2006 東日本チャレンジカップ第1戦



− 初 夏 −
東日本チャレンジカップの第4戦は6月10日の土曜日。富士スピードウェイでの開催である。
前日の6月9日は、関東地方で梅雨入り宣言が行われた。
僕らが勤務する大手町近辺も土砂降りだったが、レースに参加する各ライダーが練習走行を行った富士SWでも大雨だったようだ。
ウェットコンディションでのレースは危険であるので、レース当日は雨が上がって欲しいなあ、とオフィスの窓から外を眺めたり、ウェブの天気予報を見たりして、悶々としていた。
もっとも、晴れてドライコンディションになると、その分、スピードの速いレース展開となるため、ドライだと安全と言うわけではないのだが。
むしろ心配のタネは霧だ。
どんなに頑張っても、自然の力の前では人間の力なんて微力なもので、霧に覆われてしまうと、ただ晴れるのを祈るしかなくなってしまう。
しかも、山間のサーキットである富士SWは霧が出やすい。
不安を感じながら眠りについて、翌朝起きてみると・・・快晴!
5月は週末ごとに天気の悪い日が続いていたが、今日は富士山もはっきりと見える。
暑くもなく寒くもない、爽やかな初夏の高原といった様相だ。
サーキットのあちこちに咲いているシロツメクサから、四葉のクローバーを探してみようかな。


(写真:Marizoh-san)








2006年の東日本チャレンジカップ選手権シリーズは、3月から10月まで毎月開催されることとなっている。(10月のみ2回開催)
前節第3戦の菅生から1ヶ月ぶりのエリア選手権。
菅生では濃霧のためレース不成立になるという悔しい思いをしているだけに、今回のレースにかける意気込みは並々ならぬものがあるのだ。




我々「大手町一眼レフ友の会 レース撮影特別ユニット 若松選手応援特別プロジェクト」(以下「応援隊」)は、今日も「天才ライダー若ちゃん」こと若松選手の応援にやってきている。
応援隊も、今日こそはっ!の意気込みだ。
富士SWでは、昨年と同様に3試合行われる予定である。
我らが若ちゃんは、富士SWのコースを得意としており、2005年も、初戦でミスってしまったものの、2戦目、3戦目とも2位でチェッカーを受けている。
もちろん、2位で満足しているわけではないのだが、2005年9月のエリア第6戦ではトップと0.244秒差、2005年10月の第7戦では、実に0.019秒差!
いずれも青雷さんとの死闘の中で、僅差での2位となっている。



0.02秒の差というのは、時速200km/hとしても1メートル程度の差でしかない。
コントロールライン(チェッカーフラッグを受けるところ)の位置から考えて、トップスピードには達していないだろうから、実際にはもっと差は小さかったと思われる。
まさに紙一重だったのだ。
今年は青雷さんが参戦していないものの、何としても雪辱を果たしたい。
そして、我々応援隊も、今度こそは表彰台の真中に立つ若ちゃんの姿を見たいと思って応援に来ている。


今回の応援隊は、幸男パパさんが家庭の事情で不参加とならざるを得ず、うさ公さんも来れないため3名での参加となっている。
カメラはツッチーさんとT-FLATの2台のキヤノンのみ。
この広い富士SWでは不安が残る。
昨年10月の富士では、ツッチーさん一人で応援&撮影という偉業を達成されているが、T-FLATの乏しい機動力が加わったぐらいでは、とうてい心もとない。
そこで、これまで応援に徹していたまりぞーさんにも、撮影の加勢を頼むこととしたのである。
もともとまりぞーさんは写真好き。

AA Tsuchy-san

(写真:Marizoh-san)
Marizoh-san

T-FLAT

(写真:Marizoh-san)

会社生活の中でたまったストレスを、週末のレース観戦で発散させているだけではない。
コンタックスT3という、マニアの中では垂涎もののカメラを使っているし、いい感じの風景写真を撮る腕をもっている。
このページのトップの写真は、まりぞーさんの携帯カメラで写した写真。
高いカメラではなくてもいい写真は撮れるという典型だ。写真はやっぱり構図だね。
そうはいっても、近いうちに、一眼レフの世界にどっぷりはまっているのではないかという予感も消えないが。。





ゼッケン6番 医王田選手




ゼッケン19番 中島選手


エリア選手権の第4戦はFISCO選手権との併催となっている。
FISCO選手権のST600クラスは20台の参加者数となったが、エリアの方は8台のみの参加となっている。
6月10日は、特に他の大会と重なる日程ではなかったと思うのだが、エリアのレベルが高くなりすぎて、他の選手を排除することになってしまったのだろうか。
若ちゃんの応援隊であるとともに、一人のロードレースファンとして、全体としてロードレースが活況を呈してくれることを祈っている。
もっと大会を盛り上げる工夫はないものだろうか。
FISCOも宣伝に力を入れたらどうだ。
ホームページを見ても、分かりにくくてしかたない。
もっと筑波サーキットを見習ってほしいものだ。
そんな少ない参加台数だけに、出場する選手のレベルはむしろ高くなっている。

その中で、今回もライバルはTRICK☆STARの2台だろう。
今年の観戦記では、毎度おなじみとなってきたため説明も要らないかもしれないが、青雷さんと同じチームの若手である。
緑と黒でカラーリングされたマシンと、若ちゃんの赤いマシンとのバトルは、昨年の富士で見た青雷さんと若ちゃんとのバトルの再現を思い起こさせる。
今日も激戦になる予感がするのだった。












(写真:Tsuchy-san)


(写真:Tsuchy-san)



今日のレースには、いつもどおりTakaさん、Yuki-chanさんに加えて、SP忠男レーシングの國川さんもお手伝いに来られていた。
今シーズン、國川さんは全日本選手権にフル参戦しており、5月27日、28日は大分のオートポリスで戦ってきたところだ。
そのオートポリスでは、予選総合33位からぐいぐい順位を上げて、ポイント獲得まであと2人の17位でフィニッシュしている。
一方、ライバルのTRICK☆STARチームには、前節の筑波と同様に、青雷さんが応援に来られている。
8月の菅生での全本では、國川さん、青雷さんともポイント獲得が期待される。
2006年の全日本選手権は、このあとの開催地が遠いところばかりであるため、そう簡単に応援に行くことはできない。
しかしながら、エリア選手権では若ちゃんの専属応援隊であるが、全日本選手権ではお二人を影ながら応援しています。


エリア選手権第4戦in富士スピードウェイ。前述のとおり、参加台数は少ないもののハイレベルな戦いとなった。
その決勝は、猛烈な追い上げの末、抜きつ抜かれつの大激戦。
最後に栄冠をつかむのはどの選手なのか。
大手町一眼レフ友の会の総力を結集して観戦記を作成していきます。


(写真:Tsuchy-san)





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