2009年5月5日(火) クレマチスの丘

例年以上に高速道路の渋滞の激しかった今年のゴールデンウィークも、残すところあと2日。
今年もゴールデンウィークの最終2日に温泉旅行に行きました。
好天が続いていた連休なのに、この2日間だけが雨でした・・・


(写真はEOS40D+EF-S17-55mm F2.8 IS USM、EF70-200mm F4L IS USM)



チューリップが綺麗だね

EOS40D+レンズ EF70-200mm f/4L IS USM F4 1/640


去年のゴールデンウィークも連休最後の2日に旅行に行ったけれど、今年も同じように5月5日〜6日で日程を組んだ。
次の日が会社なのでちょっと気が重くなるけれど、連休のど真ん中だと道路は渋滞するし、宿の料金は高いし、そもそも予約がいっぱいでとれないし。
そんなわけで、最終日の方が旅行には向いていると思うのだ。
ただ、連休の前半はいい天気だったのに、5月5日は朝からどんよりとした空模様で、午後からは雨の天気予報。
雨でも遊べるような場所ってあるかなあ。
宿泊予定地は伊豆長岡だけど



クレマチスの丘 施設案内図



フラワーショップ前の藤棚

宿泊予定のホテルは伊豆長岡の温泉。
温泉そのものも目的だけれども、途中で観光しながら向かう予定だった。
たとえば、いつも通りながら通過するだけで気になっていた柿田川湧水群とか、沼津港だとか。
天気がよければ色々と候補があるが、雨となると基本的に屋外ものはダメなので、いける場所が限られてしまう。
どうしようかと迷いながら走っていると、「クレマチスの丘」の看板が目に入った。
名前だけは聞いたことがあったけれど、どういうところなのかはよく知らない。
でも、時間はいっぱいあることだし、とりあえず行くだけ行ってみることとした。












「クレマチスの丘」(公式HPからのコピーです)
「花・美術館・食」をコンセプトにした複合文化施設
1973年11月、静岡県長泉町の丘陵地にベルナール・ビュフェ美術館と井上靖文学館が開館いたしました。
フランスの巨匠ベルナール・ビュフェの世界最大のコレクションを誇るビュフェ美術館は、1988年に新館、1996年に版画館を増設、そして1999年にはビュフェこども美術館を併設し、子どもから大人までが楽しめる活動を行っています。
また井上靖文学館は、幼少期を伊豆で過ごした井上靖を記念して設立され、井上文学を愛する多くのファンがこの地を訪れてきました。



リストランテ・プリマヴェーラ

そして約30年の時を経たこの地に、2002年4月、現代イタリアを代表する具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの世界初の個人美術館としてヴァンジ彫刻庭園美術館が開館いたしました。
伊豆の山並み、駿河湾を望む見晴らしのよい庭園は、ヴァンジゆかりのフィレンツェ・ヴェルヴェデーレの丘を彷彿とさせます。
また美術館庭園内には、白花を主に植栽したクレマチス ガーデンを併設し、数多くのクレマチスがご覧になれる庭園づくりを行っています。
ここクレマチスの丘には、次世代に優れた芸術や文化を継承するための美術館や文学館、日本を代表する名シェフのレストラン、自然公園などが点在しています。
美しいガーデンの散策をはじめ、アートとの対話、そしておいしい空気を感じながらゆっくりと「食」を満喫するなど、一人ひとりが思いのままに素敵な休日をお過ごしいただけるスポットです。(公式HPより)





ブティック・クレマチス



渋滞を見越して早朝に出発したが、下りの渋滞のピークはとっくに過ぎていたため、ほとんど混まずに沼津まで来ていた。
今はまだ9:00AM前で、お店も美術館も開いていない。
しばらく時間をつぶさなくてはならない。
天気は相変わらず曇っていて、いつ雨が降ってもおかしくない空模様だけれど、今のうちにこのあたりを散策しておこうか。
自然公園をはさんだ向こう側に美術館があるらしい。
吊り橋を渡る散策コースは約15分とある。
優奈には、美術館より自然の中を散策(探検)する方が楽しいだろうし、パパ・ママの運動不足解消のためにも少し歩くか。






クルマを停めた場所からベルナール・ビュフェ美術館や井上靖文学館のあるところへは、駿河平自然公園を抜けていくことになる。
起伏のある地形がそのままいかされ、谷を越えるためには吊り橋を渡る必要がある。
橋の名前は「遊々橋」といい、全長約130メートル。

