あとがき


今回の撮影隊は、チームキヤノンのみの参戦でした。

というか、幸男パパさんのおかげでチームキヤノンを組むことができた、と言う方が正しいですね。

せっかくの同じボディであることを利用して、レンズの焦点距離の違いによる画角(写る範囲)の違いを確認しましょう。

狙った場所は、Turn11(第11コーナー;下図参照)。

ネーミングスポンサーが、ダンロップファルケンタイヤであるため、ダンロップコーナーとも呼ぶらしい。

でも、ダンロップコーナーと言えば、筑波サーキットというイメージなので、ぴんとこないね。



コース後半。ここからコーナーが連続する。

それはさておき、ここは比較的タイトなコーナーであるため、バイクは減速して現れる。写真を撮る方にとっては、狙い目だと言える。

しかも、コースサイドの道は多少高くなっており、フェンスの上からコースを見下ろすことができる。

富士SWの難点である二重フェンスの影響をあまり受けないのだ。

しかし、コースまでの距離はやや遠いので、長いレンズが欲しくなる。


EF100-400mm F4.5-5.6L IS (400mm)
EF70-200mm F4L (184mm)

(写真:Yukiopapa-san)


上の2枚の写真はどちらもノー・トリミングの状態。焦点距離によって、画角の違いは一目瞭然である。

やはり、サーキットでは、少しでも長いレンズが欲しくなってくる。

しかし、長ければ良いってものではない。きっちりと撮れていれば、画素数を活かしてトリミングで対応できるのだ。

幸男パパさんの写真を トリミング&拡大 するとこんな感じ。webサイト上、全く問題のない画質と言える。

もちろん、この場合、手ブレまで拡大されることになるので、もともとの写真がきっちりと撮れていることが条件となる。

ただし、プリントアウトでは、あまりトリミングをすると画素数不足による画質劣化が目立つ。

ピクセル等倍で解像度が高いことは、印刷するときにはアドバンテージとなるのだ。

ただし、長いレンズほどピントも手ブレもシビアになるので、結局、ちゃんと撮れていないとボツになってしまうのだ・・・

ピクセル等倍のときにおける解像度(どこまで細かい文字が読めるか;上の写真の部分拡大)

EF100-400mm F4.5-5.6L IS (400mm)
EF70-200mm F4L (184mm)

(写真:Yukiopapa-san)


web上で鑑賞するのみであれば、レンズの焦点距離の足りなさは、トリミングで対応できる。
(コンパクトデジカメで言うところの「デジタル●倍」っていうのは、これと同じだからね)
しかし、あまりにも遠ければトリミングにも限界があるし、A4ぐらいのプリントアウトに耐えられる解像度となると、結構シビア。
長いレンズは持っておいて損はないのだ。
さあ、大手町一眼レフ友の会のみなさん!400mm(少なくとも300mm)以上のレンズを今すぐ買いに行きましょう。!
今ならまだ間に合います。来週のもてぎも長いレンズが必要ですよ!
ニコンなら「Nikon AF-S VR200-400mmF4G・・・¥718,000-」
(新宿マップカメラで創業祭特別価格 2005.8.9現在)を使ってみたいものです。フフフ

EF100-400mm F4.5-5.6L IS (400mm)でノー・トリミング
左のマルの部分をピクセル等倍に拡大


               



僕が初めてレース観戦&撮影に来たのは、約1年前の筑波戦であるが、それまでは正直言って甘く見ていた。
「流して撮ればいいだけの話さ」なんて、軽く考えてた。
それが、こんなに難しいものだということは何度か紹介してきたところだが、とにかく速いから、狙っている選手を見つけるのがまず大変。
しかも、その選手をファインダーの中に収めることは、さらに数倍タイヘンなのである。
だいたい、「頭だけ」とか「おしりだけ」とかの写真が多くなる。うまくファインダーに入っても、AFがピントを合わせてくれるまで捉え続けなければ結局ピンボケによりボツ写真になる。
「難しいよ、ホントに・・・」
いつもレース撮影が終わるたびに、海より深い反省をしながら、山より高く積み上がったボツ写真たちを眺めるのだ。

大手町一眼レフ友の会に新加入の幸男パパさんは、レース撮影も今回が初めて。
普通は、「このカラーリングのバイク」というのを見つけることから大変だというのに、下図のように、しっかりとファインダーに収め続けているのだ。
簡単なことのようで、結構ムズカシイのだ。


(Yukiopapa-sanの写真リスト)


この前、ある人と話をしていて、
「本に載っているような野鳥の写真を撮りたい」と言ったら「そんな簡単なものではありません」と叱られた。
という話を聞いた。
まさにそうなのだ。練習も必要だし、それに適した撮影機材への設備投資も必要だ。いろいろな意味で、簡単なものではないのだ。
そして、一番大切なのは、「こんな写真を撮りたい!」という意気込み。
そういう意味で管理人はシアワセ者であって、レース観戦記という形で写真を発表できる場があるのだ。
そりゃ盛り上がるってもんです。

読んでくださっている方々に感謝するとともに、この観戦記の主人公である「若ちゃんとピットクルーのみなさん」に、ますます頑張ってほしいと願っています。







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