2006 東日本チャレンジカップ第1戦



− トンネル −
思えば長いトンネルだったのかもしれない。
2005年のエリア選手権第6戦、第7戦と、富士スピードウェイで開催されたレースでは、2試合続けて青雷さんの後塵を拝して2位だった。
それも、0.244秒、0.019秒という数メートルの差であった。
2006年に入り、6月に第4戦が富士SWで開催された。
昨年の雪辱を期したそのレースで、青雷さんと同じTRICK☆STARの中島選手に続いての2位。
しかも、またしても0.035秒差という僅差。
温厚な若ちゃんでさえ苛立ちを隠せないほどの悔しい戦いだった。
しかし、その後の7月。大雨の中での第5戦SUGO。
上位陣が軒並みリタイアする中で、果敢なレース展開で5位入賞。
このとき、5位という成績以上に、僕らはすごく嬉しかった。
これまでと違うものを、無意識のうちに感じていたからかもしれない。。
そして、第6戦。8月の灼熱のツインリンク茂木では、中島選手とのマッチレースで惜しくも2位。
優勝はお預けだったが、不思議とサバサバしている若ちゃんの姿があった。
この2試合。確かに、中島選手とのポイント差が開く結果とはなっている。
しかし、もう焦りはない。何かが確実に変わっていたのだ。
このとき既に見えていたのだろう。トンネルの向こうの一筋の光を。








東日本チャレンジカップの第7戦は9月30日の土曜日。
富士スピードウェイでの開催である。。
天候が危ぶまれてはいたが、朝方にちょっとパラついたものの、何とかもちそうだ。
しかし、やや肌寒い。
先月の茂木での第6戦はとっても暑かったが、たった1ヶ月ですっかり秋の気配だ。




我々「大手町一眼レフ友の会 レース撮影特別ユニット 若松選手応援特別プロジェクト」(以下「応援隊」)は、今日も「天才ライダー若ちゃん」こと若松選手の応援にやってきている。
本日の応援隊は、ツッチーさん、まりぞーさん、T-FLATの3名。
幸男パパさん、うさ公さんとも、当初は参加予定だったものの、それぞれご家庭の事情により参加できなくなってしまった。
そんなわけで、前節の茂木に続いての3名体制なのだが、本来ならここで応援隊を写真で紹介するところである。
ところが、写真がない。
いや、あるのだが、手元にない。(10月1日現在)
そのうちアップします。


サーキットの狼

犬に見えるかもしれないが・・・
ツッチーさんの30D


カメラマンは基本的にツッチーさんとT-FLATの2人。
あとは、まりぞーさんの携帯電話カメラである。
携帯のカメラもバカにできないのは、6月の富士SWでのまりぞーさんの写真を見てもらえば分かるところだが、さすがにレース中の時速200kmのバイクを追うには、焦点距離的にも厳しい。
とすると、2台の一眼レフでなるべく効率的にカバーしなくてはいけない。
撮影場所の選択も重要になってくる。
ツッチーさんと事前に打ち合わせすることはもちろんのこと、休憩時間を利用して、道なき道を探索したのだった。






YZF-R6 2006Model



ぶいっ
AA

今日のレースで使用するマシンは、前節に引き続きYZF-R6の2006年モデル。
エンジンパワーが高いため、直線でのスピードは05モデルよりも確実に早いはずである。
もちろん、エンジンだけで早さが決まるわけではなく、タイヤチョイスやセッティングなど、総合的なバランスが取れていることが大切なことは言うまでもない。
しかし、メインストレートが1.5kmと、とてつもなく長い直線距離をもつこの富士SWでは、06モデルの優位性を発揮しやすいといえるのだろう。
前日に行った練習走行では、48秒フラットのタイムがコンスタントに出たとのことだった。
このタイムが速いどうか分からない?
6月の予選でコースレコードでポールポジションを取った若ちゃんだったが、そのときのタイムが1'48.127。
午後の決勝では2位だったものの、コースレコードを自ら更新して、それが1'47.707なのだ。
どうだ!速いだろう!
マシンパワー、ライディングテクニック、そして精神力ともに充実しているように見える。
まさに、心技体ともに最高の状態なのだろう。
もっとも、今回もライバルはTRICK☆STARの中島選手だろうが、同じぐらいのタイムで回っていたらしい。
油断はできないが、今日は自信が感じられる。
とっても頼もしいのだ。




今日のレースには、いつもどおりTakaさん、Yuki-chanさんが来られていて、若ちゃんのレースを支えている。
レースは一人ではできない。
もちろん、一人で参加されている方もいるのだが、やはり勝つためにはチームスタッフのサポートも重要なのであろう。
今日もみんなで頑張ろう。







快調な予選


エリア選手権第7戦in富士スピードウェイのST600クラスは、FISCO選手権との併催となっている。
エリアの方の参加は11台だが、FISCO選手権のST600クラスは20台の参加台数であり、メインイベント扱いのレースである。
その決勝レースは、メインイベントと呼ぶにふさわしい、すばらしいレースだった。


序盤はトップを守る
5周目で逆転を許すが・・・


再逆転!





いつもであれば、イントロでは結果は言わないのだが、何と言っても今回は優勝だ。これが黙っていられようか。
とにかく、ホントに嬉しい結果だった。オメデトウ。
喜びのおすそ分け。ゼブラ斉藤さん、写真をどうぞ!





観戦記は、いつものように大手町よろずカメラ友の会の総力を結集して作成していきますが、この感動を伝えられるかな。
ちょっと遅れ気味になるかもしれませんが、気長にお待ちください。





もうしばらくお待ちください!




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