遊々橋


吊り橋だから少し風が吹いても揺れるし、そもそも自分の動きでも揺れてしまう。
意気揚々と歩いて渡り始めた優ちゃんだったけれど、途中まで行ったところで
「怖〜い」
大丈夫。後で行くから渡っちゃいなさい、と言っても動けなくなってしまった。
急遽、ママが助けに行って、一緒に渡ることになった。
が、ママが向かったために、吊り橋はさらに揺れる。
「揺らさないでーっ」





怖いよー 



だって怖いんだもん


どうにかこうにか渡りきったけれど、優ちゃん、すっかりテンションが下がってしまった。
しかも、まだ美術館の開館まで時間がある。
今度は橋の下を歩いてみようか。

吊り橋は2つに分かれていて、一本目を渡って一度降りて、続いて二本目を渡ることになる。
なんとか頑張って一本目を渡りきったが、怖くて次を渡れないと言う。
一緒に来ないと、先に行っちゃうよ。

え〜ん 






地上は安心だなあ




水が綺麗だな




ううっ、ちべたい

橋の下は、うっそうと緑が生い茂っている。
その真ん中を小川が流れていて、小川の行き先は小さな池になっている。
小川に沿って少し歩いてみよう。


特に何があるわけでもないし、綺麗な花が咲いているわけでもない。
でも、都会では滅多にお目にかかれない自然のままの公園。
小川のせせらぎと新緑が、懐かしい田舎の景色を思わせる。
パパの小さい頃は、家の近くにこんな場所はいくらでもあったのに、今は、自然の中を歩く経験は、遠出しないとできないんだなあ。

低い橋ならへっちゃらさ



10分ほど歩くと池に到着。
小さいし水も綺麗ではないけど、とりあえず水辺の風景というのはいいものだ。
なんとなく、心が癒されるね。
池には鯉がいっぱいいる。と思ったら、もっといっぱいおたまじゃくしがいた。
これが全部カエルになったら、けっこう気持ち悪いんだけど・・・
もう10時を過ぎたし、雨も降ってきそうだから美術館に向かおう。



おたまじゃくしが、いっぱいいるよー




ビュフェ美術館は、フランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928-1999)の作品のみを収蔵する美術館として、1973年11月25日に開館しました。
建築家の菊竹清訓氏による設計で自然と共存する美術館が誕生したのです。
ビュフェの黒い線を連想させる中央部分の三角形の建物の白壁には、ビュフェのサインが描かれ、現代の美術館ならではデザインとなってます。
現在、ビュフェのモノクロームの色調の初期作品から、各年代の代表作まで約2000点(油彩・水彩・デッサンなど約500点、その他版画など1500点以上)を所蔵しています。(公式HPより)
美術館は、オトナにはそれなりに楽しいものだけど、子供にとっては、あまり楽しい場所ではない。
ところが、ここには「こども美術館」というスペースがあり、遊びながら美術に親しむことができるようになっている。
そして、ここでは写真を撮ることもOK。
「ヘンシンコーナー」で、ビュフェの絵に出てくる衣装を着ることができたりするのだ。








そして、この日は、「いせ ひでこ」さんという絵本作家の原画展も開催されていた。
ビュフェの絵よりもこっちの方がパパは好きでした。

木のボールの中に埋もれました ねえねえ、これ可愛い?
いせひでこ 『ルリユールおじさん』より



大人は絵を見て、優奈は遊んで、満足したら、そろそろお腹がすいてきた。
美術館を出てすぐのところに、カフェがある。
「カフェレストラン ジオノ」といい、地元で収穫された野菜や果物を使ったメニューが中心らしい。
減農薬や無農薬野菜にこだわるなど、ちょっといい感じ。
ランチはここにしよう。











優ちゃんはキッズプレート。
パパとママは有機野菜と十穀米のオーガニック・カレー。
注文をして待っている間、お絵描きをして待つことができるように、色鉛筆がテーブルにおいてある。
敷物となっている紙に好きな絵を描いて待っていよう。




井上靖文学館

食事が終わった頃には、ますます雨が強くなってきた。
井上靖文学館にも行く予定だったのだけど、思ったよりも美術館に長く滞在したので、文学館は今回は見送り。
そろそろここを出発して、ホテルに向かうことにした。




カフェの一角にショップがあって、ポスターや絵本がおいてある。
先ほど見てきた「いせ ひでこ」さんの絵本も売っている。
子供用というより、オトナのための絵本という感じの内容。
買おうかな・・・と思ったけれど、ちょっと高いので、今回は見送り。




ゴールデンウィークは好天が続く
という週間予報だったのに、
旅行に行った2日間だけは見事に雨。
残念だったけど、逆にのんびりと
温泉を楽しむことができたかな。

でも、今度行くときは晴れて欲しいな・・・








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