はるかに春が来たことを実感させられるような気がします。
黄色の花は、実は花弁ではなくガクの変形したもので、一般にキンポウゲ科の植物の特徴でもあります。

植物名:カタクリ(学名: Erythronium japonicum)
科名:ユリ     性状:多年草
開花期:4月下旬 〜 5月上旬
デンプンの粉をいまだに片栗粉と呼んでいますが、これはかつてカタクリの根からデンプンをとっていた名残が今も商品名に残っているというわけです。
カタクリの種子には、エライオソームと呼ばれるアリの好物がついており、種が地面にこぼれると早速アリが巣まで運んでゆきます。アリにとっては種子そのものを食べないので、結果的に種子が広範囲に散布されることになるわけです。
しかし種子から芽が出ても、その後の生長は大変ゆっくりで、開花するまでに約10年も必要とするといわれています。


植物名:ミズバショウ(学名: Lysichiton camtschatcense)
科名:サトイモ    性状:多年草
開花期:4月中旬 〜 5月上旬
本州では尾瀬沼のシンボルとして、山野草の中でも特に大切に扱われていますが、道内ではちょっと湿ったところにはどこにでも見ることができます。
泥の中からすっくと葉を伸ばし、その中から真っ白な花を開く様は、他の植物にはない気品を感じさせ、この時期ミズバショウの名所にはたくさんの人が押し掛けることになるのです。

花が終わり、立っていた果実がやがてばたんと倒れると、周囲にたくさんの種子を散布し、一部は水に流れて広がります。
ミズバショウの株の近くをよく見ると、小さなこどもの株が生えていますが、それらが大きく育ってくると、やがてミズバショウの群生ができてくるわけです。









一通り写真を撮り終えて、パパ満足。
さあ、再び自転車に乗って移動開始だ。
残っていたスタンプ台もすぐに見つけることができた。
スタンプラリーAコースの全てのポイントでスタンプを押したので、まずは前半戦終了。
頑張ったね。
ここでひとまず休憩しょうか。

フキ

植物名:フキノトウ
学名:Petasites japonicus var. giganteus
科名:キク    性状:多年草
開花期:4月中旬 〜 4月下旬


おにぎりとカルピスの絶妙な組み合わせ

ベンチに座って、おばあちゃんが作ってくれたおにぎりを食べることにしました。
今日は本当にいい天気で、見渡す限り青空が広がっている。
気温はまだ低いものの、風がないのでそんなに寒くない。
さわやかな五月晴れという感じで、とっても気持ちいいよ。

雲ひとつない青空になった

10.8℃ じっとしてるとちょっと寒いかな





ごちそうさま〜




腹ごしらえも済ませたので、今度はBコースのスタンプラリーに出発。
Bコースの目的地はアシリベツの滝。
じゃあ行くよ〜!
公園内を流れる川に架かる橋がちょっときつい坂になっているけれど、その他は比較的平坦で、自転車で快適に走れる道のりになっている。









順調にスタンプラリーのポイントをゲットしながら先に進んでいく。
こちらのコースは、サイクリングコースから少し奥まったところにスタンプ台が置かれていることが多い。
でも、元気が有り余っている優ちゃんは、スタンプ台までダッシュ!
あんまり飛ばすと後でばてるよ。
汗もかくだろうし、水分補給もしっかりとね。
お昼が近づき、日が高くなってきた。
こんなに天気がいいのだったら、帽子を持ってくるんだったなあ。



アシリベツの滝




さらに進んで行き、滝まであと少しのところまでくると、こちらのコースも最後は徒歩になる。
自転車を置いて、てくてく歩いていくと、少し先にアシリベツの滝が見える。
よーし、あと少しだ。
アシリベツの滝は、日本の滝100選にも選ばれる名瀑で、落差30mの直瀑。
初夏の緑に覆われている頃や、秋の紅葉に彩られている頃はとても美しい景色となるし、真冬の氷瀑も迫力がある。
そういう意味では、今の季節はちょっと物足りないかな。
もう一月もすると、新緑が綺麗なんだけどなあ。





滝のそばにあるスタンプ台で押したら、Bコースのスタンプラリーも完成。
おにぎりを食べてからBコースをスタートし、かなり寄り道をしながら来たので、40分程度の道のりだった。
さすがに5歳の子供には疲れたかな。
ベンチに座って一休み。

昨日買ってもらった新しい靴だよ






スタンプラリー完成でーす



楽しいね〜




滝見橋
石の上にも3年

気がついたら、自転車を借りてから3時間近くになっている。
レンタル時間は、2時間なのでオーバーだ。
別にたいした追加料金が取られるわけではないのだけど、あまり長時間になると、疲れて転びやすくなるし、そろそろ切り上げようか。



自転車置き場まで歩いて戻る途中、湧き水の小さな流れがある。
綺麗な水だね。すごく透明感がある。
「ホントに綺麗だねえ」
と言ってた優ちゃん、水をすくってごくっと一口。
「冷たくておいしい!」






自転車置き場に到着。
さあ、ここからサイクルセンターまではノンストップで帰るよ。
って、これが危ないのか。
まあ、そんなにスピードも出ないし大丈夫かな、と思ったら、ゆるいけど下り坂なので、結構なスピードが出る。
パパも自転車に乗りながら、自転車に乗っている優ちゃんを撮る。
おおっ。結構怖いぞ。優ちゃんよりも、こっちの方が転びそうだ。
それでも無事にサイクルセンターに到着。
スタンプラリー達成のご褒美として、カードをもらった。
広いところで思う存分自転車に乗れたので、優ちゃん大満足。
一緒に走れて楽しかったね。。



北海道旅行編は、さらに続くよ!


リストへ戻る
次へ進む










Copyright © 2007 H.Kawada All Rights Reserved