2007年5月3日(水) モエレ沼公園

萌え〜。じゃないよ。
アイヌ語で「モイレ・ベツ」(流れの遅い川)という意味。
「ベツ」は「川」なので、北海道の川沿いにはベツ(別)の地名が多いのだ。


(写真はEOS20D+EF70-200mm F4L IS USM、EF-S17-55mm F2.8 IS USM)



山に登るんだよー


EOS20D+EF-S17-55mm F2.8 IS USM F4 Auto




モエレ沼

休みの日は、1日が過ぎるのが早くて・・・
4泊5日の札幌滞在は、早くも最終日になってしまった。
今日の飛行機で川崎の自宅に帰るけれど、飛行機の出発時刻は午後4時だから、お昼ぐらいまでは遊びに行くことができる。
さて、今日の行き先は、「モエレ沼公園」
これまで行ったことがなかったけれど、元札幌市民だから名前だけは知っている。
札幌の中心部を流れる豊平川の河跡湖(三日月湖)で、みごとにひらがなの「つ」の形をしている。


おっとっと・・

昨日の雨はすっかり上がり、今日は朝からいい天気。
札幌の自宅からは、札幌南I.C.から高速道路に乗って、伏古(ふしこ)I.C.で降りるまで約10分。 
高速を降りてからも約10分の道のりなので、合計で30分ぐらいで着いてしまう。
思ったよりも近いんだなあ。
これまで東区にはあまり縁がなかったので、心理的にかなり遠い場所のイメージがあったのだけど、むしろ滝野すずらん公園よりも近いぐらいだったとは。

そんなわけで、あっという間にモエレ沼公園に到着。
駐車場を探すのに少し手間取ったけれども、無事にクルマを停めて、真っ先に自転車を借りにいった。
ここのレンタサイクルは、大人用も子供用も同じ20インチのタイヤサイズであり、子供用はサドルの高さを低くしている程度の違いしかない。
ちょっと優ちゃんには大きいかな?
それに、この前の滝野公園のときと違って、人の数がかなり多い。
ふらふらしてると他の人にぶつかってしまいそう。
大丈夫かなと思ったけど、いま家にある自転車も20インチだし、頑張って乗ってみよう。
でも、今日はゆっくりと、気をつけて走ろうね。

ちょっと大きいけど足は届くぞ



もうちゃんと乗れるよー




AA




モエレ沼公園MAP

モエレ沼公園は、「札幌市環状グリーンベルト」構想の北部系緑地の核となる都市公園。
当初はごみ処理場として利用すべく、1979年からゴミの搬入・埋め立てが始まり、1982年から公園の基盤整備が始まった。
1988年(昭和63年)には、日系米国人の彫刻家イサム・ノグチが計画に参画し、モエレ沼公園の基本設計が策定された。
イサム・ノグチ氏は、この公園の完成を見る前に他界してしまったものの、「公園をひとつの彫刻」とするダイナミックな構想により造成が進められ、2005年(平成17年)7月1日にグランドオープンした。













現在は、右下のP1(東側駐車場)に車を停めて、Reマークのところで
レンタサイクルを借りたところ。
では、橋を渡って、まずはモエレ山に行ってみよう。




上の公園MAPでLマークのところが、モエレ山。
この山は公園のために人工的に造られた山で、なんと札幌市東区の最高点だそうだ。
ふもとからの高低差は50mなので、そんなにたいした高さではないけれど、周りに高い場所がないということか。
「モエレ山」という名称は、国内外から1,795件の応募があり、この名称に決定したそうだが、そのまんまじゃん?
これなら、名前を募集しなくてもよかったんじゃないのかな。
何はともあれ、山に登ることにしよう。




坂がきついです
休憩するのー


登頂成功!

人工に作られた低い山だし、簡単に登れるかなと思ったが、思ったよりも傾斜がある。
優ちゃんには、結構きついかな。
なんどか「抱っこ〜」と甘えたりもしたけど、最後は自力で登頂に成功!
山登りですっかり暑くなってしまったし、気温も高くなってきたので、優ちゃんは
「薄着になりたーい」
じゃあ、カーディガンを脱いだら?
「はーい」
おいおい、そこまで脱ぐのか。
それは下着じゃないか。
まあ、いいか。風邪をひくといけないから、寒くなったらすぐに言うんだよ。






優ちゃん、それは下着のシャツです






のぼりはタイヘンだったけど、山からの下りは楽チン。
勢いがつくから、早く走れる気分になる。
でも、調子に乗ってると勢いがつきすぎて転んで
コロコロコロ・・・ってなるよ。
でも、草原だから転んでも痛くないかな。
よし、走っていってごらん。
こんな広い原っぱだと、走り回りたくなるよね。
下り坂を勢いをつけて走っていった後、また走って戻ってきた。
優ちゃん、すっかり野生に戻った動物みたいです。








テトラマウンド

再び自転車に乗って、公園を巡ってみよう。
この公園は、イサム・ノグチ氏の構想によって造形された多くのモニュメントがある。
というか、公園全体が彫刻というコンセプトらしいので、先ほどのモエレ山も含めて、
一つ一つが独立の彫刻であるだけではなく、公園全体のフォルムを形成しているということらしい。
もちろん、そんなことを気にしながら自転車に乗っているわけではない。
優奈はビュンビュン飛ばしていく。








向こうに見えるガラスのピラミッドに行ってみよう!

テトラマウンドは、直径2mのステンレス柱の組み合わせによる三角錐(高さ13m)と芝生のマウンドで構成された造形。
海の噴水は、マイアミのベイフロントパークの噴水を参考としてつくられ、「水の彫刻」と呼ぶにふさわしい形態といわれる。
でも、水が噴出す時刻は決まっているので、残念ながら見ることはできなかった。

海の噴水





ガラスのピラミッド「HIDAMARI」



ガラスのピラミッドは、モエレ沼公園の中枢をなす施設。
この施設が、多くの市民に愛され、親しまれることを目的として、愛称募集を行ったところ、札幌市内をはじめとする全国から2,340件の応募があったらしい。
その中から、11名の選定委員(地域住民代表、学識専門家、報道広告関係者、イサム・ノグチ財団、設計者など)により、呼びやすく、暖かさのある言葉などから全員一致で
「HIDAMARI」
がガラスのピラミッドの愛称名として選ばれたという。
同じ愛称募集で決まった名前でありながら、「モエレ山」という単純な名前とはずいぶん趣が異なる名前になったものだ。

アトリウムには太陽光が燦燦と差し込んでいる。
館内にはイサム・ノグチを映像や図書で紹介するギャラリー、市民の文化的な活動の場となる多目的スペースのほか、レストラン、ショップなどがあり、天候や季節を問わず多くの人々が憩い、交流する拠点となります。
夏は、環境負荷低減のため、雪冷房システムにより、温度調整を行っているそうだ。







屋上に出ると、そこからは公園内を見渡せ、自然と一体化した大きな休息空間である。
ゆったりと、モエレ沼の名前と同じように「流れの遅い」時間が流れている感じだ。
もう少しここでノンビリしていたいなあ・・・











帰るよ〜

この地番表示、なんかすごくない?



北海道特集おしまい!










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